豊かな熟年

豊かな熟年

2004年10月号


       「豊かな熟年」2004年10月号 第46号

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◆ 川田順造さん 『アフリカの声』のあとがきより
◆ 茶の間のブロードバンド(22):インターネット・オークション
◆ 豊かな熟年のキーワード:「ロングスティ」
◆  新連載 9月の「熟年日記」より:夫婦
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「道は遠い、だがまだ日は暮れていない」

遅々とした私の探求への、負け惜しみではなく、自分への励ましの意味で、『史記』の「日暮れて道遠し」をもじった「道は遠い、だがまだ日は暮れていない」ということばを、私は一昔前パリ大学での博士論文の公開審査の陳述のときも、『無文字社会の歴史』という小著の改版のときも使った。
アフリカと人類学をめぐる私のおぼつかない探求のあとを、この本(『アフリカの声』)が出る機会に振り返ってみて、いまも私はこのことばを自分に言い聞かせるしかない。
      2004年5月31日夜     湯河原の自宅で  川 田 順 造

他に次のような記述もある。「いまでも私は、毎年のようにアフリカに行く。その度に新しいことに目を開かれ、私がアフリカについていかに無知であったかを思い知らされる。私はアフリカ研究の専門家で、アフリカについてよく知っていますなどとは、とうてい言えない自分を、その度に感じる。謙遜ではなく、実感として。」 これこそ本当の専門家の言葉だろう。
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川田順造氏の略歴:1934年東京生まれ。東京大学文化人類学科博士課程修了、パリ第5大学民族学博士、東京外国語大学教授、広島市立大学教授等を歴任。現在 ,神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授。1991年フランス学士院から大勲章を、1994年フランス政府から教育・文化功労章、2001年紫綬褒章を受ける。

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<茶の間のブロードバンド>                                 NO.22  インターネット・オークション

劇団四季の観劇でも海外旅行でも一寸欲しいのが双眼鏡。数ヶ月前から
物色していた。色々店員から情報を教えてもらうと私の知らないことばかりだ。
そして、入手は初めてのインターネット・オークションで購入し、失敗した。

わが家にも船長が持っているような大きなものを持っているが、観劇には似つかわしくない。だから、条件としては、女房のハンドバックや旅行用のポシェットに入るサイズであることだけ。
最初の店、ヨドバシカメラで見たのが、使わないときに折りたためるコンパクトなもの。価格は1万8千円前後。「なかなかいい値段だなー」と言うのが感想だった。ビクセンのニューアペックスシリーズである。店員から倍率が大きくなると手ぶれで画像が揺れることを教えてもらう。そこで12倍の双眼鏡を覗いてみると確かに揺れる。船酔いのようになる人もいるとか。
それと倍率が大きいと明るさが減ると言うことだ。8倍のものと比べてみると歴然とする。勿論、別の明るいレンズを使えば別だが。
数日後、ビックカメラで物色する。ここで知ったのは視覚に差があること。レンズの大きさのせいか、見える幅が違う。狭いものだとかなり見づらい。「実視界」が広いのを選ぶことだ。もう一つ分かったことが、完全防水になっているものは高価だと言うことと。当然だが、なぜ、1万円も差があるのか不思議だったがスッキリした。 
その時、インターネット・オークションにチャレンジがしてみたくなり早速、探すと私が目指しているタイプがあった。すべての性能は不明なので、Googlで調べるが出てこない。分かっているのは8倍であること外形のサイズ、小売り希望価格が19,000円であるということだけであった。  
さて、いくらで入札すべきか。販売数量は30台。参考情報は小売り希望価格と市価が8~9,000円と言うことぐらい。そこで小売り希望価格の四分の一、市価のほぼ半値の5,100円で入札した。落札できなくとも仕方がない、と思いつつキーボードを叩いた。数日後に落札結果の発表。何と一番札だった。最低入札価格は1,000円以下。「Yahooのオークション」では応札価格を見ることが出来るのだ。これなら突拍子もない価格が防げそうだ。なお、「Yahooのオークション」は公式ガイドブックも発刊されている。今回、初めてのインターネット・オークションの体験だったが、今後の注意点は、その商品をよく知っているか調べる手がかりがあること。実売価を知っていること。何度か経験して、授業料を払わないとダメなんでしょうが、経験者の方、アドバイスをお聞かせ下さい。■
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豊かな熟年のキーワード  『定年後を極める』より

「海外ロングスティ」  菊田 篤治さん (ロングスティ財団理事長)

<年金で楽に生活を>

海外ロングスティは、大橋巨泉の海外生活の本が出てから理想的な生活の一つと映ったようだ。ロングスティとは、永住ではなく、数ヶ月間、海外で賃貸の住居に住んで、現地の人々と交流し、異文化体験を楽しむこと。あちらでは仕事を持たず、公的年金の範囲内で暮らす。できればボランティアをしたいという人も多い。
出かける前の準備としては、病気やケガに備える保険を掛けること。日本と違う事情を考えて保険金額を決めること。
現地での生活の準備以外に日本での留守宅の管理も必要です。自宅のこと以外に、植木やペットのこともあります。それでビザの関係もあって、三ヶ月に一度は日本に帰る人が多いようです。
生活費はその国のどこで暮らすかで違ってきます。都心から一時間ほど離れた郊外だと家賃は半分以下と安いです。回数券を買ってバスで都心に出てきます。
夫婦で行く人が三分の二程度で、三分の一は単身です。ご主人は奥さんと一緒に行きたいと思っておられるが、奥さんは同姓の友人や子どもと一緒に滞在することを希望する傾向にあります。
現地では自炊ですが、奥さんは「海外に来てまで家事に追われるなんて、気楽になれなくって嫌だ」と感じるようです。

<わたしの考え>

知人で東南アジアにロングスティの下見に出かけた人がある。行ってみるとその国では65歳以上の人には運転免許を与えないとのこと。海外で、それもロングスティ用の住居があるような郊外で自動車なしという生活は困るだろうと、止めたという。
海外ロングスティは公的年金の中で暮らせると言うが、航空運賃などを加えても安上がりなのだろうか?
日本でもセカンドハウスや別荘を持っている人がいるが初日は大掃除、買い出しに時間がとられ、その後も旦那は好きなことをして、奥さんが炊事洗濯ばかりでブーイングが出るとか。日頃から家事分担ができるように生活習慣をかえておくことだろう。
現地での交流も言葉の問題もさることながら隣近所とのお付き合いが上手にできるかが気がかりである。
また、ボランティアとは格好いいが、言葉も生活習慣も違う海外でどの程度できるのだろうか?
あれもこれも日本で実行できることが多そうだ。となると海外ロングスティってなんだろうか?日常の雑事を投げ捨てて、温暖なところで、安価な生活費でチョッピリお洒落な生活を楽しむことでしょうか。
体験された方、体験談をぜひ、お聞かせ下さい。■


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