再出発日記

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2012年05月08日
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カテゴリ: 邦画(12~)
「マジック?ツリーハウス」

何故か舞台がアメリカなのかと思えば、原作がアメリカ作家なのね。
子供たちは「ああ、面白かった」という感想は持っていたようだが、そのまま忘れてしまってもいいような出来。映像的にビックリ、物語的にビックリがいまひとつ無い。アニーが突然モーガンさんを助けようと言い出す。一番大事な所が余りにも突然。

「ニューイヤーズ?イブ」
フリーパスポート11作目。
渋めのスターを贅沢に使ったハリウッド得意の大空港形式作品。
シネコンで余り宣伝していなくて、ハリウッドで、しかもオスカー俳優が二人以上出演するなら、その作品は「買い」です。何を置いても見るべきです。これは大傑作とまでは行かないけど、十分佳作以上です。
ハル?ベリーが最初冴えなくて彼女じゃないよなあ、と思っていたら最後で見事に彼女だと分かりました。
デニーロもヒラリー?スワンクのオスカー俳優も見事だったけど、ミシェル?ファイヤーの変身ぶりは流石でした。アブゲイルちゃんは初めてのKissシーンじゃなかったのかな。
ニューヨークタイムズスクエア通りのカウントダウンは知っていたけど、ボール?ドロップのことは知りませんでした。有る様で無かった大晦日映画、これからの大晦日の定番になりそうですね。

『フライトナイト/恐怖の夜』

フリーパスポート10作目。
ヴァンパイア映画は、アメリカの一部若者は 所謂オタク的な知識を持っている人が多いらしく、ヴァンパイア対策はバッチリの若者が出て来る。それに対してヴァンパイアは「招き入れない限りは入って来れない←それならガス爆発で家ごと無くそう」「杭打ちも正確に心臓を狙わないと死なない」「十字架が有効なのは、信仰心を持ってかざす時」などと対抗している所が楽しい。
中盤は、来るぞ来るぞと思いながらなかなか来ないので中弛みした。でも、途中でヴァンパイアオタク映画となったので楽しめた。
久しぶりのコリン・ファレルが楽しみながら演っている。主人公の恋人エイミーがとっても色っぽくて、案外素敵なんですよ。ヴァンパイア映画特有のエロスもきちんと押さえていました。(監督クレイグ・ギレスピー、出演アントン・イェルチン)

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」
フリーパスポート11作目。
監督 成島出
出演 役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎
冒頭、昭和14年、 大手新聞社主幹の香山照之と山本五十六の役所広司との議論(インタビュー)がある。
役所「もし 三国同盟がなれば、アメリカが出て来る。アメリカの国力を知っていますか」
香川「(正確に数字を並べながら) 日本の10倍あります。けれども、日露戦争もそうだった。」
役所「国の抱えている事情が違う。今度は総力戦でアメリカはやって来る」

役所「要は外交です。戦争をさせない様にする。それが軍隊の役目です」
香川「外交の最終手段が戦争です。世論の声が聞こえないのか」
役所「世論を煽っているのが、貴方たちでしょう」
香川「私たちは世論の声を代弁しているだけです」

