忘れられた本棚

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宮殿…












フェンリルは神を見上げながら神の行為を責めていた

「良いんですか!!あのような者を…」

神は目を細めた…うるさそうにフェンリルの話を聞いていた

その時…後ろの扉がゆっくりと開いた

「あのまま連れてくる事が出来るはずが無いだろう…私が転生を許した」

ドアの前には小さな少女が目を丸くして周りを見ている

「入ってきなさい…フェンリル…お前はもう下がって良いぞ」

神は優しく微笑みながらそう言ってフェンリルと呼ばれた男に厳しく言い放った

少女はぎこちないお辞儀をしてから神の座る椅子の前に来た

「あなた様は何をお考えに…!」

「下がれと言うのが聞こえなかったのか?フェンリル?」

俺よりもこのガキか…そう言った後フェンリルは黙って外に出ていった

「あの…神様…本当に…ありがとうございました…」

「おお…気にしなくても良いぞ…前世の記憶は消えているだろう?」

「はい…多分ですけど…」

不安そうに少女は神の顔を見た

「うむ…さて…君の名前を聞いていなかったが…?」

少女は何かを必死に思い出そうとしたが何も浮んでこなかった

「そうか…では…名前は私がつけても良いかな?」

「うん!」

そう言った後すぐに首を横に振って、お願いします…と付け加えた

「そうだな…今のところはチョコと名乗っているのが良いだろう」

「チョコ…?ですか…」

少女は眉を寄せていたが少しだけ頷いて神に向って笑った

「ありがとうございます…頂いたお名前を大切にします」

「よろしい…では…この世界について説明した方が良いかな?」

神は微笑みながらチョコをじっと見つめた

「この世界には、魔物と言うものが住んでいる一般的には

モンスターと言うが…そう言う者は武器で殺す事は出来るが

他の場所で蘇る…」

チョコは眉を寄せて顔を顰めた

「不死身…なの?」

神は少しだけ微笑んでから厳しい顔をした

「そのようだ…詳しくはわかっていないのだが…

まあ…気をつけるしかないだろう…」

「でも…戦えないです…」

「そうじゃったな…ここの宮殿に居る者に伝えておこう

自分にあった武器も教えてくれるだろう…」

「はい…」

何かを殺す…その言葉だけで背筋が凍るような気がした

何故その言葉に自分が反応するのかが自分でもわからなかった

それでいっそう怖い気がした

「続けて良いかな?」

「あ…はい!」

「まあ…ここは天界…と人間は呼んでいたな…そして君は

一応、天使見習と言う事になる…ちなみに人間が見ると13歳…だが

実際は0歳となる…ここからは100年に1歳と言う感覚で成長する

ここまでは良いかな?」

首を傾げたがそれでも、うん…と小さく答えた

「背中に生えている羽は自分の強さを示す事になる

おぬしは…うむ…まあ…育つ事もある…がんばるんだぞ」

チョコは自分の背中を振り返ったが見えなかった

手を後ろに回して大きさを測ってみたが小さくて幼い羽だった

「…小さい…です…」

「努力する事が肝心だぞ?」

「はい…がんばります」

少し嬉しくなって神様の顔を見直した

「うむ…まあ、1度に話してもわからないだろう?」

「わからないです…」

今もわからないから…と呟いたが相手に聞こえたかどうかはわからなかった

「まだ一人で暮らせないだろうな…明日には家を用意しておこう」

「ありがとうございます」

「この宮殿の中だったら何処に行ってもいいぞ?探検は楽しいからな」

にっこりとチョコに向って微笑んだ

つられて笑顔になってしまう…この人は…やっぱりすごい人なんだ…

そう心の中で思った

「ここがあなたの部屋です」

お礼を言って案内してくれた天使とわかれた

部屋は結構広くベットや机もあった窓にはカーテンが閉まったままになっていた

窓に近づいてからカーテンを開けた

「うわ…明るい…」

目を細くしながら窓を開けた

「すごい…すご~い!」

外には大きな町が見えたその先には道が続いている

森や川が見えた…町にはたくさんの人が動いている

店もたくさんある…行ってみたい…そう言う気持ちがした

行ってみたい…でも…

「そうだ!もっと高い所に行こう!」

もっと高い所に行けばもっといっぱい見れるかもしれない…

そう思うと嬉しくなってくる

それに…探検しても良いと言っていた

ワクワクしてくる…考えるだけでもじっとしていられなかった

チョコは、窓を閉めてから廊下に飛び出した…






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名前が…名前がチョコってやだ~><

恥かしいよ~…私って…名前のセンスが無いみたいです…

私はすっごく気にいってるんですけど…

自分が嬉しかったら良いですよね…もう…



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