「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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我流乱舞!
非情な日常・息抜き
家が改築が完了した。
個々のプライベートの事も考え、寮の様な形になった。
こちらの方が世間帯も気にしないですむ。
いざと言うときはセルフィが管理人と称して取り合ってくれるそうだ。
劉也は広場と化した居間のソファーで寛いでいた。
コレからどうなるのだろうか?そんな事を考えていた。
磁場を形成する不完全なキメラ。
3ヶ月以上の絶食にも耐える生命力。
牙を持っていながらも低すぎる攻撃力。
小さく、柔らかく、脆い。
軽薄短小という言葉が似合うだろう。
劉也の元へ、荷物の整理を終えたアルテミスがやってきた。
前回の法衣(一見コスプレ)ではなく、普通の服だ。
アルテミスは劉也と対のソファーに座った。
「暫くは冷戦状態が続くと思います。こちらの所持している情報が少な過ぎるからですね・・・。最も、相手は我々の事など、眼中に無いと思われますが・・・。」
アルテミスが適当に煙草を吹かしている劉也に戦況報告をしてきた。
劉也はアルテミスの顔をチラリと覗うと、小声で言った。
「そうか・・・。まぁ、出来る事があるなら、何でも言ってくれ。何もしないよりかは幾分かマシだろう?」
アルテミスが返事をしようとしたところ、庭の窓口から、少年が顔を出した。
「やっ!アルテミス。少し話があるんだけどさ・・・。」
アルテミスはそちらに注意を取られ、窓から顔を覗かせる少年に言った。
「なんでしょうか?ポセイドン。お時間掛かりますか?」
ポセイドン・・・。オリュンポス十二神の一人である。
ポセイドンはすぐに返事をした。
「ん、いや別にすぐに終わる話だ。」
アルテミスは少々考え込むと、こう返答した。
「分かりました。それでは矢崎 劉也。私はポセイドンと話をしてきますので、これで・・・。」
劉也は頭を軽く下げるアルテミスを見ると、申し訳なさそうに言った。
「あ、あ・・・。そんな畏まらなくてもいいよ。俺、硬いの嫌だから、あとフルネームで呼ぶのもやめてくれ。」
アルテミスは「わかりました。」と言うと、再びお辞儀をし、ポセイドンの元へ向かった。
劉也は1人、居間で座り、考え込んでいた。
(・・・・。皆、本当の名前、家族の事は・・・。)
過程は知らないが、ゼウス一向は皆、普通の人間だったはずである
どのように暮らし、どのように生きていたのか・・・。
劉也は手のひらを目の前に翳した。
「念動力・・・。そういえば、どういう仕組みなんだろうな・・・。」
そんな事を呟いていると、玄関から康太が大きなバックを持って入ってきた。
劉也は、すぐに今、抱いた疑問を康太にぶつけて見た。
「・・・へ?念動力っすか・・・。アレは・・・多分、人間の身体ってのは電気で動いているのは知ってるっすよね?」
劉也は軽く「あぁ」と返事をした。
身体の筋肉は人体が発する電流で伸び縮みして、動いているという。
康太はそれを聞くと、続けた。
「恐らくっすけど・・・。核の影響でその電気が増幅されて・・・何らかの因果関係によって、念動力って形になったんじゃぁないっすかね?」
劉也はこの瞬間抱いた疑問を即康太に言って見た。
「それ増幅して身体平気なのか?つーか何らかって何だよ・・・。」
康太は荷物を降ろして、暫く考え込んだ。
「う~~ん・・・。わからないっす!」
そう言うと、康太は自分の部屋に荷物を置きに行った。
暫くすると居間に戻ってきた。
康太は未だに座っている劉也の隣りに座った。
「しっかし・・・。見違えたっすねぇ・・・コレは・・・。」
康太は辺りを見回した。
劉也はその様子を横目でチラリと見る。
「そうだな・・・。でっかいトイレが二つ。でっかい風呂も二つ・・・。部屋は6部屋・・・。・・・・・・俺の家、こんなに土地広かったっけ?」
康太がボソッと呟いた。
「・・・お金かけたっすね・・・。」
「俺は払っちゃいないけどなぁ~」
暫くの話し合っていると、ふと劉也が呟いた。
「・・・なぁ、肉体強化?だっけ?・・・アレって女性に多いのは、やっぱりアレか?防衛本能って感じの・・・。」
康太もその事について考えはじめた。
「確かに・・・。男性に肉体強化能力が備わっている人は少ないですね。」
二人して考えていると、今度は梓が荷物を持って、やってきた。
居間に居る二人を見つけると話し掛けてきた。
「何やってんの?二人して・・・。」
劉也と康太は梓の存在に気づいた。
劉也は梓に向けて言った。
「なぁ、梓、ちょっち右腕で肉体強化能力っつーのしてみせてくれ。」
劉也は肉体強化能力が、部分的に強化するものである。と思っていた。
しかし、梓が言うには違っていた。
「右腕って・・・。んな器用な事出来るわけないでしょ。強化は上半身、下半身、又は全身!!」
そう言いながら、梓は右腕の袖を捲くり、肉体強化をしてみせた。
腕が筋張り、はちきれんばかりに血管が浮き出てくる。
首にも、血管が浮き出ている。
その状態を維持しながら梓は言った。
「コレが上半身の場合ね。握力は90を越えたわ。」
劉也がその腕をまじまじと見つめた。
「うわぁ・・・、気色悪っ・・・。超脈打ってる・・・、超破裂しそう・・・。」
その言葉を聞いた瞬間梓は劉也の頭部目掛けて平手打ちをかました。
劉也はそれを見切ったが如く、サッと頭を下げ、平手打ちを回避した。
梓は「チッ」と下打ちをする。
「俺の未来視も、大分研ぎ澄まされてきたのかな。5~6秒先なら、すぐに見える・・・。瞬間的だけどなぁ~・・・。」
康太は腕を組みながらソファーにより掛かり、劉也の顔を見ながら言った。
「未来視・・・。予知とは全く別のものっすよね・・・。それ、一体なんなんすかね?」
予知は酷く曖昧なもので、的中率も低い。天気予報と似たものだ。
未来視は、数秒先の映像を【見る】事が出来る。
劉也は梓を煽てながら、康太に返した。
「さぁ・・・。でも、あまり見すぎると目とか頭とかスッゴイ痛くなるぞ?尋常じゃないな。」
劉也はそう説明するとふと思いだした
(そう言えばあのときはもっと・・・。)
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