豊かな熟年

豊かな熟年

2004年6月号



    「豊かな熟年」 2004年6月号 第42号


 ┏━━ 目   次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆ ことば:「人間には自分の意志で行動を決定する権利がある」
◆ 茶の間のブロードバンド(18):国会中継をパソコンで
◆ 豊かな熟年のキーワード:「恋と結婚」 北川幸代さん
◆  新連載 5月の「熟年日記」(中国旅行・西安と北京)
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    人間には自分の意志で行動を決定する権利がある

         静かに死ぬことと
    それもあらん限りの尊厳を保ちながら死ぬことにも

ブライアン・クラークの『この生命は誰のもの?』(Whose Life Is It Anyway? )を
劇団四季は8年の歳月をかけて創作劇として上演した。
 彫刻家、早田健は交通事故で脊髄を損傷し、首から下が全身麻痺となり指一本動かせ
ない。彼は彫刻家としての創作活動を奪われ、話すことしか出来ない今後の人生は苦痛
でしかないと考える。彼は、ベッドの上だけの余生を送るよりは、自ら死を選択するほ
うが良いと考え、「人間には自分の意志で行動を決定する権利がある」と退院を主治医
に申し出る。当然、主治医はこれを「医の倫理」にしたがって断る。

「死ぬ権利」を主張する彼はその意志が医師団に受け入られないと分かると、弁護士を
雇い、自由の獲得を目指す。
一方、主治医は、精神衛生法に基づき強制的に病院に留め置き、治療を続けようとす
る。それに対して早田は、人身保護法に訴え出た。そこで「死ぬ権利」を巡り、病室に
於いて異例の裁判が開かれた。そして・・・。
「尊厳死」は私たちが考えるほど簡単でない。家族がおれば尚更であろう。

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         NO.18 国会中継をパソコンで

定年になって嬉しいのが、テレビで国会中継を見ることが出来ること。
 しかし、全ての委員会がテレビ中継されるとは限らない。また、少し前の
ものを見たいときもある。 その様なニーズにも政府は対応しているのだ。

参議院は次のURLで
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

参議院インターネット審議中継を快適に見るため動画再生ソフトが必要です。
それは「Microsoft Windows Media Player」 か「Real Player」とのことであるが画面
からダウンロードできる。
 どの審議中継が見られるかは「今日の審議中継」をクリックすれば、当日中継予定の
会議の名称と開会予定時刻が出ている。テレビ中継では、一つだけであるが、実際には
平行して委員会が開かれており希望のものを選ぶことが出来る。
 過去の国会中継もビデオで見ることが出来る。それには検索の仕組みがあり、日付、
会議名、質疑者、案件名などから審議映像の検索が可能であるだけでなく、発言につい
てフリーワードで検索できる。検索結果は短文でも表示され、該当する部分の映像が見
ることが出来る。

            *     *     *

 「総理、総理、総理・・・」と詰め寄った女性議員が居たが、活字だけの議事録では
全く雰囲気が伝わって来ない。やはり、中継であり、ビデオには叶わない。

衆議院は次のURLで http://www.shugiintv.go.jp/top.cfm

 見方は参議院のものとほぼ同じであるがいくつか注意点がある。
ライブラリーには平成12年1月以降の審議について見ることが出来る。
しかし、平成12年分は「Windows Media Player」では見ることが出来ず、[案件名]
検索と[発言者名]の検索もできない。
ビデオライブラリは、生中継された審議をそのまま収録している。少し長時間のもので
もダイジェスト版はない。
党首討論(クエスチョンタイム)は興味深いがその中継は「国家基本政策委員会合同審
査会(党首討論)」という名称になっている。
中継の中には、面白そうなので自分のパソコンに取り込んでおきたい(ダウンロード)
と思うこともあるが、それは(ダウンロード)はできないようです。

          *     *     *

 嬉しいのは、パソコンで「豊かな熟年」を作成しながら、中継を聞けること。
新しい形の「ながら族」が誕生してきそうだ。


 ◆「豊かな熟年のキーワード」◆

   「恋と結婚」 北川幸代さん (太陽の会・東京代表)

<第二の人生の秘訣>
北川幸代さんは中高年で死別や離婚で単身になった方を対象に出会いの場を設ける仕事
に20年も前から関わっておられる。その経験からのお話である。

Q.この会に入る人の動機は?
A.動機は極めて簡単です。孤独の深さが違います。人生は長くなったので、いい人を
見つけて、手をつないで夢を再び、といった動機でしょう。

Q.パートナーを見つける秘訣は?
A.第一は、何が何でも見つけようと言う熱い気持ちです。第二は自分と感性の合う人
と会えるかどうか、運の良さもあります。
兎に角気持ちを広く持って接しないといい人なんか見つかりません。条件も人格もすべ
ていい人なんて、一生掛かっても何人かしか巡り会えない気がします。見つかりませ
ん。仏みたいな人はいません。
個性と個性のぶつかり合いだから、時には片目をつぶり、たまには両目をつぶってで
も、一緒に過ごせる人という気持ちでないと無理です。

