キャナルのまったりRS日記

キャナルのまったりRS日記

短編小説2 幼女は小悪魔!?



出演&配役

イージーライダー    シーフ 自称世界一の大泥棒
シアフィールド(姉)  テイマ ロマ村に伝わる宝玉の守護者
ファスト    (妹)   サマナ シアの妹で同じく守護者
蓮侍          剣士  古都防衛隊隊長
エステル        リトル 悪の組織の一員
LAYYA          WIZ キス魔で現在投獄中
キャナル        アチャ 古都警備隊隊長


ほんだばRS風味でスタート






キャナルは執務室で頭を抱えていた。

キャ)   うーん。
      この情報が確かならば、次の奴らの狙いはこの宝玉ね。

その時、執務室の扉が激しく叩かれた。

キャ)   何だ!
      今考え事をしている、後にしろ!

扉越しに部下は言う。
「申し訳ありません。しかし、例の囚人の為に犠牲者がまた出ました。」
キャナルは椅子から立ち上がり扉を開ける。

キャ)   またか・・・・・
      あれほど注意しろと言ったのに、何を聞いていたんだまったく。

「申し訳ありません。地下牢までお越し下さい」
部下に促されるまま、キャナルはしぶしぶ地下牢へと向かう。
地下牢に着いたキャナルが見たものは、廃人と化した見張り番であった。
「あひゃひゃひゃひゃ、ちゅーちゅーちゅー。」

キャ)   これはまた・・・・

L)     おーーー、隊長さん。
      なかなかの部下をお持ちで。

LAYYAは牢の柵を掴んで顔だけ出していた。
呼びに来た部下は詳細を報告する。
「私が朝に交代して、睡眠を取る為に家に戻り、帰って来るとキスされていました。囚人に近づく可能性があるとすると、昼食を与える時だと思われます。つまり襲われたのは昼直後かと。」

キャ)   ・・・・・・・
      すると何か!
      昼から今までこの男にキスされ続けていたと。
      廃人になる理由は良く分かった。

キャナルは深いため息と共に、額に手をあて首を振った後、振り返ると共に部下に言う。

キャ)   暴徒鎮圧で部下から犠牲者が出たならともかく、見張りしてたらキスされて
      犠牲者が出ました。
      何て絶対に公表はできん!
      密かにこの者を精神科医の元へ連れて行け。

L)     隊長もっとこっちへ。
      ちゅーしてあげるから。

キャ)   えぇーい鬱陶しい。

言い放ちキャナルはLAYYAの顔面に拳を叩き込む。

L)   私が欲しいのは拳じゃなく唇・・・ぐは。

LAYYAは床に倒れ付した。



場所は変わりロマ村。
村の一角に住む姉妹があった。
この姉妹は昔からロマ村に伝わる、宝玉を守護する一族の末裔である。

ファ)   おねいちゃん、お腹すいたよー。

シ)    我慢しなさい。
      とは言っても確かにお腹空いたわね。
      このままじゃ宝玉を狙って来る悪者と戦って死ぬより先に餓死しそう。
      お父さんとお母さんが残してくれた財産も底を付いて早1ヶ月。
      何か仕事見つけないと、本当に餓死するわね。
      でも宝玉を守護しないといけないし・・・・・・

ファ)   私が町に行って、お金を稼いでくるよ。

シ)    あなた一人じゃ無理よ。

ファ)   信用無いなー。
      泥舟に乗ったつもりで任せてよ。

シ)    だから心配なの。



場所は戻り古都。
執務室に戻ったキャナルは、眉間にしわを寄せて報告書を書いていた。

キャ)   あの男のおかげでまた嫌味言われそう。
      報告書を出すのは止めようかな・・・・・

ぶつぶつ言いながら書いていると、扉がまた叩かれる。

キャ)   何だ、まだ用があるのか!

部下が来たと思い、不機嫌に返事をすると扉を開け一人の男が入って来た。
その男は全身を鎧で武装し、腰には剣を挿していた。

蓮)    これは、これは、ご機嫌斜めですなキャナル隊長。

キャ)   蓮侍殿か、これは失礼致しました。

蓮)    いや気になさらずに。
      堅苦しく話すのは苦手なので、普通に話したいのだが良いかな?

蓮侍は近くにあった椅子を引き寄せると、腰掛けて足を組む。

蓮)    最近は何かと忙しそうなので、話かけるのが躊躇われたが・・・・・
      例の事件で何か進展でもあったのか?

キャ)   ふー。
      貴方は良いわね、敵が攻めて来ない限り仕事が無いから。

蓮)    それは嫌味かな?

キャ)   ちょっとだけね。
      防衛隊から人を回して貰えれば助かるけど。

蓮)    それは無理な話だ。

キャ)   そう言うと思ったわ。
      聞いてみただけ。
      例の事件で敵の狙っている物が判明したわ。

蓮)    ほほー。
      それは何かな?

