ことりんのスマイル

ことりんのスマイル

学生さんとMRI

「学生さんとMRI」



12月4日、午前中に2度目の眼科受診がありました。
主任さんが連れていってくれたそうで、琴音は泣かずに診察を受けていた、と聞いてほっとしました。
結果は、6日の午後に眼科の先生からお話をして下さる事になりました。

この日の夕方の回診の時、先生が20日にMRI撮影になったと、教えてくれました。
それから、3クール目はストレートにいくと、ちょうど年末年始を挟んでしまうので、そこを避けて、年明けにする、というお話もありました。
多少、日程がのびのびになってしまいますが、年末年始に化学療法を持ってきてしまうと、輸血などの対応も迅速にいかなかったりするし、なにより、年末くらい病院の外で過ごさせたいので、こちらとしても、もろ手を挙げて大賛成です。
それから、先生は琴音の歩く様子を診ていきましたが、琴音は、大のお気に入りの若い先生に靴を履かせてもらって、手をつないでもらって歩いたので、ゴキゲンのノリノリで、主治医の先生にも「あんよが上手じゃないか。」と誉められて、得意げになっていました。
(最近は、琴音、この若い先生の追っかけと化していて、先生が病棟に来ると、先生の行くとこ行くとこ、どこまでもついていって、先生がナースステーションに入ってしまっても、扉の前で必死に背伸びして「ちぇんちぇ~、ちぇんちぇ~♪」と先生が出てきてくれるまで叫び続ける、というちょっとしたストーカーになっています。)

次の日、琴音と遊んでいると婦長さんが来て、明後日から病棟に看護学生が実習に来て、琴音にも一人受け持ちがつく、という事を教えてくれました。
他のママにその話をすると、「うちも前についた事があったけど、遊んでくれたりするから、母親は休憩がとれていいよ。」と言ってました。
それは、親としてはちょっと期待・・・。

そして、実習初日、琴音についた学生さんが挨拶に来ましたが、まじめそうで、気の良さそうな感じの子でした。
私より3つも年下と聞いて、なんとなくガックリ・・・。

この日、珍しく先生が午後に包交に来て(いつもは午前中の方が多いのですが)、IVHの挿入部分を初めて見せてもらいました。
生々しいのを想像していたのですが、大した事はなく、こんなもんか、と思いました。
包交の時は、琴音は泣いたりするのかしら?と思っていたのですが、何の事はない、包交をするのはお気に入りの先生なので、へっちゃらでした。
先生パワー、恐るべし・・・。
それから、先生はMRが来週末に繰り上げできるかもしれないという事と、血小板が立ち上がって来た事を教えていってくれました。

そのあと学生さんが、琴音のお熱や血圧を計りましたが、ぎこちなさにこっちはハラハラ、琴音はしびれ切らしてもぞもぞで、かつてなく大変な検温でした(笑)。
こうやって、学生さんは勉強していくんだね。

翌週はじめ、私は病棟に入ってから、「お昼ご飯は学生さんもいるし・・・」と思って、食堂に行く前に琴音のベッド周りの片づけをしていると、お友達のママが来て、「ことが薬がイヤって大泣きしてるよ。」と教えてくれ、私は「薬を泣くほど嫌がったりした事ないのになぁ・・・?」と思いながら、急いで食堂に行きました。
すると、学生さんが飲ませようとしていたので、私が代わり、看護婦さんとなだめすかして飲ませました。
後からお友達のママにちらっと話を聞いたら、食事の時点から「イヤ」と言っているのを無理に食べさせようとしてた、という事だったらしいです。
確かに、こういう事も学生にとっては大切な事とは分かっていますが、「薬をいかにしてキゲン良く飲ませるか」とかって、こちらにしたら大問題で、子供って1回嫌になると、長い事引きずったりするから、これにはちょっと参ってしまいました。
(こういう事言うと、扱いにくい母親だと思われるだろうなぁ。でも、自分の子供の事なんですから、自己主張バシバシでいきますよ。)
案の定、夕食の時も大泣きで抵抗され、薬も器をすっ飛ばされてこぼれてしまい、(積み木崩し状態・・・(笑)。トホホ・・・。)もう、私の方が泣きたいさ、と途方に暮れた時、すばらしいタイミングで、救世主のように琴音のお気に入り先生が回診に来ました。
先生にほめ殺しされたら、そうてこずらずに飲んでくれて、先生にいいこいいこされて、ゴキゲンちゃんになりました。
先生が天使のように見えました・・・。
そして、天使な先生は、MRが明日に繰り上げになったと言い残してゆきました・・・。

次の日、12時に面会に行くと、11時半前にMRに行ったということで、しばらく時間が空くので、ゆっくり休憩をとりました。
1時前頃、琴音が目を覚ました状態でお気に入り先生と、看護学生さんに連れられて戻ってきました。
寝なかったので、やっぱりホリゾンが入ったそう。
それなのに、終わった途端に目覚めてるとはツワモノ・・・。
(琴音はMR毎に主治医の先生に「寝つきは悪くて、目覚めはいい。」と、して言わしめた女です(笑)。)
1時間くらいするまで、水分も含め飲食NGと言われました。(眠る薬でいわば酔っ払っているのと同じ状態の為、吐いてしまったりする事があるので。)

ふと琴音の格好を見ると、青い総花柄のカットソーに、赤いタータンチェックのスカートというものすごい(笑)カッコをしていてびっくりしましたが、MRI撮影では、金属のついた服はNGなので、学生さんが金具のついてない服を一生懸命探した苦肉の策だったようで(幼児の服はスナップ使いが多い)、かわいくてちょっと笑ってしまいました。でも、他にも金具なし、あったとは思うんだけど・・・(笑)。

1時間後、水分を摂らせたところ異常なかったので、保存してあったお昼ご飯をあげたら、ほぼ完食して、直後におやつの蒸しケーキもぺろりと平らげていました。

そして夕食後、MRについてのムンテラがありました。
先生は「腫瘍としてはっきり写っているものはないが、本来、左右対称に写るべきはずのところが左右非対称になって見えています。ここにもしかすると、腫瘍が残存している可能性があります。」とおっしゃいました。
どきりとしましたが、どちらにせよ、琴音の腫瘍はグレード1(※下記参照)と成長速度が緩慢な為、今すぐどうこうという事はないので、様子を見るしかありません。
多少、不安材料が残ってしまいました。

そして、この週末は外泊をしました。
ところが、外泊から戻ると、また風邪っぴきさんになってしまうのです・・・。


※グレード: 通常、がんというのはがんの進行の度合いによって、「ステージ」に分けられるのですが、脳腫瘍の場合はちょっと特殊で、がんの成長というか進行の速度で「グレード」というものに分けられます。
数字が小さい方が、進行速度が緩慢という事。
琴音は「グレード1」でみるみる間に大きくなってしまったり、という事はまず考えられない速度です。
(ただし、化学療法や放射線の刺激によって、グレードや腫瘍の種類が途中で変異してしまう事もあります。)


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