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2014年01月23日
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カテゴリ: 邦画(12~)
NHK Eテレ「日本人は何をめざしてきたのか第七回下北半島」を観た。

沖縄が軍事部門で日本列島の捨て石になっているのだとしたら、下北半島は原発部門で日本の捨て石になっている。と感じた。縦に長い日本列島の尖端に札束と住民の分断を持ち込んで、安保とエネルギーの矛盾を押し付けている。戦後の60数年間、それはみごとなほどに一貫しているだろう。

NHKのEテレには、まだ良心的なディレクターが奇跡的に残っている。素晴らしく鋭いというわけではない。しかし、NHKだからカメラの前に座ったに違いない、「六ヶ所村ラプソディー」などの監督の前では決して出てこない人たちが登場する。




例えば、高橋さんは約30年前には泊の土地を売った金で大豪邸を建ててインタビューに答えている。次の瞬間、その家は草茫々の空地になり、貸屋みたいな処で出稼ぎに出掛け人生に疲れた高橋さんの顔が写し出される。


或いは六ヶ所村の村長選挙で、反対派と政策協定を結び、核燃料再処理施設の住民投票にかけるという約束で村長になった男が、2005年に過去を回想して、「私は協定を結ぶ気はなかった。つい印鑑を押しちゃったんだ。無意味な協定だった」と堂々と言っている。彼は既に故人だそうだが、六ヶ所村が原発政策のキーポイントだったことを考えると、この厚顔無恥に憤りを覚えるのである。

高村薫の「新リア王」は、80年代の下北半島の自民党の側からみた原発政策決定の事情を説明して余りない。是非通読をお勧めする。

この番組のホームページの説明と、再放送予定は以下の通りである。未観の方は是非。


【再放送】2014年1月25日(土)午前0時45分~午前2時15分(金曜深夜)

かつて青森県下北半島は貧困のどん底に喘いでいた。辛酸を嘗めた戦後開拓。冷害。希望を託したビート栽培も自由化で頓挫した。沿岸漁業も規模が零細で、中学生が夜はイカ漁に出るしかない状態だった。60年代の「むつ製鉄」、70年代の「むつ小川原開発」と工場誘致も相次いで失敗。1960年代半ばの高校進学率は20%で、若者たちの多くは集団就職で村を離れていった。
そうした暮らしが変わり始めたのは、1980年代の核燃料サイクル基地の六ヶ所村への誘致だった。村を二分した激しい対立が繰り返されたが、結果として、原子力マネーは村を変えた。

全国でも類を見ないほどの大きな変貌を遂げた下北半島、その戦後史を関係者の証言から綴る。





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最終更新日  2014年01月23日 11時04分58秒
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