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いっそ、なぁ~んにも知らなかった頃なら、
「気の良いおじ様達だよね」で済んだかもしないメンバーだけど、
ラジオのジャズ番組を担当して7年目に入ってしまうと、そうもいかない。
この方達が、どんな演奏をするのか知ってしまったから。
「俺も一緒に撮ってよ!」と要求している左端の人はともかく、
正面がドラマーの渡辺文男さん、その左側には、サックス奏者の 高橋知己
さん、
右からはベースの 小杉敏
さんに、ピアニストの 元岡一英
さん。
狭いスタジオに、このメンバーでギュウギュウでいるって…、
しかも「ビールないの?」とか言われながら午前中から会うって…、
そうとうレアな体験なんじゃないかと思う。
申し訳なくも、私はライブに行けなかったのだけれど
最新アルバム 「Lady in Satin」
のレコーディングメンバーとして、
只今ツアー中のところ、ラジオ出演をお願いしたのだった。
オン・エア前なので、ネタバレ話はできないけれど、
収録しきれなかったエピソードをいくつか。
高橋知己さんは、以前「ルーズソックス・ブルース」という曲を
作ったことがあるそうだ。
ルーズソックス・・・って、あの女子高生が履いていたアレ?…と思ったら
そのアレだった。
知己さんは、思ったそうだ。
「あのソックスを履く彼女達にも、ブルースがあるのだろうな」
で、曲ができちゃった。
いいなぁ~、こういう感じ方。
女子高生達は、自分のファッションが
ジャズの曲になっているなんて今でも知らないだろうけど。
そして、収録のブレイクタイムになった時、
映画の話しになって、小杉さんが可笑しそうに笑いながら
元岡さんが映画に出演していたことをおしえてくれた
「えっ、ジャズミュージシャンの役?」と聞くと、
吹き出すのをこらえるように、
「それがさー、山伏の役でさ、布袋寅泰に切られちゃうんだよ!」
と、すぐには内容が呑み込めない答えが返って来た。
布袋って、ギタリストですよね・・・、と確認したら、
「サムライ・フィクション」という映画に出演していたことがわかった。
スキンヘッドで体格の良い元岡さんだから、
さぞかしかっこ良い山伏だったとは想像できるけれど、
わずか数秒の出演なのに、炎天下の山中での撮影は何時間にも及び、
こんがり日焼けした元岡さんの頭には、
山伏の付ける小さな帽子の後が、白くくっきりと残ってしまった。
その姿でピアノを弾いていたかと思うと、共演者の小杉さんが
今でも笑いをこらえきれなくなるのがわかる。
そして、渡辺文男さんは「姉ちゃんがさ~」「兄ちゃんがさ~」と
普通に昔話をしてくれるけれど、
姉ちゃんがチコ本田さんで、兄ちゃんが渡辺貞夫さんのことだって
つい忘れそうになるナチュラルさ。
それにしても、何を聴いても、びっくりするような体験がポンポン出てくる
ジャズの生き字引、渡辺文男さんの話を
いつかじっくり聞いてみたいと、そこにいる誰もが思ったのだった。
このメンバーの出演は、4月12日(木)18:30~ 再放送13日深夜12:00~
4月19日(木)18:30~ 再放送 20日深夜12:00~の2週に渡ってお送りします。
静岡市と周辺の方は、check it out!
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