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すわっている床の枠(コンクリート)がゆっくり沈んでゆき、薄暗い空間が床下にひろがってゆく。地下劇場? 水のひろがりと、水面に立っているように見える人物二人。三角柱のガラスの舞台は見あたらない。 僕たちを乗せたコンクリート床(やがて水面を取り囲む観客席となるだろう)の降下中に劇は始まる。
2012年02月26日
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スイッチが入り、床が反転して長椅子たちは消え(反転するとき滑り落ちないとしたら、床に固定されているのだろう)、ガラスの三角柱が床下から出現するのかと期待したが、照明が少し暗くなっただけ。 ふいに、ふうっと体のまんなかあたりから力が抜け、そういえばロープウェイを降りてからずっと力を入れて過ごしていたんだな、気づかないうちずいぶん緊張していたのだなと、力が抜けていく理由を納得したつもりになっていたが、心身の緊張がほどけていくのではなく、すわっている(床を囲む)コンクリートがゆっくり沈下してゆくのであった。
2012年02月23日
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落ちて来た腕窓から首を突き出した そのとき腕が一本 落ちてくる驚くと 窓枠に頭を打ちつけた落ちた腕 地面に叩きつけられ腕の付け根から赤いコードが突き出る階段を降り 腕を部屋へ引き取った赤いコードを引き抜く奇妙な音がするコードが鈍い音をたて 振動し始める一方の端 コンセントに一方の端 テレビにテレビを点ける画面に映った 血管の浮き出る腕音量を上げる画面の左下隅 血管が膨らむ触ると柔らかく 指先に血が付いた音量を最大にした画面から腕 はみ出しすばやく抜いて取り出した手で肩をつかむ姿に折り曲げサランラップ クルクル巻いて落ちてきた腕 冷蔵庫に収まる
2012年02月20日
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およびお好み崩れ焼きゆずポン酢かけ納豆添え
2012年02月19日
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『軍艦島 海上産業都市に住む(写真/伊藤千行):岩波書店』いまのところ、私にとっては、1番好きな写真集です。見るたびに心が揺さぶられてしまいます。
2012年02月16日
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福岡伸一さんの、あいかわらずおもしろいおしゃべりです。iTunes Store で購入して (無料です)iPod に入れて散歩しながら聞きました。iTunes を開き、iTunes Store で「福岡伸一 ラジオ版学問ノススメ」で検索すると、いまのところ2つ出てきますが、今回聞いたのは新しいほう(2012年2月13日リリースのほう)です。前のも(2010年6月21日リリースのほう)おもしろかったような気はしますが、どんなおしゃべりだったか、もうすっかり忘れてしまいました。無料で購入できます。いちおう、ここでも聞けるようにしておきます。福岡伸一さんのおしゃべり(クリックしてね)■「ラジオ版学問ノススメ」の番組全部がわかりやすく表示されるページは、ラジオ版学問ノススメ(クリックしてね)です。すべての番組が無料で購入できます。今回紹介したのは、2012年2月放送分です。
2012年02月16日
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先日、奇妙なホテルに泊まった。 夜10時数分過ぎに到着するも、ホテル玄関は薄暗く、自動ドアには「雨の日には自動ドアが作動しにくくなりますので、手動でお開けください」との貼り紙がある。中に入ってもフロントには誰もいない。薄暗い中、目を凝らすと、フロント台に鍵の載った手紙らしきものが2通。薄暗い中、目を文字に近づけると「…様へ」と書かれていて、片方は僕の名前だった。手紙には、10時を過ぎるとフロント係は退出する旨と、部屋への行き方の説明(3階だったのだけど、いったん2階に行ってからかなりわかりにくい通路の末、3階への階段を見つけなくてはならず、道に迷ってしまった)が書かれてあった。 ようやく辿り着いた部屋のドアを開けると、暖房は入っておらず、部屋は冷え切っていた。暖房を点け(風量は弱に設定されていたので強に変える)、服を来たまま、買って来た飲み物を入れようと冷蔵庫を探したが無い。天井の小さな2つの電灯は片方しか点かない。スタンドのコンセントは抜いてある。電話機の下にメモ書きがあって、「この電話は外線はつながりません」「御用がありましたらフロント××番まで」「フロントへの御用命は午後10時まで」うーん、なんだか感心してしまった。
2012年02月16日
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重要なことは遅れてやってくるもしくは先取りしてやってくるまだ気づかないかそれともすでに忘れかけている何をするかは問題ではなくなり流れ具合が気になってまるで目を閉じつつ目を開ける耳は開いたまま届かない感受性になった(わたしは)人間のことはしばし忘れなめらかさを楽しむ
2012年02月13日
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僕も見ならってすわり、部屋中央に残された誰もすわっていない長椅子の列をぼんやり見やる。これからあれらを片づけて、「ガラスの三角柱の舞台」とやらをどこかから持ちこむのだろうか? だけどこのままの状況が舞台で、長椅子の並んでいる舞台、というのも悪くはないな。 やがて舞台の解説をしていた人は、壁のスイッチを入れる。
2012年02月11日
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「量子コンピューターとは何か:p221~p222:ハヤカワ文庫」より引用『1個の原子から反対方向に飛び出した2個の光子は、互いに絡み合っている。同時に2方向に自転する(測定するまではどちら向きに自転しているかは不明)それら2つの光子は、互いに量子力学的な相関を持っている。 片方の光子を測定すると、その自転方向はどちらか一方向に決まる。するとその瞬間、どんなに離れていようがもう片方の光子の自転方向は反対向きになる。』理解できないけど、なんかすごい!
2012年02月11日
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佐藤勝彦さんのお話です。iTunes Store で購入して (無料です)iPod に入れて寝転んで聞きました。まあ、おもしろいです。ぜひ、という感じではありませんが…iTunes を開き、iTunes Store で「佐藤勝彦 ラジオ版 学問ノススメ」で検索すると見つかります。無料で購入できます。いちおう、ここでも聞けるようにしておきます。佐藤勝彦さんのお話(クリックしてね)■「ラジオ版学問ノススメ」の番組全部がわかりやすく表示されるページは、ラジオ版学問ノススメ(クリックしてね)です。すべての番組が無料で購入できます。■ちなみに、このときの(というのは、この番組に何回も出演されている方もおられるので)佐藤勝彦さんの放送は、2012年1月分です。
2012年02月05日
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みんなが部屋の周辺へと散らばってゆくので、僕もつられて移動し、壁際に立つ。足元を見ると、床は幅2mほどのコンクリートで囲まれている。コンクリートの枠が、長椅子の並ぶ木の床を四角く取り囲んでいる。 こんなふうにみんな突っ立ってどうするつもりなのかと見守っていると、内向きにコンクリートにすわりこんでゆく。
2012年02月05日
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アアルトの建築を見に(たぶん3年後)フィンランド航空に乗ったならそのとき 余生になるアアルト行きの計画表ができたならあとは生きる流れは落ちてただの余生の旅行中生の余白は死の余白有の余白は無の余白そして感覚に漂うということでいや
2012年02月04日
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