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2008.01.07
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カテゴリ: 小説 Wonder Garden
第16話 強化練習

翌日、部活のため音楽室に来ていた。先輩は聡美に近づき、こう言った。

「聡美さん、今日から強化練習が始まるから覚悟しといてね。」
聡美は一瞬ビクッとなった。この高校は毎年全国吹奏楽コンクールに出場する。聡美が吹奏楽用のカレンダーを見ると開催日まであと10日に迫っていた。
聡美は初の大きな舞台に立つため、緊張のあまり失敗を繰り返す箇所があった。

「どうしよう・・・。たぶん先輩、できるまで帰してくれないかも・・・。」
そうつぶやいていると、聡美は怖くなった。フルートを出し、30分間のウォーニングアップを始めた。
30分間のウォーニングアップを終えた後、失敗が多い場所を懸命に練習した。聡美が間違うところは連続で16音符が続くところである。
今日も指が回らなかった。するとずっと聡美の姿を見ていた先輩が近づいてきた。


そういうと聡美はゆっくりとさっきの場所を吹いた。すると先輩はあることに気づいたらしい。

「聡美さん、ここ『ミ#』じゃなくて『ファ#』ですよ。」
聡美は‘しまった’という顔をした。と同時に恥ずかしくなって顔が真っ赤になった。
しかし間違えてたほうに慣れてしまっていたため、なかなか直すのに一苦労だった。聡美は泣きそうになる。

すると可奈子が様子を見に来たらしくジッと聡美を見ていた。その視線に緊張したらしくいろんなところを間違えた。演奏がぼろぼろだ。

「可奈子ちゃん、そんなにみないでぇ!!」
「聡美ちゃん、そんなことで緊張しないの。」
可奈子は笑っている。顔を真っ赤にしながらも必死に緊張感に耐えた。しばらくして可奈子が練習に戻った。
聡美はホッとした。しかし先輩の意地悪が邪魔をする。先輩が真正面に座り始めたのだ。聡美はますます緊張した。

“いやぁ・・・失敗したらなんかされるかも・・・”そう感じ、聡美は間違えないように必死に吹いた。
やはり失敗した。先輩は苦笑いをしている。すると先輩はこう宣告した。


聡美はショックだった。先輩に迷惑をかけたことに罪悪感を感じた。聡美は震えていた。

部活終了し、カットされた部分に丸印を書いた。とても悔しい気持ちが蘇ってくる。

「なんでできないのよ!私のバカ!」
聡美は大声で泣き叫んだ。先輩と一緒に吹けないイライラが爆発したようだ。すかさず可奈子が駆けつけてきた。

「聡美ちゃん、落ち着いて!今回はもうしかたないけど、ちゃんと吹けるようになるよ!」


(第17話へ続く)





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最終更新日  2008.01.07 08:12:00
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