かなり要約したが、そんな内容だったと思う。それがそのまま現代に対する「警告」になっている。「バスが暴走を始めた」という台詞もあった。



「ヒミズ」
フリーパスポート12作目。
園田温監督の作品は初めて観た。荒っぽく作られたドラマのように見える。絵に描いたようなクズ人間が次々と現れては、暴力を繰り返す。
しかし、思いもかけず感動した。それは何故か。
この作品は今までの作品とは違うらしい。初めて「希望」を描いているらしい。此処に描かれているのが「希望」かどうかはわからない。むしろ震災の瓦礫の風景が延々と映される様に、現代のどうしようもない「絶望」「不条理」「悪意」がほとんどを覆っている。
主人公の2人の中学生(3年生?)も、震災の前から「絶望」「不条理」「悪意」に襲われている。ただ、彼らの前には「未来」がある。それは周りの幾人かの大人たちも2人に伝えているし、2人も酷い環境にも関わらずアプリオリに知っている。
住田(染谷将太)は、母親は男を作って逃げ、父親は何度も何度も「お前は死んでしまえば良かった」と本人に告白する酷い両親だ。住田は遂に「父親殺し」をする。恵子(二階堂ふみ)も父親の浮気で狂った母親に自殺を勧められている。
それでも彼らは当初は普通に生きようと決心していたのである。社会に出る前の彼らは、まるで禁断の木の実を食べる前のアダムとイブの雰囲気がある。幾らでも機会があったのに、遂に彼らは肌を合わせない。
そうだ!この作品はドラマではない。人間に「人としての生き方」を伝える役目を持っている「神話」なのである。だから、住田の前に絶望に駆られて殺人をする男が現れる。だから、恵子が呪いの石を投げた時、一旦は黄泉の国に入っていた住田が生き返ったのだ。
「頑張れ住田!君は一本の花だ」
それは既に学校教師の空々しい汚れた言葉じゃない、それは日本映画の記憶に残すべき立派な名台詞だった。

「ロボジー」
フリーパスポート13作目。
今年の初笑はコレで(^-^)/。
まるで人間のようなロボットの中にホントの人間が入った。しかも、何故かお爺さん。発想は、それだけ。けれども、さすが「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督作品。間が素晴らしい。
五十嵐信次郎さん、申し訳ないけど知りませんでした。俳優、ミュージシャン、落語家としてとっても有名人だそうで、堂々とした二癖ある爺さんぶりでした。
また、吉高由里子が予告編では想像出来ないほどロボットオタクぶりを演じていて、とってもキュートでした。今回の彼女は良かった。
もちろんロボジーは着ぐるみですが、さりげなく出て来る他のロボットたちは本物なんですよね、日本て凄い!

「マイウェイ12000キロの真実」 を観た。フリーパスポート14作目。
オダギリジョー、チャン・ドンゴン主演、カン・ジェギュ監督。
正しく日韓合作である。どちらが見ても納得の出来(反対に言えば、どちらが見ても不満を言う人は出て来るだろう)。
朝鮮兵士の眼から見たノモンハンの戦闘と、ドイツ側から見たノルマンディー作戦の圧倒的な映像も見応えあり。
主演の二人はもちろん熱演だけど、憎たらしい野田軍曹を演じた山本太郎が、実は日本人俳優で最も熱心な反原発運動家だと知っている韓国人はどれくらいいるだろうか、などと思った。
韓国の俳優では、ジェシクの親友で、ソ連収容所では生きるために手段を選ばないという選択をするイ・ジョンテをキム・イングォンが演じている。脇役人生が長いが、これは彼にとっても代表作になるのではないか。

「きみはペット」 を観た。フリーパスポート15作目。まあ、それじゃないと、観ないような作品ですが。隣の奥さんの香水がきつかった(涙)。見事に男は私だけでした。
良く分かりました。ひところ昔の日本のアイドル映画のようなモノでした。チャン・グンソクくんが、突然、何度か歌って踊ります。
キム・ハヌルがお肌の張りに差があって、痛々しい。去年韓国映画界は収入、観客動員数共に上向いたそうだが、この作品はこけたそうだ。よしよし、正常な鑑賞眼を持っている。問題は日本の鑑賞眼ですわな。

