★konpeitou★

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土地のこと



主人の実家はF市。私の実家はS市。両方とも静岡県です。
F市とS市は車で40分くらいの距離です。
どちらもいいところですが、私としてはやっぱり地元のS市に住みたい。

実家も近い。友達もいる。
でも理由はそれだけじゃないんです。
S市には、将来私が働きたいと思う雑貨屋さんがたくさんあります。
今は子育てを楽しんでいる。
でも子供が離れたら、自分の夢を追って生きていきたい。
私はきっと子離れできない部類の親かもしれない。
子供が離れていくとき、きっと寂しくなってしまう。
でも、自分の好きな道を進んでいれば、子供に迷惑をかけることもない。
ちゃんと子供の親離れを受け入れられる。

F市は割りと工場が多く、いざ働くとなったとき、私が働きたい場所は
ほとんどない。
それに製紙工場が多いので、曇りの日は煙とにおいが・・・
主人の実家は工場から遠いので、そんなに気にはならないけれど、
風の強い日はやっぱり気になります。
窓を開けたとき・・洗濯物を干すとき・・
毎日のことだから慣れてしまうのかもしれないけど、それも・・・

それにお義母さんとも離れていたほうが、仲良くやっていける
(それは誰もが思いますかね・・)

主人が、「そろそろ家を建てる計画でもするかぁ」と言ったとき、
正直私は乗り気じゃなかった。
なぜって主人は長男。
お義母さんは「長男だから」という思いが強い人。
主人もそうやって育てられてきたから、そう思っている。
私は自分がF市に住むことが想像できなかった。

幼稚園のママさんのお姉さんが、静岡市に家を建てたのだけれど、
旦那さんが移動の多い人で、実家のある伊東に戻りたいから家を売りたいとの話。
「こうちゃんち、どうかな?」
「無理だと思うけど、話してみるよ」
主人の反応が意外でした。
「静岡のどこ?詳しくきいて」
え?何この反応・・静岡市だよ??いいの?
主人に聞いてみました。
「オレは本当は、仕事のことを考えると静岡に住みたいんだ」と。

結局その物件は条件がそろわなかったために、買いませんでした。
でもそれから土地への話が・・

私も自分の思いをつたえなくちゃ・・・
ドキドキしながら多分、言いたいことの半分も言えなかったと思います。
口で言うと、感情的にもなるし、言いにくいことも出てくる。
そう思って、手紙を3枚書き、自分の思いを伝えました。
そして主人からメールで「S市で探そう」と。
そのときの嬉し涙は今も忘れません。

でも問題は山積みだった。
義両親にもお義姉さんにも反対されました。
泣かれました。
私からは何もいえない。全て主人に任せました。
主人も自分の親が関わること、辛かったと思います。
なんども、「オレは本当にS市でいいんだろうか・・」とゆれました。

どうして自分達が住みたいと思ったところに住めないんだろう。
悲しくて、何度も涙を流しました。
でもここであきらめちゃだめ。がんばらないと。
自分でもびっくりするくらい、強い思いでいっぱいでした。
当時12月。
去年の帰省はとても辛かったです。
私の口からちゃんと気持ちを伝えた方がいい。
そう主人に言われましたが、インフルエンザになり、その機会も逃し。
結局電話でお義母さんに話しました。

そのころはきっとお義母さんも気持ちの整理がついていたのか
S市で土地を探すことを許してくれました。
お義姉さんも、主人が話して理解してもらえました。

土地探しは大変でした。
ここからS市には車で2時間。
パソコンに向かう毎日でも、実際その土地をすぐには見にいけなかった。
主人は土日も仕事。
私が電車で子供2人を連れて見に行ったりしました。

駅から近いこと・50坪近くあること・限界額を超えないこと
それがS市に住む土地の条件。
それで見つからなかったらF市で探すという主人からの条件。
私は必死でした。
きっとこの数ヶ月に何年分かのエネルギーを注いだと思います。

S市は土地が高く、電車で10分で静岡駅にいけることもあり、
便利なところはもう土地もあまってないし、
分譲でも35坪から40坪くらいで、50坪くらいになると、すごく高いか、
駅から離れたところになってしまうかのどちらかでした。

ある不動産と専任契約を結び、土地探しを任せました。
「いい物件があるんだけど」
そう電話がかかってきたとき、主人の中ではまだ親の問題が残っていて、
乗り気じゃないのが見えていた。
ここでダメだったら・・・祈るような気持ちでした。

物件を見た主人。駅からも近い、53坪。金額は高いけど、お得な物件。
何度もその日、一人で土地を見に行っていました。
主人の両親を呼び、一緒に土地を見てもらいました。
北道路だけど、日当たりはそんなに悪くない。
東南が出た形で、お義母さん曰く、風水的にはいい形らしい。
不動産に土地の値段を交渉し、なんとか契約を残すのみ。

ところが、契約の1週間前に不動産から電話がかかってきて
「売主に不幸があって、契約を延期して欲しい」と。
もうすぐあの土地は私達のものなのに・・・・
でも事情が事情だから仕方ない・・そう思っていました。

2ヶ月くらいして、今度は売主の息子さんのお嫁さんが末期がんで・・
延期・延期の連絡。
私達もすぐに家を建てられる状況になかったため、今年いっぱい延期に。
よく、土地はめぐりあいという。
縁のなかった土地なんだろうか・・・でもそう思えなかった。
ある友人に、「今は時期じゃないってことだね」といわれ、
その言葉でまた希望をもった。
不安を隠しながら、夢に向かってがんばってきた。

そして今日(12月27日)。
不動産から主人の携帯に連絡があり、「先方の反応がよくなくて・・。今度は売主の妹さんが反対している」と。
なぜ?どうして?主人から携帯で話を聞いたとき、思わず泣き崩れました。
いよいよ来年は家を建てられるって思ってがんばってきたのに・・
一気に悪い方向へ気持ちが流れました。

「まだダメになったわけじゃない。オレからも不動産に押すから」と。
また少しして主人から電話がかかってきた。
「不動産も、もしかしたら俺達が他の土地を探す気になっているかもと思ったんじゃないかな・・。
不動産からも、先方に話してくれるといってるし、きっと大丈夫だよ」と。
不安で不安で情緒不安定になった。

でも、でもやっぱりあきらめない。
ここまで頑張ってきたんだもん。
強く願っていれば、がんばっていれば、きっと願いは叶う。
まだ希望は残っている。
売主さんが気持ちよく売ってくれるまで待とう。
絶対大丈夫。
信じよう。




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