忘れられた本棚

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第5話~復讐の森~


~復讐の森~





ソルとキールに色々な事を教えてもらって

一通り召喚術をつかうことができるようになった

もちろんハヤト達にはまったく及ばないが

相手に当てる事くらいは出来る程度に使えるようになっていた

白いサモナイト石は、タライのほかに色々と出す事が出来るようになった

名も無き世界…そこは多分ハヤト達が居た世界に繋がってるような…そんな気がした

「召喚も上手くなってきたし、魔力も安定してる…チョコは結構素質があるかもな」

「ほ、本当!?」

チョコが嬉しそうに椅子に膝を立てて机の上に身を乗り出して言った

椅子の上に膝を立てないと机の上に身を乗り出す事が出来ないチョコには

それが叫ばない程度の嬉しさの表現だった

「嘘をついてどうするんだよ…それより…」

キールが何かを言おうとした瞬間、玄関のドアが開いて2つの影が見えた

「ただいまー!」

ナツミの元気の良い声が部屋の中に届いてきて

その後ろについてきた誰かの存在感があまり無いような気がした

いつも人数分足りない椅子は、もう満席になっていてお客様を座らせる事が出来なかった

チョコが椅子から飛び降りてから背伸びをしながら自分の座っていた場所をかたずけた

「あ、あの…どうぞ…座って下さい…」

椅子を引いてからお客様の方を見ると微笑みながら

「ありがとう」

と返事を返してきた。

「ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど…」

ナツミがそう言って切り出した話は、町のすぐ側の森についての事だった

簡単にまとめると、その森にはガルフという狼みたいなのが住んでいるらしくて

その狼が最近暴れ出した…と言う事だった…と思う

それで、森に住んでいたスフォンを連れて来た…と言う事だった

その森には薪を拾いに行く事があるから、そう言う危ないのは早めに何とかしよう

と言う事になってしまった。

レインとリーラは用があるとき以外は元の世界に帰してあげる事にした

もし、自分が死んでしまうと元の世界に帰れなくなる。という事だったからだ

そんな適当な事を考えながら聞いていた話だった所為か、よくわからなかった

「僕の父親は、森のガルフに殺されたんです」

スフォンは敵討ちをしたい、という事だった。ナツミがどうして連れてきたのかがわかった気がした

要するに、敵討ちを手伝え、という事なんだ…

部屋に戻って木で出来ている長剣を腰に差した

背中の大剣は、あまり使いたくなかった。

相手の命を簡単に奪ってしまう大剣…そういうのを軽軽しく使いたくなかった

剣の腕はハヤト達より劣っているかもしれない

大剣が戦っていた…と言って良いほどチョコは戦いに向いていないと何度も言われた

「チョコ…考え事も程々にしろよ」

トウヤの声でハッと我に返った気がした

少し混乱しつつ、それでも回りの状況はわかっていた

町から外に出て森に向っている所だった

いつの間にここまで来ていたんだろう?

急に移動したような、瞬間的に移動したようなそんな気がした

「チョコって二刀流だったの?」

カシスがチョコの木で出来た鞘をコンコンと叩きながら言った

「ええっと…違いますよ」

背中の剣は使いにくいから…そう言ってごまかして何とか逃れた

森は大きな木がたくさん生えていて…それが当たり前の事だが

遠くから見た事はあったが、ここまで大きな木だとは思っていなかった

(ここに狼が居るんだよね?声とか…聞こえるのかな?)

みんなの輪から少しだけ離れて音を聞こうと頑張ってみた

元々耳は人間程度しか効かない、だったらみんなと一緒に居ても声は聞こえるんじゃないのかな?

