仙燐眼

仙燐眼

大好きだった司法書士事務所を辞めちゃった


毎年試験に落ちながらも結局私は、とうとう司法書士事務所を辞める事になりました。

これは、なぜか?

そ~~~、一大事件発生。

試験勉強を始め、私と夫の関係が少し変わってきた頃
夫は30にして博打に目覚めたのです。

それまで、会社で競馬やパチンコで大金を失った人のウワサを聞いては
「バカな奴だぁ」と笑っていた。
しかし、ある日同僚に誘われ、
おごるから一緒に行こう、という誘いから
ビギナーズラック!!

人の金でなんと5万も儲けてしまったと。

本人は最初の頃は、
「儲かっているうちは行くけど、マイナスするようになったら、
さっさと身を引くよ、それが、博打のやり方さ」
なんて、得意そうに言っていた。

で、私が要らないと言っても
むりやり、景品で取ってきた時計やアクセサリーをプレゼントする日々が続いた。
ブランド品の悪趣味な派手系のバッグや、
ディズニーの限定の時計やら、ネックレスやら。
定価では全て1万~5万円のするものばかり・・・

でも★
全部、趣味の合わないものばかりだったので、
私はこれらは、クローゼットの中にしまいこみ使った記憶がなかったわ。
無駄なものばかりの、モノが増えるばかりで
全然嬉しくなかった。

あ、リサイクルに出しちゃったものもあったな。

そのうち、現金を渡してくるようになった。

家計も大変だろうから、
この勝ったお金を足しにしてくれ、と。

有難い・・・?!!

とんっでも、ない~~~~~~!!

だって、
おかげで貯金はどんどん減る一方で
おまけに借金までこさえてきた。

そ~~。
彼はその後
ど~~~っぷりと博打にはまったのでした。

ある日
珍しくどこにも寄らずに早くに夫が帰宅していた。
なぜか、リビングでぐったりと首をうなだれ
「は~~~。」と時おりタメイキ・・をついていた。

何だか気持ち悪い・・と私はそっと横目で見過ごしていた

子供が床につき寝静まり
いつものように
私はダイニングテーブルで勉強を始め

「シクシク・・」
「グスッ」

夫が泣いていた。

仕方ないので、声をかけた。

2ヶ月前に50万程のこずかい貯金が夫にあったはずが、
今では、300万以上の借金が実はあるのだと。

それで、毎日会社に督促の電話があると。
辛くて辛くて会社を辞めたいと・・
明日までに振込みしないと、
会社に債権者から訪問されると。

ガーーーン。

その後、なんとか、資金調達して、全部キレイに返させたわけ。

で、泣いて喜ばれまくったわ。

「ごめんなさい、ごめんなさい、もう二度と博打はしません。絶対に止めます、誓います、ありがとう」

泣いたカラスがもう笑った、という感じ。
そんな勢いの喜び様でした。

しかしね。

※この頃の運気は、
夫には自己中星がきていました。
周りの意見には耳を貸さない
聞いたとしても、右から左
全く、肝には届いていない
最後は自分の気持ち、感情のままに突き進む
そんな運気のままでしたね。




© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: