今回の修理は、「 Victor UX-F70MD ミニコンポ( 発売日:2001/6/1 ) 」だ。 前年に発売された UX-A70MD の後継機で、小型でシンプルなデザインを継承した一台だ。
[ Victor UX-F70MD
]
■主な故障と原因
コンパクトにまとめてあるため、分解は立体パズルを解く感じで、ちょっと頭を使う。
スピーカーとヘッドホンへの出力不良は、出力段トランジスタの半田付け劣化が原因だった。
放熱器が付けてあるものの、繰り返し熱応力が働くため、半田劣化し易い。
CDピックアップは、「Victor OPT-725B1」だ。
前面パネルも分解してクリーニング。
MDピックアップは「SONY KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」だが、メカと制御基板はビクター独自だ。
TAPEはゴムベルトとピンチローラーを交換するも不具合に改善なし。 ユニット丸ごとを交換したところ、正常を確認。そのまま交換した。
ビクターのこのTAPEユニットは、ピンチローラーのみの部品の割り当てがなく、磁気ヘッドと一体化した「ヘッドマウント組み立て(1,500円-税別-)」としてのみ供給されている。
しかし、磁気ヘッドがもったいないので、同サイズの同社製ピンチローラー(300円-税別-×2個)で交換している。
操作スイッチは、劣化して電気抵抗値が大きくなったため、ICが押されたスイッチを正しく判断できない状態になっていた。すべて同種の交換。 ただし、新しいスイッチの方が0.5mm高かったため、基板取り付けの際、基板に下駄を履かせて高さ調整した。
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