キャ)   言えないわね。
      極秘事項だから。

蓮)    だろうな。
      話は変わるが良かったら今夜食事でもどうだ?
      その後も時間は空いてるぞ。

キャ)   そうやってすぐ女を誘う癖は、治した方が良いわよ。
      騎士の家系なのだから、家名に傷が付くわ。

蓮侍は椅子から立ち上がると剣を抜き放つ。
目の前で剣を構えて言う。

蓮)    騎士とわぁぁぁぁ。
      己の信念を貫くことにぃぃぃぃ。
      命を懸けるべしぃぃぃぃ。
      つまり、自分の考えに素直になれと言う事だ。

キャ)   貴方が素直なのは性欲に対してでしょ!
      そんな事に騎士道の精神出されてもね。
      それに明日の朝、調査に旅立つのでその準備があるの。
      報告書も出さなきゃいけないしね。

蓮侍は剣を鞘に戻すと、扉の方に歩み始める。
振り返らずに蓮侍は言う。

蓮)    帰って来たらまた誘うさ。

廊下に出た蓮侍は扉を閉め、小さな声で呟く。

蓮)    帰って来られたらな。



その日の夕方、古都の地下水路の一角に二人の男が居た。
一人は全身鎧に身を固め、剣を携えた剣士。
もう一人は、漆黒の衣装を身にまとったシーフであった。

イ)    お呼びで御座いますか?
      エロマスター様。

謎の剣士) 来たかイージーライダーよ。
      お前に頼みたい事がある。

イ)    何なりとお申し付け下さい。

謎の剣士) 頼みは3つ。
      一つは例の宝玉の入手。
      そして二つ目は、計画に邪魔な古都警備隊長キャナルの抹殺。
      最後は、計画を知られる原因となったエステルの抹殺だ。

イ)    警備隊長の抹殺とは、難しいですな。

謎の剣士) 大丈夫だ、奴は明日から旅に出る。
      古都の警備を手薄にする訳にいかないとかで、一人で旅に出るらしい。
      ロマ村までの道のりは長い、チャンスはいくらでも有る。

イ)    隊長の行動はわかりました。
      エステルの方は今何処に?

謎の剣士) それがわからんのだ。
      あの一件から姿を見せん。
      我が前に現れたら、切り捨ててくれようと思ったがな。
      行け、イージーライダーよ!

イ)    はっ!


旅立ちの朝、キャナルは準備を終えると早めの昼食を取る為、適当な店に入る。
席に着き、店員が注文を取りに来るのを待つ。
店に入る時、店員の後ろ姿を見たキャナルは、その姿に疑問を懐いていた。
なぜなら、その店員はメイドの姿をしていたのである。

エ)    いらっしゃいませー♪
      ご注文は何になさ・・・・・・
      げっ!

キャ)   ええと、この魚のムニエル・・・・・
      エステル!
      こんな所で何を?
      また悪事を進めていたな。
      今日こそ捕まえる。

エ)    違う!
      待って、お願い、プリーズ。

キャ)   問答無用。

その時、厨房の方から光る物が飛んで来た。
ゴスッ
鈍い音をたてながら、エステルの頭にそれは当たる。

エ)    めぎょーーー

グヮーンと音をたて、それは床に落ちた。
良く見るとそれは鉄のトレイである。
トレイを投げたのは、どうやら店の店主の様であった。
店主は二人に近づき言う。
「お客さん、申し訳ありません。」
「またこいつが粗相をしましたようで。」
「メイドの格好のウエイトレスも、珍しいので良いかと思って雇ったんですがね。」
「客に水は掛ける、料理は引っ繰り返すで、クビにしようと思っていたんですよ。」

エ)    ええぇぇぇぇ
      ちょっと待って下さい。
      私は悪くないですよー。
      貴方からも何か言いなさいよ。
      クビになっちゃうでしょ。

「お客様に何て口きくんだ」
「お前は今日限りクビだー、出て行けー」
呆気に取られていたキャナルは主人に言う。

キャ)   確かにエステルは何もまだ・・・・

言葉を遮る様に主人は言う。
「お客さん、かばわなくても良いですよ」
「ん?、まだ居たのか、出て行け」
主人はエステルを入り口から放り出す。

キャ)   少ないが取っておいてくれ、またにする。

キャナルはお金をテーブルに置くと、エステルの後を追って外に出た。
外に出たキャナルが見たものは、放心状態のエステルであった。
エステルはキャナルの姿を見ると、猛然と抗議始めた。

