藍円寺微意の世界

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es1-海坊主

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2007.07.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類


天気も良かったので、能登有料道路で日本海を間近に眺めながら走るのは、爽快でありました。若者はサーフィンやらジェットスキーなどで青春を謳歌しています。
どういうわけか覚えたての大黒天のご真言「オン・マカキャラヤ・ソワカ」が口から出ました。
行く前に神社のホームページを見ると、縁結びに力を入れて(?)おられるようで、わたし的には少々門外漢かなとは思ったのですが、「まあ、一度は」ということで行くことにしたわけであります。
鳥居は珍しく木製です。手水舎で身を清め顔をあげたら、上に清めの手順がご丁寧にも書いてありました。我ながら手順に寸分のくるいもありません。
石段を上がった山門では若い巫女さんが、境内入り口で参拝順序を説明されておりました。こういうお出迎えスタイルは初めてであります。
彼女の説明する順路からいうと拝殿正面の階段は昇らせないのでありましょうか。左側の幸せ結びどころに昭和天皇ご行幸の折の写真などが展示されているから、まずそちらを見学し、拝殿横の手摺のついた階段を上がり、拝殿正面で参拝し、右側の階段から降りるようにとのことであります。
私が中に入ると「幸せむすび所」は縁結び祈願所でした。中にいた巫女さんは見るからに縁結びとは関係なさそうな私に、昭和天皇の写真説明だけをしてくれました。傍に立派な御幣があります。ここでお参りするのですかと尋ねましたら、そこは若い二人がかしこまって縁結びの祈願をするところらしいです。じゃあここはパスさせてもらおうと申しましたら、巫女さん二人は笑っていました。
 拝殿で私は二拝二拍一拝して天津祝詞を一人で奏上し、ご神縁をいただきありがとうございましたと礼を述べました。拝殿の中を覗けば、天井までも長年風雨にさらされたように木材は白くなっております。歴史というよりメンテナンスの悪さを感じたのですが、木材とは風雨に直にさらされずとも、数百年の間にはこうも白くなってしまうものかとも思いました。

 おみくじをポケットに入れたまま、境内の写真を写しておりましたら、宮司さんに声を掛けられました。そしてこちらが頼んだわけでもないのに、色々とこの神社の説明が始まりました。今まであちこちの神社を訪れていますが、拝殿での祈祷もお願いせずに、宮司さんに説明を受けるなどということは、まあ、こんなことは初めてであります。
神社の後ろに威容な山を担ぎ、そのお山そのものがご神体という話はよくありますが、こちらは山ではなくて平地の森、しかも原生林であります。原生林は異様であります。自殺願望者を呼び寄せる富士の樹海を思わせるような原生林が目の前にあるのであります。
 木が多い、気が多い。気多神社であります。
植物学者であらせられた昭和天皇がこの気多神社を訪れたいと思われたのは、このいらずの森の植物生態を観察なさりたかったかららしいのであります。
入らずの森で、陛下が「からたちばな」というかなり珍しい植物を見つけられ、その赤い実を一個掌で転がしながら微笑んでおられたそうあります。
私は思わず尋ねました。「いらずの森に天皇陛下は入ってもいいんですか?」シロートの質問はこれだから駄目なんであります。説明の話の腰を折られた宮司さんは、きっぱりと「いいんです!」ですって。
 歌碑の前で昭和天皇が参拝されたときに詠まれた御製(和歌)の説明、それを英訳した福田陸太郎教授の説明。いらずの森での陛下のご様子は、ご案内役の里見信生・植物学教授が前日に他の地で陛下が尋ねられた植物に関するご質問に、教授が即答することができず、それを一晩のうちに調べ上げ、教授が陛下にご説明申し上げていたそうです。宮司さんはその内容を側で聞いていたのですが、内容は専門用語がいっぱいで、まったく理解できなかったということでありました。
 それからどういうわけか、この神社には各国大使がよく訪れることなどなど。神社の歴史に関しては、あとはこれを読みなさいということで、「説明要記」をくださいました。
それでお礼を言って宮司さんとはお別れしたのですが、私がまだカメラを持って拝殿の周囲をうろうろしていると、拝殿の上から宮司さんがまた声をかけてくださいました。
「拝殿が三百年前、奥の本殿は四百年前、山門は五百年前だ」と建物の説明をしてくれましたが、かなり大雑把でした。若いカップルが来てこれからご祈祷をされるようでした。
肝が据わると周囲の対応が変わるというのは本当でありました。


帰り際に売店でご朱印(三百円)とお札(八百円)をいただき、二千円を差し出し、残りはお玉串でと申しましたら、朱印帳を書いてくださった少々年配の巫女さんは、それではと言って、大黒様と恵比寿様の絵が描かれ、神社名が書かれ朱印が押された塗り絵のような厚手の紙(B4)をくださいました。お車でお越しですかと言われ、そうですと答えましたら、それでは折らないようにしてこのままでお持ちください、ということあります。
駄洒落好きのオヤジとしては、紙は神に、折らずに、は居らずに持ち帰れ、に通じるわけであります。おみくじの待人は、「来る早かるべし」でありました。おお、なんとお早いお越しでありましょうか。
宮司さんが書かれた気多大社説明要記には十二項目の説明書きがあり、一項目目にこう書いてあります。
「御祭神大国主神(おおくにぬしかみ)事代主神(ことしろぬしのかみ)世に、大黒様、えびす様と申し上げ開運・縁結びの神として有名です。」
そうです。私は来る道中、大黒様のご真言を唱えて運転していたのです。でも大国主命と大黒様を繋げて考えることは無かったのであります。そういえば前にそんなことを読んだ記憶もよみがえりました。


 また金沢に戻り、兼六園の傍の店で九谷焼の杯を買いました。若いころは土の香漂うような素朴な陶器が好きでしたが、今は白磁、青磁のようなシンプルな物の方が好きになりました。そして九谷焼のような、きらびやかな物まで好きになったのですから、人間の嗜好というものは変わるものであります。巷では守護霊が変わったのだなどと申しますが、真偽のほどは私には分かりません。求めた杯は八角形で内側が金箔で仕上げられおり、24金の金杯よりよほど光り輝いております。まさに目がくらむばかりの成金趣味であります。
フッフッフッフッフこれでまあ、ケタケタ(気多)と笑うような、三杯(参拝)だけでは済まぬ話のオチがいつ現れるのかお楽しみであります。






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Last updated  2007.07.02 19:36:30 コメント(2) | コメントを書く


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Comments

chie@ 残念無念 この言葉の解釈、目からウロコでした。 …
chie@ お久し振りです♪ 政治のことは、かなりうといんですが 選…
chie@ この前 美容院で髪の毛をCUTしてもらいながら…
chie@ 本当に H君の胸のアレは、動物霊なのかもしれま…
chie@ ぶはは 相変わらず、面白い発想ですねえ(,, ' …

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