考えても答えは出てこない…最近はそう言う事が多いような気がする

「チョコちゃん?何処に行ってたんですか?」

アヤが振り返ってから目線を同じくして言った

『さん』から『ちゃん』になったのは、『さん』だと年上の人に声をかけてるみたいだからと言う事だった

「ちょっと…声が聞こえないかな?って思って…」

「そうですね、チョコちゃんは召喚獣さんと喋れるんでしたよね?」

「うん…一応…ですけど」

顔を地面に向けながらチョコは顔が赤くなるのを感じた

誉められているような…そんな気がして嬉しくなった

「食い…物………食う……」

心臓が止まりそうな気がした。

今居る内の誰でもない…凄く低い声…

体に伝わってくる不思議な空気の振動のようなものが針を刺す様な痛みに変わった

殺気と言う感じ、それを感じ取った全員が一斉に武器を構えたのがわかった

「父さんの仇!くらえ!!」

「やめろ!!このままじゃ…!!」

スフォンの放った矢が残像のように見えるモノの横を掠めて飛んで行った

「スフォンさん!」

名前を呼びながら木製の剣を引き抜いてスフォンの前に立ち塞がった

剣に重みがかかった瞬間目の前に狼の顔があった

力でも勢いでも負けている状況で、一瞬で勝負がついたように思えた

「きゃあ!!」

吹き飛んだように地面に抑えつけられた。

爪が腕に食い込んで血が少しずつ溢れてきた

「許…ない…人間…コロ…す…」

生暖かい息と一緒に吐き出された声は

怒りに満ちていなくて、何処か操られているように思えた

剣を握る手に力を入れて思いきり狼の横腹を払った

怪我の状況を瞬時に確認するのは、戦い慣れているからなのかもしれない…

痛みは感情の高ぶりの所為で襲ってくる事は無かった

血は出ているが深い致命傷という訳ではないようだった

体制をすぐに立て直す狼に対抗する様に剣を身構えた

牙が左肩を引き裂いて左頬を掠めて行った。

「…今!!」

振り返りざまに一気に間合いを詰めて狼の頭を剣で殴りつけた

頭を上げた瞬間喉の下に剣を入れて全力で木に向って突き飛ばした

重たい音を立てて狼は動かなくなった

「はあ…はあ…」

久しぶりに力を入れた腕や足が痛みを訴えてきて立っているのも辛くなってきた

代替はかたずいたのか、金属音や声が聞こえなくなった

「チョコ?大丈夫!?」

「う、うん!全然平気だよ!」

怪我をした部分を指でつつくと電気が流れるような痛みが走った

「許さ…ない…お前……だ…け」

低い声が頭の中に響くように伝わってきた。

振り返る前に左腕の感覚が無くなって、思わず目を見開いてしまった

「ちっ!!当たれ!!!」

着地したガルフの額に鋭い矢が突き刺さった

「……どう言う事?許さないって…?」

「おい!!テメエ!何をしたか判ってるのか!?」

ガゼルの怒鳴り声が遠くに聞こえた気がしたが意識はしっかりしていた

アヤとクラレットが駆け寄ってきて召喚術を使って傷を治してくれた

許さ…ない…お前……だ…け…

リーダーだったのだろうガルフが言った言葉が頭の中で響く気がした

「気を…つけろ……召喚…獣……」

さっきより弱々しい声でガルフが言った

「どう言う…事?」

「…近…寄るな…あい…つ…は…」

そこでガルフの声が聞こえなくなった。

息も、心臓の音も聞こえなかった。

光が集まって…何処かに消えるのが見えた

「……召喚獣……」

「そうだ、召喚獣だ…メイトルパ、のな」

ソルはガルフの体に生えている小さな植物を見付けてそう言った

傷は自分でも治せる程度だったが、召喚術で治してもらえて手間が省けた

この森には、召喚獣がいる…それがガルフ達を狂わせているんだ…

そう判断するには十分だった。ガルフの言葉、体に付いた胞子…

その原因が召喚師であって…それは人間で…

頭を掻いて考えを切り変える事にした

「…だとすれば…召喚獣はもっと奥の方にいると思います」

スフォンはそう言って森の奥の方を指差した

「…じゃあ…進もう?」

「お前!!こんな目に遭ったのにまだ行くつもりかよ!?」

「でも、怪我の具合は大丈夫なんで全然平気です。行こう?」

ガゼルは歯を食いしばった様に見えたがチョコの言葉を聞いてすぐ側を歩き出した

怪我はちゃんと塞がっていて跡も残っていなかった

(やっぱり木の剣じゃなくて胴か鉄にした方が良かったなぁ…)