エ)    どうしてくれるのよ。
      やっと見つけた仕事だったのに。
      クビになったじゃないの。
      責任取ってよね。

キャ)   話がいまいち見えないんだけど、何処かで話しましょう。

二人は別の店に入り、食事を頼む。
エステルがそれまでの経緯を話し始める。
どうやら彼女はあの戦いの後、謎のエロマスターとは合っておらず、秘密を話してしまったので、命を狙われる目にあっている。
組織からお金を貰っていた彼女は、生活費に困って町で働く事に。
しかし、相変わらずのドジッぷりで店を転々とする間に、キャナルと出会った。
それが話の内容であった。

キャ)   大体の話はわかったわ。
      本来なら貴方を捕まえなきゃいけないけど、今の話からするとこれ以上聞ける事も
      なさそうだし、今回は見逃してあげるわ。
      これから調査に行かなければならないし。
      心を入れ替えて真面目に働く事ね。

エ)    ふーん、旅ねー。
      じゃ旅の間、私を護衛として雇わない?
      古都にも居づらくなって来たし。
      旅費はもちろん貴方持ちでね。

キャ)   護衛が必要なら部下から連れて行くし、例の組織の絡んだ調査だから。
      貴方が本当は組織から追われて無くて、追われるふりをしながら私を狙っている
      とも限らないし。
      残念だけど貴方は連れて行けないわ。

そう言うとキャナルは自分の代金を机に置き店を出ようとする。

エ)    キャナル隊長。

エステルは真剣な眼差しをキャナルに向けて言う。

エ)    私の事を信じて何て、今更虫のいい話だって言うのはわかる。
      でも、でもこれだけはお願い!
      ここのお勘定払ってお願い♪

キャナルは派手にこける。

キャ)   貴方ねー、お金も持たずに料理を注文したの?
      普通は水下さいとか言って遠慮する物よ。

エ)    給料貰う前にクビになったし、組織からのお金残ってないし。
      あそこの店は朝昼晩に食事出たから、お金無くても食べ物には困らなかったの。

キャ)   はぁー。
      わかった、わかった。
      じゃここは払ってあげるから。

エ)    ありがとぉーーーーー。
      おばちゃーん、このお持ち帰りセットAとB追加ね。

キャ)   ぶっ、ちょっと待て。
      持ち帰りセットまで払う何て言って無いし、払ってあげる義理も無いわ。

エ)    えぇぇぇぇー。
      さっき払ってくれるって言ったじゃない。
      払ってくれないと、夜中に枕元で「焼肉セット、ランチセットA」って店の
      メニューを朗読するわよ。

キャ)   それはかなり嫌かも。
      下手な物理攻撃や魔法攻撃よりも効きそう。

キャナルはしぶしぶお金を払うと店を後にした。
エステルはメイド服に、ふろしきを背負うと言った格好で後を付いて来る。
周りから浮きまくっているので、通行人の視線を集めていた。

キャ)   何で付いて来るのよ。

エ)    お金に困りそうに無いから。

そんな二人を屋根の上から見下ろす影があった。

イ)    ふふふ、目的の二人が揃っているではないか。
      探す手間が省けたな。

この男、全身黒尽くめと言う怪しさ大爆発のいでたちなのだが、屋根の上と言う事もあり、誰一人として気づく者は居なかった。

イ)    じっくりといたぶりながら、あの世に送ってやりたい所だが、人通りも多いので
      一撃で楽にしてやるわ。
      必殺のポイゾネスダガーでな。

イージーライダーはそう言いながら、懐に手を入れて毒の塗られたダガーを取ろうとする。
プス!

イ)    あ!?
      指に刺さったぁぁぁぁ。
      ど、毒があああああ。
      解毒、解毒。
      ふー、解毒覚えといて良かった。

イージーライダーは解毒を終え、二人の方を見る。
しかし、そこにはすでに二人の姿は無かった。

イ)    くっ。
      逃がすか!

イージーライダーは屋根の上を疾走し、隣の屋根に飛び移る。
華麗に着地を決める予定の足元には、なんと天窓が有った。
イージーライダーは天窓を突き破り、家の中に落下して行った。

キャ)   ん?

エ)    どうかしたの?

キャ)   何か痴漢とか変体とか叫び声がした気が。

エ)    そう?
      ガラスの割れるような音なら聞こえたけど?

キャ)   まあいいか。
      部下に古都の警備は任せてあるし。

エ)    それでよく隊長が務まるわね。

こうして二人は一路ロマ村を目指すのであった。



ここは港町ブリッジヘッド。
その一角に少女は居た。

ファ)   うーん。
      流石に港町。
      活気があっていいわねー♪
      これならお金も楽に稼げそう。

ファストは仕事を探すべく、いろいろな店を回ったが年齢の事もあり、思う様に仕事を見つける事は出来なかった。

ファ)   困ったなー。
      あれだけ大きな事を言って出て来たのに、仕事ぜんぜん見つからないや。
      そうだ!
      森でモンスター倒して、持っている物を露天で売ればいいや。
      行こう、ケルビー。

