性格の基礎には情緒がある。「頑固な性格」

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2010年05月22日

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カテゴリ：情緒と性格。性格を育てる。

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性格の基礎には情緒がある「頑固な性格」

　情緒の現れ方に偏りがある場合に、特徴的な性格が現れてきます。性格によって行動の仕方が変わってきます。例えば、穏やかな性格であれば、人の言うことも気軽に受け入れられ、協力的な行動を採ることができます。しかし、頑固な性格である場合、「こうすべき」という信条にそって行動するために、人の言うことやることにテキパキとは対応できません。少しの考えの違いも受け入れられず、人と対立することも増えることになります。よほどいい考えを持っているのであれば、頑固であることで、指導性を発揮できることになるでしょう。しかし、人を惹きつけるほどの考えがない場合には、融通の利かない石頭として嫌われてしまう可能性が高くなります。

　頑固な子どももいます。自分の物を人が使うのはダメだと頑固に言い張ったり、細かい規則を守らなければだめたと言い張ったり、何かやる場合にいちいち相談を受けなければ気に入らないと思ったり、時には、成績が優秀でなければ我慢できないといった頑固さを示す子がいます。幼児期や小学生の低学年では、他の子も頑固な子の言い分を受け入れたりするものです。しかし、何が正しいのかどうすべきなのかが分かってくる高学年になると、他の子たちも自分なりの考えを持つようになり、人の意見を受け入れず、自己主張する子は嫌われるようになります。そのために、それまでリーダー役だったのが、仲間外れになってしまったりします。そうすると、頑固な子は、ますます意固地になりがちとなります。

　親や先生がもっとみんなの考えを取り入れてみんなと仲良くしなさいと言っても、理屈や考えの上では分かったとしても、人の考えを受け入れられないということになったりします。普通は、大人が理屈を言って説得しても、頑固な子は承服しません。自分の意見を主張し続けるか、反論はしないにしても腹の中で腹を立て続けます。これは、理解出来る出来ないといった理屈・考えのレベルの問題ではなく、頑固な性格のために承服できないのです。ですから、仲間と仲良くできないとか、勝手な行動をするからといって、言葉での説得ではうまくはいかないのです。時には、悪化させることになります。悪化することで、社会的な孤立状態を生み出してしまったりします。その結果、大きくなってから、社会に恨みを抱くようなことになってしまうこともあります。

　子どもが頑固な考えにとらわれている場合、その子の性格自体を変えることしが大切なのです。性格を変えると言っても、性格は変わるわけがないと考える方もいるでしょう。確かに言葉による説得では性格は変わりにくいと言っていいでしょう。性格を変えるためには情緒的反応を変える必要があります。なぜならば、性格の基礎に情緒的反応があるからです。

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