へっぽこ院長の独り言

【学習された不使用】




「せき髄損傷は治らない,ということがよく言われるが,
事実はむしろ逆である。せき髄損傷に関しては、
何らかの回復があるのが普通で,回復は決して例外的なことではない。
米国では、せき髄損傷で入院してくる患者の約60パーセントが,
損傷レベル以下に何らかの運動・感覚機能を残している。
いわゆる不完全損傷とよばれるこれらの患者は,たとえごくかすかな感覚や,
指先のわずかな動きしか残っていない場合でも,かなりの機能を回復することが多い。
平均的に言って,不完全損傷者は失った機能の59パーセントを回復し,
ステロイドの投与を受けた場合には75パーセントを回復している。
感覚・運動機能ともに全く残っていない完全損傷の場合でも,
失われた機能の8パーセントは回復し,ステロイド投与を受けていれば
22パーセントも回復するとされている。しかし,回復は非常にゆっくりとしたプロセスで,
何ヶ月も,何年もかかるだろう。回復を促進するためのリハビリは,
同時に,損傷を受けた神経や筋肉の衰弱や萎縮を防ぐ効果もあり、
どこまで回復するかは、リハビリの密度に大きく左右される。」

                             Dr.ワイズ・ヤング




カナダ・モントリオール大学前学長のシマー博士は、
『プラス思考は脳にも影響を与える。
脳からエンドルフィンというホルモンが活発に分泌され、
免疫力が高まる。』と述べている。
このエンドルフィンという『脳内モルヒネ』の効果は、
プラス思考によって心の中に『完治の結果』をイメージして、
絶対治ると確信する事で脳が体に命令し、病気と戦わせる。』と言っている。

アメリカのカズンズ博士の『ヘッド・ファースト 希望の生命学 春秋社』という本の中で、
自らの膠原病や心筋梗塞を克服した経験をもとに、『机上の理論ではなく、希望、目的意識、固い決意などは単に脳の中だけの話にとどまらない。
それらは電気化学的刺激となって免疫系の働きに大きな役割を演じ、
ひいては人体全体の有機的活動に大きくかかわってくるのである。
絶対に治すという信念が刺激となって、
脳が身体を治癒するための処方箋を書く』と書いている。


「学習された不使用」の逆転
神経学的欠損の原因としての「学習された不使用」の理論の最近の出現である。
使われないとき、筋肉は萎縮する。最近のデータは、筋肉が使われないとき、
脊髄の神経回路が止まる(turn off)ことを示唆する。強制的使用訓練、
バイオフィードバック治療、歩行トレッドミルおよびロボット訓練を含む多くの方法が、
「学習された不使用」を逆転させることに利用できる。





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