「ガァウ」
一声吼えるとケルビーは、背中にファストを乗せ走り出した。



キャナル達はブリッジヘッドへと付いた。
ブリッジヘッドまでの旅は、特にこれと言った事件も無く順調であった。
しいてあげるならハノブの町で、エステルが食い逃げして捕まったくらいである。

キャ)   やっとブリッジヘッドまで来たか。
      今日は野宿しなくても済みそうね。

エ)    そうね、ふかふかの布団が恋しいわ。

キャ)   貴方は馬小屋ね。

エ)    ちょぉぉぉー。
      何で馬小屋に泊まらなきゃいけないの?
      私もふかふかの布団で寝たい。

キャ)   何でって・・・・・
      お金無いからでしょ。

エ)    宿代払ってくれるんでしょ。

キャ)   だから何で私が、まいどまいど貴方の分まで払うの?

エ)    貴方のおかげで仕事クビになったから。

キャ)   私に会わなくても、クビになってたと思うけど・・・・・
      はぁーーー
      仕方ないわね。
      ハノブの時みたいに捕まったあげく、保護者はキャナル隊長ですって言われても
      困るし。

エ)    細かい事を覚えてるのね。

キャ)   細かい事って・・・・・
      もういいです。

キャナルは空を見上げ人生の不条理について考えるのであった。
宿を探し町を歩く二人に、またしても忍び寄る影があった。

イ)    ふっ。
      やっと見つけたぞ。
      古都では痴漢と間違われ、箒で叩かれたが今回は同じ手はくわん。

屋根の上から二人を見下ろし、イージーライダーは懐からダガーを取り出す。

イ)    今回は毒無しで仕留めてくれる。
      我が必殺のスローイングダガーでな。

イージーライダーは頭に狙いを付け、高速でダガーを放つ。
放たれたダガーは、狙いどおり円の中心を貫通した。
周りには赤い液体が飛び散る。
「あらやだ、売り物のスイカが急に爆発したよ。」
ダガーは露天に置かれていたスイカに命中していた。

イ)    ・・・・・・・
      ふっ、やるな。
      我がダガーを避けるとは、流石に名の知れた奴だけの事はある。

普通に話しながら足元を通過して行く二人に、イージーライダーは感心する。

イ)    だが次の技は避けられんぞ。

そう言い、イージーライダーは屋根の上から跳躍する。

イ)    あの世へ送ってくれる、ダーティーフィーバー!

地面に向かい落下しながら、四方八方にダガーを打ち出す。
放たれたダガーは、辺り一帯を破壊の渦に巻き込む。
露天に並んだ壷が砕け、軒先に干された服を引き裂き、台に並べられた野菜を貫く。

イ)    あははははは。
      死ね、死ねーー。

イージーライダーは、地面に着地すると同時に言う。

イ)    この技を受けて立っていた者は居ない。
      お前はすでに死んでいる。

立ち上がり、目を開けたイージーライダーの周りには、怒りを爆発させた住民たちが居た。
「売り物の野菜どうしてくれるんだい。」
「この壷は俺が一生懸命各地を周って、仕入れて来たんだぞ。」
「せっかく洗った洗濯物が。」
住民たちは、棒や箒やフライパン、挙句の果てには便所ブラシなどを持って詰め寄ってくる。

イ)    待て、話せばわかる。

「話す前にダガーをばら撒いて何言ってやがる。」
「貴方のせいでうちの子が起きたじゃないの。」
「昨日財布落としたのもお前のせいだ。」
暴徒と化した住民は、関係の無い事まで言いながら、イージーライダーを袋叩きにした。

キャ)   何か騒がしいけど、今日ってお祭りだっけ?

エ)    ブリッジヘッドのBIS祭りは先よ。
      たまに1ゴールド祭りってのやるみたいだけど、今日はやってないはずよ。

そんな会話をしながら、二人は何事も無かったかの様に宿屋を探す。
宿屋を探しあてた二人は、宿屋の一階に設けられた食堂で、紅茶を飲みながら話す。

キャ)   明日はロマ村に付きそうだけど、問題はガイドをどうするかよね。

エ)    ガイド?
      ガイドなんて要るの?

