「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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♭Day Break♭
第9話「派遣されてきたもの」
女の人の声が、屋敷に響いた。
第9話「派遣されてきたもの」
一同は、いろいろと個人のことをしていたため、すぐに反応はできなかったが、来客に気づき、玄関の方へむかう。
もしかして、悪の組織かもしれない。
そう、緊張した空気がその場を包んだ。
そのドアを開けたのはオレンジだった。
彼ならば、フォイルリーダーの弟と言えば組織にばれずにすむ。
ルビーも、フォイルリーダーの息子だが彼は諸事情によりあまり人目につこうとは思わない。
「はーぃ?」
「こんにちわ。えっと…ルビーいるかな。」
桜色の髪の色をした少女…いや女の人がそこに立っていた。
傍には「ポワルン」と呼ばれるポケモンが付いている。
「ルビー?ちょっとまってな。……ルビー!!おっきゃくさぁあああん!!」
オレンジのハイパーボイス(!?)が屋敷中に響いた。
ぐわわわぁん、と余韻が残り、その女の人も耳をふさいでいた。
しばらくたつと、ルカリオに支えられてよたよたとルビーが現れた。
頭を押さえていることから。近くにいたのだろう。
「何…?」
「お客さん!!ほら!」
「…?…!!チェ、チェリーさん!!」
その女の人はにっこりとほほ笑むと久しぶり、と一言つけた。
ルビーはチェリーを見るや否や慌てるのみだ。
「えっと…父さんには言わないでくださいねっ!!」
「いわないよ。わかってるもん。あ、そうそう。リーダーさんは?」
次から次へと人を呼ぶチェリー。
何なんだ?と首をかしげるオレンジに、隣にいたフローゼルはさぁ?と告げた。
とりあえず、彼女を屋敷の中に導いた。
「僕、センリさんのところでお世話になっている「チェリー」といいます。君たちと同じ……、色彩をもつもの。」
一同が集まったところに、チェリーは自己紹介を始めた。
よろしく、と一言告げると一同もよろしくといった。
色彩、彼女はそういうのだろう。彼らのような「瞳」を持つものを。
彼女は「さくらんぼ色」…いわば…「桜色」の目をもつものだった。
「ってことは、私たちの新たな仲間ってことかしら?」
「そう。そうなるんだけど、僕はセンリさんのところでお世話になるから大丈夫。それを知らせるように、と言われただけだから。…あと、もうひとつ…。」
がさがさ、とカバンの中をあさるチェリー。そこから出てきたものは地図だった。
その地図には、いくつかのしるしがつけられていたのだが、一同にはよくわからないものだった。ここの地図ではない。
「なんですか?それ。」
「えっとね。悪の組織…のアジトの見取り図。」
「えぇ!?それってすごくない!?すごーい!!」
メイプルがすごい声をあげると、シルバーがどこから持ってきたのか…ハリセンでばしんと一発かましてやった。それですぐに黙るメイプルも、彼によって操られているようにも見える。
チェリーはそれをみて苦笑すると、ルビーの方を向いた。
「ルビー。お願い。君の“予知”で探ってほしいものがあるの。」
「…なんでしょう?」
「僕の、友達……。“アズライト”がここのどこかにとらわれてるの。……その場所を…予知してほしい。このしるしは僕が見て、だめだった場所なんだ。」
一同に緊張が走った。
チェリーの友達、アズライトがとらわれている。悪の組織は普通の住民をさらうようなまねはしない。
だとしたら、彼女の友達も…異能者……ということになる。
「…わかりました。ですが、一つこちらからもお願いがあります。」
「なぁに?」
「チェリーさんは、情報を手に入れることが得意な人。でしたら、のこりの宝玉のありかもわかるでしょう。見つけてください。“赤”“緑”“黄”“紫”を。」
チェリーが来て、次の日の朝。
あのあと、すぐに立ち去ったチェリー。また今日訪問する、と帰って行った。
屋敷の中ではまだ重たい空気が流れていた。
「あれから、ルビーはずっと部屋にこもりっぱなしったい。体にわるかー。」
「そうよね。私たちも何か手伝えることはないのかしら。」
サファイアとクリスが話をしていると、ゴールドとエメラルドがそばを通った。
彼らもまた、チェリーについて話しているのだろうか。遠くて話は聞こえない。
「力の使いすぎでたおれてるんじゃなかとかね?」
「わからないわ。ルビー君って、限度を知らない人だしね。…あ!そういえば!」
クリスは何を思いついたのか、いきなり席を立った。それをサファイアは不思議そうな眼で見つめる。
どないしたと?と首をかしげるほど、予想外の行動。
その言葉を聞いたクリスはくるり、と勢いよく振り返った。なにやら笑みを浮かべている。
「チェリーさん、私と同じ種族だったわ!」
「へ?」
「風よ!!何か感じると思ったわ!!」
たたた、とクリスが扉の方へ走っていく。
それをサファイアははじめ、見ていただけだったが好奇心に負け、クリスについて行くことにした。
ばぁあああん!!