死なせないとしても、自分の命が持たないみたい…

「…ここって良く滑るね…滑らないように気をつけよう!」

自分に言い聞かせる様に叫んでみた。

重たい空気の所為で胸が苦しくなってきていた所だった

こういう空気は全然ダメ…押し潰されて、死んじゃいそうになる

「わかった」

みんなが順々に頷くのが見えて、少し空気が軽くなった気がした

「そろそろかな…っ!?」

視点が一気に下がったと思った瞬間、目の前に大きな木の枝と小さな空が見えた

その後に痛みが染み渡ってきて、冷たい感触が背筋を寒くした

「………言った本人が転ぶのか?天使なんだろ?確りしろよ」

ガゼルの言葉が少し頭にきたが仕方ないかな?と思った

天使といっても特別な力は………

「水が…染み込んじゃった…気持ち悪い…」

無いと思う、みんなの力があるから…戦っているんだから

スカートを叩いても取れないと判っているけど叩かずに入られなかった

ジメジメとして居心地の悪い道をレイドに手を引いてもらって進んだ

「何か来た…ガルフじゃないな?人間か…」

甲高い声が頭の中に響き渡った、レイドを握る手に力が入った

「…居るのか?来るぞ!!」

レイドが叫ぶと同時に小さなキノコがたくさん飛んできて地面に落ちると手足を出して襲ってきた

背中の剣に手を伸ばしたが、頭を振って木の剣にもちかえた

戦闘は以外と簡単に終わっていきそうだった

この召喚獣は、戦闘能力はあまり高くないようだった

本体は別だったが…

「チョコ!それ以上近付くな!!」

急に後ろから声をかけられて足に力を入れて止まろうとしたが

ズルズルと滑ってそのままひっくり返ってしまった

自分の上に綺麗な色の粉が降りかかって、息が出来なくなって…




気がついたらベットの上に寝ていた

起き上がってみるとお腹が動くたびに痛みが押し寄せてきた

服を捲ってみたら紫色の痣が腹の上、心臓の下の辺りに出来ていた

「…?あれ?不思議…」

擦ってみると少し熱を持っているようで熱かった

ドアをノックされる音で服を戻して出来るだけ大きい声で返事をした

「良かった…元気そうで!」

ナツミがドアを開けて良い匂いのするご飯を持ったリプレが続いて入ってきた

「ご飯…食べれるかな?」

膝の上に置いてもらったご飯がいつもより美味しそうに見えた

急にお腹が減った気がして、尻尾が忙しなく布団を叩いていた

ナツミが面白そうに笑ってからお腹を擦ってくれた

「痣が出来てたよね?痛くない?」

「うん…平気です」

にっこりと笑って見せると安心した表情を見せてくれた

「ガゼルにはちゃんと言い聞かせておいたから…ガゼルにも謝らせないとね?」

そう言ってリプレが出ていったと思うとガゼルを引っ張って帰ってきた

「だいたいなぁ!急に暴れ出したのはこいつだぞ!?なんで俺が…」

「ごめんなさいは?」

「……ゴメンナサイ……」

良く見るとガゼルの頬っぺたが腫れてる様に見えたが、気づかない振りをした

幸い他の所に異常は無く、体も二日間寝ると動いても痛く無くなっていた

その二日の間にハヤト達が穴を調べに行ったり信頼が深まったりしたらしいが

寝ていて行く事が出来なかった。

仲間ハズレにされたような気がして少し悲しかった




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ええっと…シナリオ通りにするとセリフを書かなきゃいけないんで…

書けません!!

本当に覚えたり出来ないんですよ…><

だから、会話内容は気にしないで下さい^^;

私もかなり気にしてます…文才が無いとか言わないで下さい~><

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