キャ)   ロマ村に行く為には、ソゴム山脈を越えなきゃ行けないんだけど、これが
      険しい山脈でね。
      道を知っている人に案内してもらわないと、かなりの確率で迷うわよ。
      しかも、サラマンダーが森の中を徘徊しているから、バーベキューにされるかもよ。

エ)    それは危険ね、さっさとガイド雇いましょう。

キャ)   多分だけど、ここの警備隊に話をすれば何とかなると思う。

紅茶を飲み終えた二人は、ブリッジヘッド警備隊宿舎へと向かった。
宿舎に着いたキャナルの目に飛び込んできた物は、割れた壷や破れた服を持った露天商たちであった。
キャナルは受付に行き、隊長を呼んで貰うように頼む。

キャ)   古都警備隊隊長のキャナルと言う者だが、こちらの警備隊隊長にお目通り願いたい。

「只今呼んで参りますので、しばらくお待ち下さい。」
隊員は敬礼すると、奥へと消えて行った。
しばらくすると、先ほどの隊員が戻ってくる。
後ろから40代くらいの髭を生やした男が付いてくる。
男は前に出ると言う。
「良くぞおいで下さいました。」
「お噂は聞き及んでおります。」

キャ)   お忙しいところ申し訳ない。

と言って、先ほどの露天商達を横目で見る。

「あれですか・・・・・」
「何でもゴキブリみたいな男が、いきなりダガーを乱射したそうで。」
「みんなで袋叩きにしている間に逃げられてとか。」
「怪我人が出なかったのが幸いでした。」
「それより、お見えになった用向きは?」

キャ)   失礼、そうでした。
      ある事件の調査でロマ村に行きたいのですが、ソゴム山脈を越えるために
      ガイドをお願いしたいと思いまして。

「そうですか。」
「残念ですが案内できる者は、全員ではらっておりまして。」
「3日後ならば戻ってくるので、案内する事も可能です」

キャ)   では、戻ってくるまで待つと致します。

「戻りしだい使いの者を出しますので。」

隊長に礼を言うと、キャナルは外で待つエステルと合流した。
3日後までガイドが居ない為、出発できない事を告げると、エステルは露天めぐりがしたいと言い出した。
特にすることも無かったので、キャナルも露天めぐりに付き合うことにした。



その頃、ファストは狩りを終えて町に戻って来ていた。

ファ)   ケルビーが頑張ってくれたから、いっぱい拾えたね。

「ガゥ」

ファ)   さてと、ここで露天開くかな。

ファストはモンスターを倒し、拾ってきた物を並べる。

ファ)   そこ行く旅のおにーさん、これ買わない?
      モンスターの血と足の匂いが付いたゴールドシューズ。

声をかけられた青年は嫌な顔をして立ち去った。

ファ)   そこの剣士さん、こんなのいかが?
      モンスターの頭入り兜。
      安くするよー。

剣士は変な物を見るような顔をして通過して行く。

ファ)   どうして売れないんだろうね?
      安いのにね?

「ガゥ」
ケルビーも不思議そうに首をかしげる。

ファ)   そこ行くおねーさん、これ買って。
      何かの呪いのかかった槍。
      激安でいいよ。

キャ)   そんな変な物を売っちゃだめでしょ。
      ちゃんと露天商の許可取ってるの?

ファ)   えー、そんなのわかんないよー。 

キャ)   ん?
      貴方の服ロマ村のよね?

ファ)   これ?
      うちのおねえちゃんが作ってくれたの。

キャ)   って事は、あなたロマ村出身ね。

ファ)   そうだよ。
      お金稼ぎに来たんだけど、売れなくて困っていたの。

エ)    そりゃこんな変な物売れんわな。
      ガキの浅知恵ね。

ファ)   このおばちゃん嫌い。

キャナルは飛びかかろうとするエステルを押さえ、少女に向かって言う。

キャ)   私はキャナル、こっちはエステル。
      ロマ村の宝玉を守護している、一族に合いに行きたいのだけれど、ロマ村まで
      案内頼めないかしら。
      もちろんお礼は出すわよ。

ファ)   私はファスト。
      よろしくね。
      それなら、その宝玉を守護している人の家まで案内するよ。

キャ)   守護者を貴方は知っているの?

ファ)   知ってるよ。
      その代り、案内料は100万ゴールドね。

キャ)   100万ゴールドって、ガイド雇う相場の10倍じゃない。

エ)    これだからガキはいやなのよね。
      お金の価値もわからないから。

ファ)   おばちゃん五月蝿い。

再び飛びかかろうとするエステルを押さえ、キャナルは考える。

キャ)   『ロマ村までのガイドなら3日待てば雇える』
      『ロマ村に着いたとしても宝玉を守護する一族が見つかるかどうかか・・・』
      わかったわ、100万ゴールド払いましょう。
      案内よろしくね。

ファ)   交渉成立ね。
      お金は前払いでよろしく。

キャ)   しっかりしてるわ。

そして一向は、ソゴム山脈へと向けて出発するのであった。




ここはソゴム山脈の森の中、一人の男が迷っていた。

イ)    うーむ、迷ってしまった・・・・・
      大体何だこの山は、真っ直ぐに登れんではないか。
      このままでは、ロマ村に先回りすると言う私の改革が・・・・
      古都で痴漢呼ばわりされて、ブリッジヘッドでは袋叩きに合うし、ソゴム山脈では
      道に迷う。
      最近ついて無い気がするな。

そんな事を言いながら、山道をさ迷うイージーライダーの前に、サラマンダーが現れた。
サラマンダーは吼えて、ファイヤーブレスを吐き出す。

イ)    サラマンダーごときが私に勝てると思うのか!