勢いよく扉を開くと、そこにはチェリーが立っていた。
「あ、クリスちゃん。」
「おはようございます!!チェリーさん!」
笑いあう二人に、サファイアはぽかんとしていた。
種族の中、よくわからんと。
そう思った時に、ふわりと何かがサファイアの隣に舞い降りた。
ルビーの手持ちにいたはずの…「セレビィ」。
セレビィには特にはニックネームがついていない。まだ、考え中だと言ってもう4か月は立っている。
「どしたと?セレビィ?」
「ルビー君が疲れてねちゃってるから、セレビィが変わりに伝えにきたみたいですよ。」
扉からイエローが入ってきた。買い物から帰宅したところなのか…両手いっぱいに荷物があった。そのそばをレッドもついている。彼の方が多荷物…なのだろう。
扉にぶつかり、どわ!という声とともに荷物がばらばらー!と廊下に散らばった。
それを見たオレンジがあわててレッドを助けていた。
「結果が分かったんだね。」
「はい。…チェリーさんの親友さんは……。南塔の地下14階につかまっているそうです。そこまでは予知できましたが、そこからわからないと。…この前の戦いの怪我がまだ治っていないので……、体力的にも限界だったんでしょう。」
イエローが苦笑をしながらチェリーに告げるが、チェリーは真剣そのものな顔をしていた。
この前の戦い…。確かオーキド博士から聞いた。全員がボロボロになふほどの強敵が現れ…、グリーンを守るべく、ルビーが盾になり、一週間も目が覚めなかった…ということを。
昨日会ったときだって、包帯が完全にとれていなかったのに…。なんでぼくは頼んでしまったのだろう?
チェリーの心に、罪悪感が襲った。
あの子と長く居たのに、どうして……どうしてわかってあげられなかったのだろう??
立ち尽くすチェリーを、不思議そうに見つめるクリスとイエロー。
サファイアはそれを…ただじっと見つめていた。
「チェリーさん、何で……ルビーに無理させたと??」
「!」
サファイアの方は震え、涙があふれていた。
「あいつは、あいつは記憶もほとんどないったい!!なのに、チェリーさん、あんたのことは覚えとった!!それなのに、どうしてもうちとみてやらんかったとね!?」
サファイアの嘆きは、屋敷中に響いた……。
ーーーEND---
チェリーさんは悪人ではありません!!《ぁ
仲間ですよ!友達のキャラクターなので!!《ぉ
チェリーさんデータ
名前:チェリー(ライム)
性別:女(男)
性格:おっとりのほほん。仲間思い。(気が強い。責任感強い)
年齢:19歳
手持ち:
ポワルン(♂)、フシギバナ(♂)、チルタリス(♂)、ハクリュー(♂)、ムウマ(♂)、レックウザ(♂)
職業:風の賢者
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