monologue

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性の問題、皆も一緒に考えて!


幕張メッセでのATEというイベントに行って感じたこと。

たとえば私がこれからセックスだのコンドームだのって
文字を書いたら、その言葉だけで興味本位と冷やかしにこのブログを
読む人もいるかもしれない。っていうかそういう人が多いでしょう。
もしくは女がそんな事を書くなんて…とドン引きする人もいるかもしれない。

だからといって綺麗にこのイベント内容をまとめるつもりがないし、
思っていることを素直に言葉に出来ない国じゃなかったはずなので
大いに書かせていただき、冷やかし以外のコメントはこの記事に関してだけは
(他のブログ記事はいいから)できたら欲しいと思っています。
積極的に日頃私のブログを読んでくださっている方々に参加して欲しいと
本気で思っています。

日本って性の話になるとタブー視している事がとっても多いし
ましてや女性がちょっと性の話をし始めたら淫乱扱いされてしまうし
性の事ってきちんと理解をしていかなくてはいけないのに
大人があいまいにしているから間違った性のとらえ方しかできずに
青少年が辛い思いをするハメになっているのだ。

このATE(Adult Treasure EXPO)の目的は大人のためのイベントという事で、
大人を対象にした性に関する情報やエンターテインメント、サービスコンテンツなど
さまざまなカテゴリーを扱う企業が出展し、
「"大人に元気"~Enjoying being an adult is the treasure of an adult~」というテーマの下に開催されたイベントだと解釈してます。
ブースを見て回っているとコンドームやローションのサンプルが
街中のティッシュ配りのように普通に配布され、
アダルトグッズのお店では実演もどきで商品をアピールするAV女優さんが
あちこちにいたり、その周りにはカメラ小僧がたかって写真を撮りまくっていたり、
ブルーレイでのAV上映会なども行われていました。いやはや綺麗。
やはり圧倒的に男性が多いイベントで、女性はCKBがらみの目的で来たという人が
多かったように見えました。
日本では性に関して閉鎖的だなぁとかつくづく思ったりして…

ライブ待ちの時に行われていたシンポジウムを傍聴してみました。
HIVとAIDSについての話がメインでした。
パネラーは実際にHIV感染し、今はAIDS発症防止の薬の副作用で糖尿病になりながらも
元気に生きているという人や、オカマちゃん、風俗ライターなど。

そもそも
HIVとAIDS、どちらも同じだと思っている人は意外と多いのではないかな。
エイズとはAcquired Immunodeficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)の略で、
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)いうウイルスに感染することで発症する症候群。
もともとヒトが持っている細菌にさえも感染し、いろいろな病気を
発症させてしまうらしい。
感染してすぐに発症するわけではなく、また発症するまで自覚症状が出ない人もいるので
何年もの潜伏期間中に他の人へ感染してしまうこともあるとか。
HIVに感染すると治す事は今の医学では難しいらしく
やがて発病して(AIDS)しまうというのです。

HIVの感染経路は血液、精液、膣分泌液が原因とされ、
精液や膣分泌液とはセックスで感染するもの、
血液は院内感染や母子感染(母親がHIVウイルスを持っていて生まれた子供に感染する)
というもの。
AIDSを発症する人はオカマが多いと本気で思っている人がいるらしいけど
オカマでもオナベでもノンケでも移る時には移るんだって。
私は昨日の話を聞くまでは精液で移されるんだと思っていたけど、
それだけではなくてセックス中の摩擦で起きるわずかな傷でも起きるので
女性の膣分泌液から移される事もあるって聞いて少しびっくり。
ちょっと怖いなと思ったのは、例えば付き合っているパートナーが
風俗に行ったと知らずにコンドームなしでセックスをしたら
もしかしたらHIV感染もありえるということ。

今日本でのAIDS患者は1万人近くいるらしく、HIV感染者はそれ以上。
正確な数値が出てこないのはHIV感染しているかわからない(調べない)人が多いので、
そのまま放置して何年もウイルスが潜伏している人が
たくさんいる可能性があるからだそうだ。
潜伏期間は人それぞれだけど多いのは10年くらいということで、
今感染している人が10代、20代だとしたら、その10年後に発病してしまうということだね。
特に若い世代の人にHIV感染者が多いんだって。
正しい知識を持ってセックスをしない事が最大の原因。

正しくないセックスをたとえると、
・HIVウイルスを持っている人や行きずりの人とセックスをすること。たとえ一度だけでも。
またそういった事を繰り返している人。
・その時にオーラルセックスやアナルセックスをし、口内での射精すること。
さらにコンドームを使わないこと。
ということになります。

その為にコンドームが不可欠という話で昨日の話は締めくくられたのですが、
コンドームを買う事も、パートナーにコンドームを装着してもらう事も、
日本では(特に女性は!!)しづらいんですよね~
昨日もそんな話が出てましてね。
日本の男性の多くが女性がコンドームを持ち歩いていたり
セックスに関する話題をするとなんて淫乱な女だ、変態だ、という風に思っているし、
女性自身もそんな話をするなんてハシタナイ!って思っている人がいるようですよね、
っていうかいるよね。
人前で「セックス」と言う言葉を口にすること自体タブーみたいだもん。
私はよく自分の周りの人に冗談半分で「私は変態だから~」とかって言ってるけど、
正直、自分は変態じゃないし、性に関して真剣に取り組んでいると
わかってくれる男性に出会うのに時間がかかりました。

そんなわけで、コンドームを正しく使い安全なセックスをすれば
少なくとも自分の身を守ることができるし、パートナーにははっきりと言わないと
一生後悔する事になりかねないということですね。

また保健所でHIV検査を無料で行っているので、心配な人もそうでない人も
一度検査をするのは非常に大事だと思ったですよ。
検査に行くことが恥ずかしいんじゃないのだから。

この検査はすべて匿名で無料で行ってくれるようになったのは近年のことで、
厚労省がやっとその気になって動き始めたものの、
国家予算で堂々と大金使えるまでには至っていない。
オーストラリアでは60億超、アメリカでも数億の予算が組まれているのに。
何でもかんでもこの国の政府はおかしいことだらけ。

世界中で蔓延しているAIDSは、国によっても対応が異なり
感染予防に成功した国とそうでない国があるらしい。
昨日聞いた話で最も悲しく感じたのは、イスラム教を崇拝するとある国では
一夫多妻制の為誰かの嫁がHIVを持っていても気づかずに夫とセックスをし
別の妻ともセックスをすることでどんどん感染してしまうとのこと。
さらに女性がHIVに感染したなどと世間にばれたら恥ずかしいから
検査にも治療にも行かない(行けない)女性が多いということ。
さらにその女性から生まれた子供もHIV感染してしまうこと。
そうやってどんどんHIV感染者が増えてしまうんだって。何て悲しいんだろう。

こういった話をオープンに話せる場所が少ないということが
最も良くないのではないかという話も出ていました。
私もまったく同感です。
性というと何だか秘め事扱いで、そのくせ男性達は知識もないのに
勝手なセックスをしている人の多いことったら!

もっと身近にそして公の場でもこういった事がしっかりと話せて
安全なセックスをして大人をエンジョイしていきたいものですな。

AIDSに関する記事、全国の保健所などはこちらから調べられます。
これを機に正しい知識を学びましょうね。

エイズ予防情報ネット
http://api-net.jfap.or.jp/index.html


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2007.7.29 kocrisp

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