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2019年02月09日
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テーマ: 韓国!(17305)
カテゴリ: 韓国旅行2012
これは四月に発行される職場の機関誌に投稿する予定の文章ですが、書いたとたんに先に此処で発表します。内容的には、去年書いた韓国旅レポートの書き直しなのですが、今やはり「早く」発表するべきだと思ったからです。それは、徴用工問題から始まって、レーダー照射問題にわたる、「異常ともいえる」韓国パッシングの「報道」が現在日本に吹き荒れているからです。しかし、少なくとも徴用工問題に関しては、私は私はいつもの通りの韓国の常識を訴えただけで、反日感情は少しはあるかもしれないが、それよりも第一義は「白黒をはっきりさせる」韓国の人たちの(国際的にも合致する)「常識」にあると思うのです。




光州では、先ず郊外にある全南大学の教育会館棟の壁一面に描かれている「光州民主抗争図」を観ました。この壁画に、1980年日本では「光州事件」と言われている出来事の内容の集約があります。真ん中で若者が銃を取っています。全斗煥大統領が軍隊で光州民主運動を武器で虐殺を始めた自衛の措置です。おばちゃんが炊き出しをしています。市民が物品カンパをしています。光州では、フランスマクロン反対デモのような店の商品の盗みなどは一切起きませんでした。「暴動事件」ではないのです。「民主運動」を軍隊で潰したのです。殺されたのは500人とも700人とも言われ、負傷したのは5千人に及びます。10数年の時を経て、それらの「真相を解明」し、2人の大統領含めて「責任を追及して処罰し」、犠牲者の「名誉回復」「補償」を行い、国立墓地や各地に記念碑や記念館を建てて「顕彰」する。それら全ての行為を、ユネスコは2011年に世界記録遺産として認定しました。私たちは、このことを知っていたでしょうか?

私はこの旅で、はたと気がつきました。光州のこの教訓が、この間の韓国の行動を見事に解き明かしている、と。



ひとつは、ソウル・南営洞の朴鐘哲記念資料館に答があります。映画「1987ー」にも描かれていますが、ソウル大学生の朴鐘哲が民主運動で拷問死したことをキッカケにして、1987年、韓国民は大統領選挙を勝ち取ります。写真の建物の五階が拷問室が並んでいる所です。心理的な圧迫を与えるために、わざと窓を小さくしています。その他色々な拷問のための工夫がありました。現在この資料館は、警察庁人権センターの一室に設置されています。「権力は間違うことがある。だから、市民は時に正さなくてはならない」と「人権の歴史」が13世紀英国のマグナカルタに始まることによせて、人権資料室の展示に書いていました。これが、韓国民が多くの犠牲を伴って得た歴史的教訓でした。

それが、2017年の朴政権の平和理の退陣に繋がったと、私は確信しています。

また、「真相解明」「責任追及」「名誉回復」「補償」「顕彰」は、日本に対する従軍慰安婦問題と徴用工問題でも貫かれてはいないでしょうか?決して反日感情が基本にあるのではない、と私は思います。また、日本の態度は、光州や南営洞を思うと、全然その基準には達していない、と私は思うのです。





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最終更新日  2019年02月09日 07時57分58秒
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