忘れられた本棚

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第2話~その名を知る者~


~その名を知る者~




「似合ってるかな?」

ニッポンから4人は違う服装に着替えていた、リプレが徹夜で作っていた服だ…

「凄く似合ってる…よ」

チョコの欠伸混じりの声を聞いてナツミが顔を顰めた

「チョコも着替えた方が良いよ?そんな布を巻いただけの格好で…」

「チョコのもちゃんとあるよ?着替えたくないなら良いけど…」

リプレの顔を見ていると断われるはずが無かった、眼の下にうっすら隈が…

「き、着替えます…」

部屋に戻ってリプレに服を着させてもらった。尻尾の所と羽の所に穴をあけてもらった

白いワンピースのような服に腰に大きなリボン…さっき羽織っていた布は、腕に巻き付けておいた

「う…これって…変じゃないですか?」

「そんな事無いって!」

「ホント?」

「うん!可愛い!」

可愛いなんて…言われた事あったかな…?う~ん…確か…ずっと前に言われたような…

そう考えている間にみんなの前に引っ張られて連れ出されてしまった

「……」

「あはははは…」

ガゼルが腹を抱えて笑い出して、かなり惨めな思いだった。似合ってなかったんだ…

「はは…変わりすぎ」

急に真剣な顔になったかと思うと苦い物を噛んだような顔をした

「す、すいません…」

チョコは気まずそうに頭を下げた、あの時よりかなり慣れたような気がした

「…さ、散歩してきます…」

気まずい空気の中から何とか脱出しようと思って言ってみた

ナツミが何か言いたそうにこっちを見つめた後溜め息をついてしまった

「チョコ?お魚釣りってした事ある?」

「…魚釣りですか?」

見たことはある…見たことだけ…釣られた事もあったような…

「釣られた事ならありますけど…釣った事は無いですね」

ハヤトの目がいかにも、何やってたんだ?と言う不思議がる目になっていた

「そっか…ハヤトは、暇?」

「あ、うん…」

「じゃあ!チョコと一緒に魚釣りに行って来てよ!最近人数多くなっちゃったから…」

「そうだね!わかった。」

椅子から立ち上がってチョコの頭をポンポンと叩いた。

パタパタと動いていた尻尾が止まって静かになった。

リプレから釣竿を貰って居間に戻ってみると、みんな何処かへ行ったようで誰も居なかった

「にぼしで魚って釣れるのか?この世界の魚ってどんな感じなんだろう?」

「あんまり変わらないと思いますけど…」

「そうだよな…殆ど変わらないもんな」

川の中に糸をたらして川縁に腰を下ろした。風が吹いて草が声を出している様にザワザワ言った

「チョコってさ…何歳?」

「私ですか?一応、4年間生きてますけど…私の場合は特別で…普通は1300年生きてないとここまでは…」

「4年間!?4歳!?うわ…4歳って幼稚園じゃん…」

最初の一匹を釣り上げた、やっぱり普通の魚だ…

「……?」

「ああ…いや、何でも無い…へえ…4歳か…」

またしても魚が釣れた…ペースが速いような…気が

「何歳だと思ったんですか?」

「う~ん、10歳くらいかな?」

そう言いながら3匹目を釣り上げた結構大きな魚…

「13歳の外見のはずなんですけど…」

「無理無理、どう見ても10歳程度だよ…」

そうだったのかな?そんな事言われたっけ…?もしかして…知ってて黙ってた?

「じゃあさ、チョコは俺の事何歳だと思った?」

「1600歳…」

「せ、1600!?そんなに年取ってないよ…あ、でも…チョコの世界では普通なのかな?」

「1600歳でも…かなり若い方ですよ…」

「じゃあ、チョコは赤ちゃん同然なんだ」

ハヤトは嬉しそうに釣竿を持ち上げた。水の中から…緑色の…

「きゃああああ!!」

ぬるっとしていて…目がキョロキョロで…気持ちが悪い…

「あれ?チョコってこれ苦手なのか?ほ~ら」

糸にぶら下がっていてかなり気持ちが悪い…お腹が動いてる…

「いやああああああ!!

顔に蛙がぶつかった、その時目の前が真っ暗になった…




「あ…れ?」

自分の部屋…何時の間にか自分のベットで横たわっていた

夢だったんだ…怖かった…カエルが嫌いって言ってなかったからこんな夢?