懐からダガーを取り出したイージーライダーは、サラマンダーの急所を探る。

イ)    そこだ!

バスーーー、と言う音と共にダガーはサラマンダーの急所に命中する。
サラマンダーは一撃で息絶えていた。

イ)    我が暗殺を思い知ったか。
      ふぁーはははは。
      ん?
      何か焦げ臭い!?

最初にサラマンダーが吐き出した、ファイヤーブレスによって、イージーライダーの服の一部が燃えていた。

イ)    あわわわわわ。
      私の一張羅が燃えている。
      水、水。

イージーライダーは慌てて近くの川に飛び込んだ。
ちょうどその頃、キャナル達は川のすぐ側を歩いていた。

エ)    ここってサラマンダー以外に、リザードマンとかも居るの?

ファ)   居ないよー。

キャ)   どうかしたの?

エ)    川に飛び込む様な音がしたから・・・・・

ファ)   ここの川には海月がいるから、入らない方がいいよ。
      刺されたら麻痺するしね。
      もうすぐ村に着くよ。

こうして一行はロマ村へと到着した。
ロマ村に入ると、ファストは言う。

ファ)   この道を真っ直ぐ歩いていくと、突き当たりに赤い屋根の家があるから、そこが
      宝玉を守護している、一族が住んでる家なの。
      私は他に用があるから、ここでお別れね。

エ)    ちょっと、ほんとに宝玉を守護している家なの?
      あんたでたらめ言って、お金だけ取る気じゃないでしょね。

ファ)   疑り深いおばちゃんだなー。

エ)    なんですって!?
      我慢してれば、このクソガキーーーー。

キャ)   止めなさい。
      大人気ない。
      ありがとう、ファスト。
      行って見るわ。

キャナルはエステルを引っ張って歩いていく。
エステルは引っ張られながらも、ファストに向かって文句を言う。

ファ)   覚えてらっしゃい、クソガキ。
      今度あったら尻叩きの刑よ。

キャ)   はいはい。
      もういいでしょそれくらいで。
      嘘を言っているなら、ロマ村に来る前に逃げているわよ。

二人は教えられた道を歩いていく。
しばらくすると、ファストの言っていた赤い屋根の家が現れる。

キャ)   ここね。

キャナルはドアをノックする。
しばらくすると、奥の方から声がした。

シ)    はーい、唯今開けますー。

シアフィールドが扉を開けると、二人の女が立っていた。
シアフィールドは、この二人に見覚えが無かったので、不思議な顔をする。
なぜか一人の方が、怒りで体を震わせていたのだ。

エ)    出たわね。
      クソガキ!
      貴方、自分の家に案内しておきながら、お金を取るなんて!
      こうしてやるわ。

キャナルが止める間も無く、エステルはシアフィールドを抱え込むとお尻を叩く。

シ)    ぴぎゃー。

エ)    大人をなめるんじゃないわよ。

シ)    何の事かわかりません。
      お金もわたし借りてませんよ。

エ)    まだ言うか!

もう一度叩こうとするエステルをキャナルが止める。

キャ)   待ちなさい。
      この子、ファストと似ているけど別人よ。

エ)    え?
      ・・・・・・
      本当?

キャナルが頷くと、エステルは慌てて手を離す。

エ)    ごめんなさい。
      てっきりあのクソガキだと思って。

シ)    クソガキって、もしかしてファストの事ですか?

エ)    ええそうよ。
      似ていたものだからつい。

シ)    ファストは妹です。
      何があったか、お話を聞かせて頂けませんか?
      立ち話もなんなので、宜しければどうぞ。

シアフィールドは二人を家の中へと案内する。
家の近くの木の陰で、そんなやり取りを覗いている者が居た。

ファ)   おねいちゃん。
      尊い犠牲をありがとう。
      お金の為に耐えてね。
      でも、しばらく家には戻れないな・・・・・・

そんなファストの後ろから、忍び寄る影があった。

イ)    おじょうちゃんは、あそこの家の子?

ファ)   そうだけど?
      おじちゃん誰?
      何で頭に海月を乗っけてるの?

イ)    ふっ、おにーさんはね・・・・・
      悪者さ!

そう言うと同時にファストの口を塞いだイージーらーダーは、ロープでファストを動けないように縛る。
木の根元にファストを転がすと、シャドウを使い気配を消す。
そして家の方に歩みよって行った。
その頃、家に入った三人は、これまでの経緯を話していた。

シ)    そうですか・・・・
      この宝玉を狙って謎の組織が・・・・・・

エ)    この果物貰っていい?