Q.自分の魅力をどのようにアピールすればいいのでしょうか?
A.女性はとにかく笑顔です。男性はやはりおもしろさ、人格者、人柄の良さでしょう
か。

<わたしの場合>

最近、私が家にいつも居るようになったから女房とぶつかる回数も多く、仲直りも早く
なっているがケンカも多い。
そこで女房は私の何に怒り、私のどんな行為が気に入らないのかを分析してみた。

まず、呼ばれたときに返事と行動が早くないと気に要らないようだ。当たり前と言えば
当たり前のことだが、人格を認めることに通じると思い、かなり注意して実施してい
る。パソコンをしているときに、「食事ですよ」と呼ばれたとき、「はーい、ありがと
う」と返事し、途中であってもすぐに居間に行く。
「一寸手を貸して・・・」と言うときも同じである。すぐ駆けつけるようにしている。
どうしてもパソコンを続けたいときは「一寸待ってー」と断っておく。
それから女房からよく言われるのが後始末をキチンとすること。引出から取りだしたも
のは、済めば元に戻す。開けた瓶や缶は元どおりにキッチリと締めること。
確かに、女房は私のし残したことや足らなかったことを手直しすることに追われてい
る。そこで、極力がんばっているが・・・。 
私にも言いたいこともないわけではないが、この際、片目をつむって、できるだけ冗談
飛ばしてして明るく行こう。

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         ★★ 「熟年日記」より ★★
   +=+=+= メルマガでお届けしている日記の要約です =+=+=+

◆ 西安・兵馬俑 ◆

 世界遺産などの観光は、日本でもガイドブックが出版されているのでおおよそのこと
は分かる。しかし、所詮、紙の上。現地でこの目でこの足で確認するのとでは大違い。
解説も活字に出来ないことも現地のガイドから聞ける。これが旅の楽しみでもある。
<兵馬俑>
・兵馬俑とは兵と馬の人形。俑とは中国で殉死者の代りに副葬にした、人間や動物にか
たどった木製・土製・金属製の人形のこと。
・人の大きさは、他に威厳を示すために大きく作られて、180cm。ちなみに、当時
の中国人の平均身長は150cmだった。大きいだけでなく、作りが細かい。履物の裏
の模様の細かさなどはその典型。
・兵士の埴輪の上には、丸太で作られた天井があった。その下に整列していた。
 2000年も前に作られたので、丸太は朽ちて、中の埴輪も形は崩れた。それを修復
して、「展示」されてある。
最初の展示場は、現場に体育館のような屋根を付けた。だから空調設備などなく、出土
品は空気に触れて発掘当時色が付いていたものもなくなっていった。
そこで、一部、埋め戻すこともされていた。2号館は、空調を完備して、その中で発掘
がなされていた。
・この膨大な墓の建設や埴輪の作成に携わった人は、盗掘などを防ぐために全員殺され
たとのこと。2200年前に広大な中国をはじめて統一した始皇帝であるが、
その暴君ぶりが伺えた。
・兵馬俑に関連する博物館などが広大な土地に建てられていたが、このことにも
驚いた。天安門広場や西安の慈恩寺に作られた大雁塔周辺の広場、陜西省歴史博物館な
どなどその規模は現在の政治体制でないと作れないとも思った。
・1974年に発見した農民は、農業をせず、兵馬俑のパンフレットにサインをする係に
なっていた。貧しかったこの地域全体も観光で豊になった。

 ◆ 市民の生活に触れる ◆

観光ガイドが案内するのは、観光名所と土産物屋さん。しかし、これだけではカタログ
どおりというのか、面白味がない。
その国やその地域の人々の生活も知りたいのである。そのためにはガイドさんと一緒に
行動しない時しかない。朝、ホテルを出発する前に近くを見て回ることだ。
中国では、朝早くから公園で太極拳やダンスが盛んであるが、今回も見てきた。
新しく発見したのは、歩道の升目に毛筆で字の練習をしていた人たちです。勿論、墨で
はなく水です。それは時間が経つと蒸発して消える。又、書いて練習を重ねていく。
今回は、日本でのゴールデンウイークを避けて5月5日に出発したが、中国はメーデー
を皮切りに連休中だった。中国各地から西安や天安門広場にも観光客が来ており、どこ
も満員だった。
その天安門広場にイベントがあるとき、トイレに困る。それをどうしているのかをガイ
ドさんに教えてもらった。      
広場の周囲の歩道の下に下水道が流れていて、そこに排尿、排便出来るようになってい
る。平時は、長方形のマンホールでフタがされている。それを開けて、周囲を囲って使
うそうである。
中国のゆとりある生活習慣と現実に対応できる知恵を見ることが出来た。

                                  おわり

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