外はもう日が沈みかかっていた。目を細めても擦っても変わらない…

「ね、寝坊しちゃった…」

みんなに会ったら何て言われるんだろう…やだな…このまま寝ちゃおうかな…

「チョコさん?気分はどうですか?」

ドアの向こうでアヤの声が聞こえる…ベットの中に潜りこんでから返事をした

「よかった…気がついたんですね…ご飯が出来てますよ、行きましょう」

アヤの手を握って一緒に居間に向った。アヤさんの手…暖かい…

机に並べられたのは、魚…と言う事は、夢じゃなかったんだ…

魚料理がたくさん並んで…る?

「この…黒いのって何ですか?」

「ああ、それはカエルよ」

「……」

握っていたアヤの手を強く握り締めた。

ハヤトが面白そうに笑っていて、少しムっとした

椅子に座って、料理を皿にとって貰って美味しそうな唐揚げを口に入れた

「あーあ、カエル食べたか」

「……!?」

「ハヤト!からかわないの!!ちゃんと洗ったから平気よ」

口の中に…カエルが…カエル…カエル!?

意識が遠のくような気がした、目の前が暗くなってきて…体が浮くような気分だった

「チョコ!!どうしたの!?」

ガゼルとハヤトが大笑いをしてる声が聞こえた気がした…



「カエルが嫌いなら言ってくれれば良かったのに…」

「だって…恥かしいんだもん…」

チョコの頭に手を乗せてリプレが少し微笑んだ

「恥かしくないよ?次からは嫌いな物を言ってね?」

「うん…わかりました」

頭に乗せた手で頭を撫でてくれた。本当のお母さんみたい…そう思った

今日は、私達が気がついた場所…クレーターの中を調べに行くらしかった

出発する前にリプレから余ったパンをふた切れ貰った

どっちの方向かはわからなかったが、なんとなくこっちだろうと言う方向に歩いた

「チョコの嫌いな物がカエルだとはな…」

レイドが笑いたいのを堪えると言う感じの声で言った

「女っぽい所が会って良かったな?」

「それって誉めてるんですか?」

カエルの話なんてどうでも良いじゃないですか…と言う気がした

でも、きっとこう言う話をしながらじゃないと不安になってしまいそうな自分が居て

その分ではかなり気が紛れてよかったのかもしれない。

穴は最初に来た時は気付かなかったが…かなり深い穴だったみたいだった

「この穴の底に居たんだよね…?落ちてきたのかな?」

「それは無いでしょう…隕石じゃないんですから…」

チョコが穴の中を覗きこんで誰かに質問したのを見てアヤがとっさに答えた

「隕石…そうだよね…あの時もこんな風になってた…」

「?あの時?」

「何でも無いよ!」

穴の中に降りて行くガゼル達に追いつくようにアヤと二人で穴の中に降りた

「何だ?これ?」

「爪…の様に見えるが」

エドスが大きな爪を持ち上げながらガゼルの方に向けた

「どうする?」

「汚いし…捨てちゃお!?」

ハヤトが投げ捨てようとした爪を勢いよく駆け下りたチョコが掴んだ

「これ!!動物の爪かな?お土産に持って帰る!」

大事そうに手から余って肩に巻かれている布に爪を巻きつけて肩に背負った

「ま、まあ…これくらいだろうな…わし等じゃ良くわからんしな…」

「そうだな…これ以上何を調べて良いのかもわからないしな」

トウヤとハヤトの目線を感じてにっこりと笑い返した。ゴミになるのに…と言うナツミの声が聞こえた

「もう落ちてないのかな?また綺麗な石があったらいいなー」

穴の中から這い出るように上って行くチョコを見ながらナツミが呟いた

「何だか…急に幼くなった気がする…」

崖の上に行った時不思議なほど白い顔が目の前に現れた

「きゃあ!…あ…バノッサ…さん」

「わざわざそんな穴の中に入ってくれて良かったぜ?なあ!?」

また人質…?えっと…あれは…確か一緒に住んでた

「フィズ!!お前どうして…」

泣きじゃくるフィズを見ていたはずの目が急に違う所に向いた

「じゃあな!!はぐれ!」

バノッサの足が腹に当たってそのままグルリと世界が回った気がした

落ちていく…心臓が…止まりそう…やけにスローで…だから怖かった

「チョコ!!!!」

地面に当たる…

痛いよね…

いやだ…

急に目の前が暗くなったと思うと同時に衝撃が走った

色々な言葉が浮ぶが、その度に頭の中が痛かった

「おい!!しっかりしろ!」

こう言う時…確か…飴があったような気がする…使っても…良いんだよね?