キャ)   大切な話の途中よ。

シ)    山で積んで来た物ですが、宜しければどうぞ。

エ)    お腹が空いちゃったのよね。

キャ)   調査に来た理由は話したとおりなのだけど、こちらからも聞きたい事が。
      なぜこの宝玉が狙われているのか分からないけれど、宝玉の効果とかに関係が
      有るかもしれないので、宝玉に付いて知っている事を話して欲しいの。

シ)    分かりました。
      お話しましょう。

シアフィールドが語った宝玉の伝承は信じられない物であった。

シ)    数十世代前の話になるのですが、この地に赤い悪魔と言われるモンスターが
      居ました。
      そのモンスターは羽ばたき一つで村を吹き飛ばし、口から吐くブレスは一瞬で
      池を蒸発させたと言われています。
      時の王達は、自分の国から一番の剣士や魔道士たちを集め、この赤い悪魔を
      討伐する事を決めました。
      悪魔と勇者達の戦いは3日3晩続き、4日目に決着が付きました。
      悪魔を倒すのは無理と判断した勇者たちは、能力を回復させる為に持って
      来ていた、それぞれの宝玉を逆に作用させる事で、悪魔を封じたのです。
      宝玉は本来能力を貯めて、必要に応じて引き出す、と言う使い方をする物
      だそうです。
      宝玉の種類は、力・知識・知恵・敏捷・体力・威厳・運の7つからなり、それを
      蓄える事ができます。
      勇者達は赤い悪魔が復活しないよう、それぞれの宝玉を自国に持ち帰り、一族で
      管理することにしたのです。

キャ)   其の内の一つがここに有ると。

シ)    そうです。
      親から聞いた話では、これは運の宝玉と言われています。

キャ)   なるほど・・・・!?
      エステル、貴方前に運を吸い取っていたわね。
      吸い取った運はどうしたの!

エ)    私が教えられたのは、魔方陣の構築だけよ。
      後は魔方陣が発動して、何処かに吸い取った運を送っているみたいだった。

キャ    これで組織の目的は判明したわね。
      目的は赤い悪魔の復活!
      ただの石ころと化した宝玉に、対応する能力を注ぎ込む事によって、再び
      赤い悪魔を復活させるつもりだわ。

イ)    ふふふふふ。
      とうとう真相に辿り着いたようだな。
      話は早い、宝玉を渡して頂こうか。

三人は外へと出る。
そこには頭に海月を乗せ、漆黒の衣装を纏った男が居た。

キャ)   海月ゴキブリ?

イ)    違う!
      我が名はイージーライダー。
      エロマスターの命により、宝玉を頂に来た。
      さあ、宝玉を渡してもらおう。

キャ)   残念だけどこれは渡すわけにはいかん。
      貴様らの計画を知った以上、尚更にな。

イ)    そう言うと思ったよ。
      これでもそう言えるかな?

イージーライダーは、木の陰に転がしていたファストを起こすと、首筋にダガーをあてる。

ファ)   ふもふもふもっふ。

シ)    なになに?
      おねいちゃん、私の命はいらないから逃げて。

ファ)   ふもふがー。

シ)    早く逃げて?
      皆さん、妹もああ言ってますので行きましょう。

キャ)   貴方を怒らせると怖いわね。

ファ)   これはおしおきです。

キャ)   分かったわ、宝玉は渡しましょう。

シ)    ダメです。
      例え妹の命の引き換えでも宝玉は渡せません。

キャ)   宝玉は取り返せばいいけど、一度失われた命は戻らないわよ。

キャナルはシアフィールドから宝玉を奪うと、中間地点に投げる。

キャ)   宝玉が欲しかったら、ファストを放して取りに着なさい。

イージーライダーは、ファストと宝玉とキャナルたちが直線になる様に、宝玉に近づく。
イージーライダーが宝玉を拾おうとした瞬間、キャナルは叫ぶ。

キャ)   エステル!

ウサギに変身していたエステルは、ファストの元に辿り着くと、変身を解いてファストを助ける。
宝玉に駆け寄り、拾い上げたイージーライダーは、振り向かずにダブルスローイングダガーを後ろに向かって放つ。

エ)    きゃ!

悲鳴と共にエステルは、ドサッと音を立てて倒れる。
キャナルから距離がある為、確認はできないが口から血が流れている。

キャ)   エステル!?

