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2017年05月27日
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「ファイヤーパンチ」(1)-(4)藤本タツキ ジャンプコミックス
今年のマンガ大賞第8位。3月までに四巻まで出ていて、まだ世界は明らかにされていない。四巻まで一気読み。大筋は、週末世界における超能力戦争の様相を示しているが、そういう一般概念から自由にこの話を観た方が良さそうだ。

強い再生能力のおかげで、絶対消えない火の「祝福」を受けても、燃やされながら生き抜くアグニ。妹を殺され、その復讐心が彼を生かし続けるという設定。

世界は既に「氷の魔女」(作品途中で真の原因は大氷河期時代に移ったためと明かされる)によって極寒の地になっている。生まれる前からそうなっている彼らは、支配する者とされる者とに分かれた世界で生きる。昔のことを知っているトガタは、映画を何千本も観て数百年間の退屈を生きてきた再生能力者。他にも極寒の地の外を知っている人間は、みんな映画世界の再生を願っている、という設定が、なんとなく現代の縮図のようで悲しい。

いわば、「マッドマックス」と「エックスメン」を足して二で割ったような世界。

「進撃の巨人」にせよ、これにせよ、どうして現代のマンガはこんなにも終末意識に満ちているのだろう。平安時代のように、終末思想が流行る時代がいい時代のはずがない。

物語は、いっときドラゴンボールのような能力者同士の戦いになりかけたが、直ぐにやめた。完成度からいえば、その場限りの思いつきに左右されているところがあって、統制が取れていない。それが勢いをみせているところもあるので、いいのかもしれない。

絵に勢いはあるものの、確かにマンガ大賞上位になるような普遍性には、乏しいと思う。

2017年5月26日読了





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最終更新日  2017年05月27日 12時57分07秒 コメントを書く
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