「痛い…う、ふぇ…」

泣きそう…

でも、泣いてしまったら負けのような気がして…唇をかみ締めて何とか我慢した

「頭!!血が出てるよ!」

手に巻かれた布の中に飴玉をたくさん入れたビンがあった

蓋をあけてから、みんなが見つめる中で飴を口に入れてヒト噛みした

ガラスが割れるような音を立てるのと同時に頭の血が止まって痛みが無くなった

「…どう言う原理だよ…やっぱ俺等とは作りが違うのか?」

ガゼルの声が無理に冗談を言おうとしてるんだとわかった

「武器を捨てろ!!」

フィズを捕まえていたカノンと呼ばれた少年は、バノッサにフィズを渡してチョコを見つめていた

全員が武器を捨てるのを見たとたんオプテュスのメンバーが勢いよく降りてきた

目の前でガゼルやレイド、エドスが…おもわず目を背けたくなる…

顔を上げてバノッサを睨みつけて歯を食いしばった。

見下ろしてる…何だか…嫌だな…

目の前が暗くなって…

全身に痛みが広がって…

自分が蹴られたり殴られたりしてるのに気がついた

「もう…も、う…ダメ…かな?」

「くそ…うわああああ!!!!」

ハヤトの体から淡い光が吹き出して回りの人を吹き飛ばした

その光に巻き込まれたバノッサがフィズの側から吹き飛ばされた

「今だ!!行くぞ!!」

ガゼルの口から血が流れてるのが見えた…

私は?動けるかな?大丈夫?

「チョコ!」

トウヤは駆け寄った後チョコを抱き上げて穴の外に向って走り始めた

「ん…凄く…痛いよ…」

「さっきの飴はどうした!!何処にある?」

穴の上に出た時ちょうどフィズを取り返して戦いは終わっていた

「ぬ、布の中…えっと…これです…」

飴を一粒取り出してチョコの口の中に入れてくれた

「はうー…楽になりました…」

少し休憩してから歩き出した。道に戻るまでずっとフィズは泣いていた

「あたし…あたし…」

「あはは…全然大丈夫だよ!もう怪我も治しちゃったから…ね?」

「う…ん…でも…ごめ、んなさい…」

「私達がちゃんと説明しなかったから…気になったんでしょ?私も多分付いていったと思うから」

「それ…危ないよ?」

フィズが少し微笑んでこっちを見た。何だか…疲れちゃったかも…

その場から離れ、街道の方に向かっている途中に謎の声に呼びとめられた

「ヤッホー無事かなー?」

「大丈夫みたいですね…」

またしても見知らぬ人が何処からか現れた。男の子2人女の子2人…

不思議だった…こうやって人がどんどん集まって行く…もしかしたら…

そんな意味のわからない事を考えている所を急に目線を感じた

「君はメイトルパから来た?それともサプレス?」

「……?」

「でも、こんな召喚獣居るのかな?確かに持ってる魔力は計り知れないけど…」

「あの…何ですか?それ?」

アヤ、トウヤ、ナツミ、ハヤトはみんな顔を顰めて4人の話を聞いていた




「で、何で連れて帰って来るんだよ…」

ガゼルの不機嫌そうな声…何だか話を聞いていてもさっぱりわからなかった

簡単に言えば、何処から来たのかわからないのに家に帰れるわけない…

って事だと思う…良くわからないけど、そう言っていた

「俺達が必ず、帰る方法を見つけるから…」

そう言ってくれたけど…今すぐ帰りたい…とは思わなかった

こうして、また4人の人がフラットに加わったのでした…

小さなノートに書き終えた後、屋根の上に上がって深呼吸した

小さな光の粒が体に集まって、とても気持ちが良い

「チョコ…?」

少し脅えたような声に急いで振り返ってみた。窓の近くでこっちを見つめている

「あれ?ガゼルさん…どうしたんですか?」

「いや…お前こそ何をやってたんだ?」

「私?ですか?マナを…自然力…を集めてたんですよ。夜は凄く気持ちが良いんです」

「そう言えば、お前…天使なんだよな?魔法とか使えないのか?」

ガゼルの不思議そうに見つめる顔を見ない様に違う方を向いた

「いえ…使えますけど…マナの消費が激しいので…あまり使いたくないんです」

「そうなのか…お前って考えてなさそうで考えてるんだな?」

「……」

私だって考えてますよ…ほんの…少しくらいは…



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…チョコを幼めに書いてみました^^;

何だか…変ですよね?もっと無口で…大人っぽくした方が良いのかな?

それはそれで嫌ですしね…う~ん…

魔法とか使わせちゃって良いのかな?使ったらかなりサモンナイトとずれるんですよね…

ちょっとの間使わないようにしましょう!

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