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2007.11.21
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カテゴリ: 小説 Wonder Garden
第6話 授業開始

今日から授業が始まる。聡美にとってはつらい日々である。授業が嫌いではなく、単に先生の説明がわからないのである。

「はぁ・・・先生の説明わかんない・・・ムズイ」
そういうとうつ伏せになった。聡美にとってはいつものことである。でもちゃんとノートは取る。
聡美は字はきれいな方であったため、周りからも注目されるのであった。

“そんなに見ないでよ!”そう心の中で思いながらも、痛い視線に必死になって我慢した。
授業は50分、休み時間は10分間である。中学校から授業体制は変わっていなかったので聡美はなんの変化も見せなかった。
しかし授業内容がとてつもなく難しくなる。聡美はそれについていくのに必死であった。
そして授業が終わり休み時間。可奈子が話しかけてきた。


「あぁ~ものすごく分からなかったよ・・・」
どうやら可奈子もあの先生の説明には分からなかったらしい。二人はため息をついた。
そして次の授業は体育だ。聡美は国語の次に嫌いな体育に頭を悩ませた。運動が小さいころから苦手で、おもに走るのは大の苦手だ。
そして第1回目の授業は‘持久走’であった。聡美は思いっきりいやな顔をした。

「マジで!?足遅いから嫌!」
でも自分の都合ばっかりにはいかない。ちゃんと走らないと成績に響くからである。なんと持久走の課題は1kmを8分以内に走ることだった。
当然聡美は8分以内に走れない。最高記録でも9分27秒である。しかもこの高校は課題が達成できないと同じ距離をもう一度走らされるのである。

「イヤァ・・・絶対もう一度走んなきゃいけないじゃん・・・」
そう落ち込んでいると先生の合図が出た。緊張が走ったが聡美はそれどころではなかった。

結果、聡美の思った通り、また走らされることとなった。聡美の息は上がりっぱなしである。
やっとの思いで走り終えた。もうくたくたである。小さい体でも疲れはたまるものである。


息を切らした聡美は息が整えるまで動けなかった。

その疲れが取れないまま、次の授業が始まった。聡美の得意教科の数学ではあったが、疲れきった体が言うことを利かなかった。

そして昼休み。この高校は1時間の休みがある。可奈子と一緒に食べる、初めての昼食だ。
聡美と加奈子の弁当の中身の違いは一目瞭然だった。

「なんで可奈子の弁当こんなに豪華なの!?」

聡美は唖然とした。聡美の弁当はとても栄養が偏っているしか見えなかった。しかし可奈子の弁当は実に豪華で栄養のバランスがきちんとされている。

“お母さんに頼んだらバランスの取れた弁当作ってくれるかなぁ・・・”と思いつつ昼休みは過ぎていった。

(第7話へ続く)





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最終更新日  2007.11.21 07:23:30
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