「ALWAYS 三丁目の夕日'64」
フリーパスポート16作目。
泣いた、泣きました。三作目にして、一番泣いたかもしれない。
予告編は何度も見ているので、あらすじは全部予想がつきます。て言うか、あの予告編はネタバレし過ぎです。けれども、あらかじめどうなるか分かっていた方が泣けるのかもしれない。
何故かというのは、みてください、としか言えない。
そういう意味では、今回の脚本は破たんがまったく無い。唯一は、六ちゃんの両親がとうとう一度も顔を見せなかったことぐらいか(後で聞いたが、結婚式のとき少し出ていたらしい)。
一作目から六年、彼らがリアルに歳をとっていて、もうなんて言うか、こっちが親の気持ちに為らざるを得ないのが、一番の肝ですね。
一作目と同じく、おそらく岡山西大寺商店街が、一作目と同じシチュエーションで使われるのが、岡山の人にとっては、見どころかな。
東京オリンピックをみながら、鈴木オートが、「20年前までは、ここは焼け野原だったんだ」と呟く。それが震災の20年後の家族の姿の様に思えて胸が熱くなった。
昭和30年代は、日本の大きな曲がり角だった。政治形態は20年代に大きくかわったが、生活が(おそらく日本史上最大規模で)変わったのが、30年代だったと、私は思う。
大きな曲がり角だった。みんな上を向いていた。それでホントに幸せだったんだろうか。大切な「問いかけ」がこの作品にはある。大震災の直後にこの作品が完成したことは、決して偶然じゃないと思いたい。

シネマ・クレール今月三作目。
「カンパニー・メン」
監督ジョン・ウェルズ、2010年制作。
リーマンショックで、総合企業GTXの販売部長ボビー(ベン・アフレック)に突然リストラ通告。再就職活動は甘く無い。一方残った社員にも厳しい現実が。ボビーの上司でやがて自らの首も切られる副社長ジミーにトミー・リー・ジョーンズ、ジミーと同時に解雇される古参社員フィルにクリス・クーパーという渋い配役です。
GTX社長は「社員よりも株主に責任を持っている」と堂々と言い、リストラに何の痛みも感じていない。
ボビーはなかなかプライドを捨てられない。けれども彼には理解のある家族があった、いざという時頼ることの出来る実家もあった。ところがフィルには、それが無く自殺。湯浅誠さんの言う「溜め」の必要性が此処にも見える。
もちろん、ボビーもフィルも「勝ち組」で、もっとひどい扱いを受けているひとはいる。しかし、監督はそれをも視野に入れてうまく作っています。
失業者にとっては、「勇気」の出る作品になっている。

「麒麟の翼」
フリーパスポート17作目。
監督 土井裕泰
出演 阿部寛、新垣結衣、黒木メイサ、溝端淳平
人情推理モノ、人形町を舞台にそれなりに泣かせるお話になっている。
主要人物以外にキーマンとなる人物が何人かいるのだが、なんか画面に緊張感が無い。テレビを観ているんじゃ無い、映画を観ているんだと、何回か思ってしまった。
私は加賀恭一郎の10年来のファンである。ガリレオなんかより、よっぽど加賀恭一郎が好み。加賀が出てくる作品の良い処は、決して加賀が前面に出て来ない処なのだが、これは阿部寛の濃い顔が出る、出る。
人形町観光には、一役買うかもしれない。

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女 たちは傷つきながら、夢を見る」
長いタイトルです。フリーパスポート18作目。
少女というには少し歳を取り過ぎている。西武ドームでの意思統一なんて、一つの会社組織のプロジェクト裏側みたい。
その一方で、彼女たちは終始泣いている。
彼女たちは泣き、笑い、怒り、走る。
ドキュメンタリーとしては、とっても稚拙だ。三つぐらいのテーマをだらだらと並べただけ。まあ、こんなもんだろ。

「TEMPEST劇場版テンペスト3D」
琉球の独立の可能性を考えるための絶好の素材。
しかし、悪い意味でTVのダイジェスト以外の何物でも無い。3Dしか選択肢がないから、それより悪い。
ラストショットで、テーマさえも台無しにしてしまった。仲間由紀恵と谷原章介が仲直りするショットと一緒に「そして、琉球は沖縄県になった」と終わる。琉球と明治政府は許し合ってはいけない。

この映画は観ないで下さい。

そのせいか、公開2日目にして観客は私一人でした。シネコンでは初めての経験です。

一月は結局合計21本見ました。これが生涯最高記録です。





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最終更新日  2012年05月08日 23時14分52秒
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