我流乱舞!

我流乱舞!

非情な日常・神速の頭「武」・3



「私は小さい頃・・・いつ「劉也さーん!出来たっすよぉ!!」

でましたKY(笑)
康太だ。高山康太が唐突にこの空気を壊した。
勢い良く扉をあけて、嬉しそうに参上した。

美穂は瞬時に康太とは正反対の方向を向き、俺に洗面所の場所をジェスチャーで伝えてきた。
俺はそれを捕らえ、ジェスチャーで方向を伝えた。
美穂がさっさか洗面所に小走りで向かった。

「・・・あっれぇ?どうしたんっすか?美穂さん・・・もしや・・・」

俺はソファーに座り直し、煙草に火を付けた。

「なんでもねぇよ・・・。」

康太は、帽子を脱ぎ、ニヤニヤ笑っている。

「そうっすかぁ?あ、そうそう!完璧なバイク・・・出来ちゃいましたよぉ~」

どう改良されたのか、気になった。
康太に案内されて、家を出ると庭には黒光りするボディの見た事もない形に変ってしまった俺の愛車があった・・・。

「BNS-1200って名前を付けさせてもらったっす!殆どのパーツが純正だったんで、フル改造って形になったすけどねぇ・・・」

康太が得意げになって、説明し始めた。

「まず、此処がポイントっすよ?下のボディについてるコレなんすけど・・・」

バイクの下部・・・。タンクの下には、何か羽のような装飾品が設置されている。

「これ・・・。中に重りが入っていて、体重移動でのカーブ中に、もし段差で浮いてしまっても、瞬時に体制を立て直せるんっすよ?転倒の危険性を少なくしてみたっす!」

そして、康太は後部の車輪と上のウィングに隠れているレバーを指差した。

「これは消音装置っす!これを引けば、排気音を大幅にカットできるっすよ!その代わり、加速力が落ちるのが欠点っすけどねぇ・・・」

次に、ハンドルの下の小さなケースに守られた赤いボタンを指差した。
鉄製のボディーと一緒にカモフラージュのような形でカバーされているため、言われるまで気づかなかった。

「このボタンは、取っておきっす!一般的には「ターボ」って言うんすかねぇ・・・。燃料を急激に流し込んで、中の火力を上げて、一気に加速するんっすよ!!劉也さんきっと止みつきになるっすよぉ!」

次にクラッチの傍にある、スイッチを指差した。

「コレはテールランプを消灯できるっす!警察から逃げるのに便利っすよ!ちなみにコレを押すと、ナンバープレートも隠蔽されるっす!」

完璧に法外の乗り物。
違法改造もいい所だな・・・。

「ありがとう・・・でも、乗りこなせるかな?」

少々、不安だ。まぁ、メーカー製品だった俺の愛車を、法外の危険な乗り物に変えられた事に少々不服はあったが、黙っていることにした。

「大丈夫っす!普段は安全モードに設定されてるっす!このバックブレーキの下のトリガーを踏めば、解除されるっすけどね!踏まなければ、普通の単車っすよ!」

ブレーキレバーも弄ったのか。

「そうか・・・。安心したよ・・・。」

「や、安心なんかしてる暇ないっすよぉ?もう7時っす!!任務まで、あと少ししかないっすよ!戦略ねってくださいっす!」

そういえば、空がオレンジ色。
もうそんな時間がたったのか・・・。

「よし、分った。後は任せてくれ。俺なりになんとかしてみるよ・・・。」

康太に礼を言うと、俺は家の中に戻った。
康太はトラックに乗り、どこかへ言ってしまった。
家の中で美穂を探してみたら、居間の隅っこに座っていた。

「・・・・あれだ、今夜は初任務っつーわけだ。よろしく頼む。」

前回あった出来事は忘れよう。そう自分の中で言い聞かせた。
美穂は立ち上がり、テレビを無許可につけた。

「そう・・・。頑張ってね。私も命までは保障できないから。」

そりゃぁそうだろうよ。高速で走るバイクから転倒・・・。助けろってほうが不可能だ。

「それから・・・、劉也君には絶対的有利な理由があるよ。それは未来視・・・。劉也君はもう 普通 じゃないのよ」

未来視。まだ使いこなせていない
それにしても、俺は普通じゃないんだったな。そうだよな未来が見えてしまうんだもの。
・・・昔はそう言うのあこがれたんだけど、いざなってみると・・・どうなんだろうね?

「生きる理由を探すためにも・・・。俺は生き残って見せるよ。」

俺はソファーに座り、美穂が付けたテレビのチャンネルを変えた。
灰皿を俺の傍に持ってきて、煙草に火を付けた。

「それから・・・俺の事は「劉也」でいい。「さん」なんて堅苦しいからな。」

美穂もソファーに座り、灰皿の位置そ少しずらして、自分の携帯を置いた。

「・・・そう、じゃぁ劉也。私も美穂でいいよ。」

何か会話が冷たいな・・・。
ま、仕様ってやつ?

「・・・部屋に戻る、好きにしてていいぞ。」

「わかった」


俺は部屋に戻り、服を着替え、ベットに腰を落とした。
ふと、部屋を見回すと、あまりにも殺風景って言う点に改めて気づいた。
寮でもあるまいしもうちょっと、小物とかあってもいいのかもな。
在るものと言えば・・・。

本棚。机。パソコン。ベット。椅子。

本棚は空きが一杯ある。
変りに何枚か、写真立てが置いてあるだけ。
3~4個あるが、一枚しか、写真は入っていない。その一枚に写っているのは。俺の両親。

パソコンはネット回線は繋いでは居るが、全然いじっていない。
時々、時間表などを、確認するだけだ。

机の上にはパソコンしか置いていない・・・。

まぁ、そんな事はどうでもいい・・・。
そろそろ、現地に行かなくちゃな。
窓の外が暗いから・・・。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: