□□□ 1番最初の拍手のお礼
□□□ 無 題
5月のさわやかな午後、非常階段で日向ぼっこをしてる
花沢類が卒業してからはココにはほとんど先客がいない・・・
四月になっても来るって言っていた、あたしの孤独を支えてくれた人は
卒業以来まだ一度も姿を現していない。
最初の頃は、期待して昇ってきた階段も
今は「きっと居ない」と自分に言い聞かせて上がってくる
期待してると裏切られた気分になるから・・・
きっと大学生になって色々忙しいんだと思う
忙しいそうに動き回る花沢類は想像しがたいけど
やっぱ大学生ともなれば色々あるんじゃない?
そう思うけど、心の中はギスギスしてくる
約束したのに。
多分行くよ・・・って言ってたのに。
あたしだけが期待してバカみたいじゃん
あの時、自分の中の一部だと思ったのに。
いつでもおなじ事を考えてるんだと思ってたのに。
心の中はギスギスとイヤなことばかり考えちゃうけど
5月の陽気はポカポカと気持ちよくて
どんより暗いことばかり考えてたあたしにも暖かい日差しが
降り注いで、ついウトウトとしちゃう・・・
寝ちゃダメだよ、次は移動教室なんだから早めに戻って行かなくちゃ
頭の中で命令するんだけど体はすっかりお昼寝モードに入ってて
そのままあたしはごろんと転がって寝ちゃったみたい
頬をなでられた様な気がして、慌ててパッと飛び起きると
まぶしい太陽の光に薄茶のビー玉みたいな瞳をまぶしそうに細めて
天使のように笑ってる。あたしの待ち人がいる
「花沢類!」
― ずっと…。 ずっとずっと待ってたんだよ。
― もうこないんじゃないかと思ってすごく寂しかったんだよ。
言えない言葉を飲み込んで、とびっきりの笑顔で言う
「久しぶりだね、花沢類!」
今はまだ自分の気持ちがなんなのかよくわからないけど
いつかこの気持ちが確かなモノだって気付いたら
伝えたい。
あたしの待ち人はずっとあなたである事を。
あたしはあなたがスキって事を。