+紅天の追憶+

―+染まる+―



気づかず染まっていた。



打ち付ける様な雨音。

まるで私の心そのものの様に、荒く振り続ける。

濡れる事で、流される事で、清められる気がした。

でも、それはただの妄想でしかなくて。




もう、戻れない。

ただ染まってしまったから。

戻る気も、私にはないのかもしれない。


もう、解らない。

ただ染まってしまったから。

解る気も、私にはないのだろう。



私を黒く紅い世界に閉じ込めた貴方。

感謝こそすれど、恨みはしない。

ただ今は――――悲しみに懺悔を捧ぐ。

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