イ)    宝玉の他に頂きたい物が二つ有ってね。
      一つは今頂いた。
      後はお前の命だ。

言い放ちイージーライダーは、空中に向けて大きく跳ぶ。

イ)    喰らえ、大回転えび反りダーティーフィーバー。

空中で回転しながら、無数のダガーを二人に向かって放つ。

シ)    来て。

シアフィールドは記録書を拡げると、ペットにしたモンスターを呼び出した。
呼び出されたオーガは、金棒を構えると二人の前に立ち、飛び来るダガーから守る。

シ)    再生能力を持っているので、すぐに倒される事はありません。
      今のうちに何とかしないと。

キャ)   大丈夫よ。
      すぐに攻撃は終わるわ。

イージーライダーはダガーを放ち終わると、着地しながら言う。

イ)    我が必殺技を耐えるとは見上げた根性。
      今日は引き分けにしておいてやろう。

言い終わるとイージーライダーは立ち去ろうとする。

キャ)   待ちなさい。
      ダガーが無くなったからって逃げる事はないでしょ。
      たっぷりと可愛がってあげるわよ♪

イ)    ダガーはまだあるぞ。
      今日は手首の調子が悪いから引くだけだ。

キャ)   あれだけダガー放っといてまだ有るはず無いわよね。

イ)    いや、ダガーはあるぞー・・・・

脂汗を流しながらイージーライダーは必死に弁解するが、キャナルはそれを無視し矢を射る。
狙ったのは両腕、両足、当たれば確実に戦闘不能に出来るからである。
矢は手足に命中し、すり抜ける。

キャ)   なに?
      分身か。

イ)    私がダガーしか投げれないとでも思ったか!
      体術でも貴様を殺す事は出来る。
      分身の術を破れるかな?

キャ)   破るまでも無い。
      全てを攻撃するまで。
      グライディングファイアー

キャナルは天空に向かい一本の矢を放つ。
矢は空中で砕けると、無数の炎の矢となって降り注ぐ。
炎の矢はイージーライダーを巻き込む瞬間、見えない壁に弾かれるように跳ね返る。

キャ)   ATフィールド!?

シ)    あれはビショップの使う、ミラータワーだと思いますけど。

キャ)   ただ言って見ただけ。
      って事は何処かに仲間が居るわね。
      気を付けて。

謎のBIS)これは貸しにしておくぞ。

声が聞こえた瞬間、イージーライダーの姿が消えた。

キャ)   くっ、コーリングか!
      逃げられたわね。

キャナルとシアフィールドは、エステルとファストに向かって走り出した。

キャ)   エステル、しっかりしなさい。

キャナルが声を掛けた瞬間、むくっと起き上がる。

エ)    ふー、終わったわね。

キャ)   貴方なんとも無いの?
      口から血が出てるけど。

エ)    あーこれ?
      さっきの果物の中にあった木苺の汁ね。

キャ)   ・・・・・・・
      倒れたのは?

エ)    死んだフリ。

キャ)   心配して損したわ。

シアフィールドがファストの口を塞いでいた布を取ると、ファストが悲鳴を上げる。

ファ)   いやー。
      ぐぉぉぉぉー。

シ)    ファスト、もう大丈夫よ。

ファ)   にょぉぉー。

シアフィールドは気付け薬の変わりに頬を叩く。
パチン

ファ)   ちが・・

パチン

ファ)   おね・・

パチン

ファ)   家が・・

パチン

キャ)   貴方、優しい顔して酷い事するわね。
      ん?
      家?

一同が振り向いた先には、先ほどの火雨の影響で炎上する、シアフィールド達の家があった。

キャ)   あははははは・・・・
      さてと、古都の事が心配だから戻らなくちゃ。

言ってキャナルは駆け出した。

シ)    私たちの家が。

ファ)   逃げたよ。

シ)    待てーーーー

エ)    ちょっと待ちなさいよ。

一同は古都に向かって駆け出した。




エピローグ

古都に着いたキャナルは、三人の為に警備隊宿舎の部屋を用意する。
シアフィールドとファストは、家を建て直すまでの仮住まいとして。
エステルは、謎の組織から命を狙われているので、保護する目的で。
キャナルは古都議会から呼び出されていた。

議員)   キャナル君、これは本当なのかね。
      赤い悪魔を復活させるなんて、おとぎ話みたいな事だ。

キャ)   奴らの目的と思って間違えないでしょう。
      宝玉を守護する一族も実在していますし。

議員)   うーむ。
      議会の決議を伝える。
      君は引き続き、謎の組織の調査をせよ。
      他の町の議会に協力要請はしておいた。

キャ)   は!
      古都警備隊長キャナル、了解致しました。

キャナルは敬礼すると部屋を出ようとする。

議員)   待ちたまえ。
      まだ話は終わっておらん。

キャナルが元の位置に戻るのを確認すると、議員は続ける。

議員)   君から申請のあった、今回の調査経費3100万ゴールドの件だ。
      戦闘で破壊してしまった家の建設費3000万ゴールドは認めよう。
      市民の財産は保障せねばならん。
      しかし案内料の100万ゴールドは使わなくても良かったお金ではないのかね。
      したがって、100万ゴールドは君の手当てから引いておく。

キャ)   ええええええええ。

議員)   以上だ。

一人で涙を流しているキャナルを残し、議員達は部屋から出て行く。
そしてキャナルは一人、組織に怒りをぶつけるのであった。


           完

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: