本棚左5段目後ろ


この段は全て翻訳ものです。
後ろ側の作家はある程度のまとまりはあるものの細切れですね。
また、全部文庫版です

クライブ・カッスラー
「QD弾頭を回収せよ」
「タイタニックを引き揚げろ」
「氷山を狙え」
「海底密輸ルートを探れ」
「大統領誘拐の謎を追え」
「スターバック号を奪回せよ」
「古代ローマ船の船跡をたどれ」

一時は凝りまして読んでいました。
ある意味アメリカでは上流社会の住人である主人公が海洋を舞台に国際的陰謀や犯罪に対峙するというお話ばかりです。

ただ、トム・クランシーとは違い、読み返す頻度は少ないですね。

昭和50年代後期はスパイ物に凝りました。
「宗教を信じるもの」の心理を知りたかったというのもあります。
破滅型にしろ暴露ものにしろ、極限での心理描写はふとした時に彼ら(キリスト者)の「考え方」を見せてくれます。

そして小説とはいえ、東西冷戦の現実の側面をも見せてくれました。

グレアム・グリーン「ヒューマン・ファクター」
かのキム・フィルビー事件を下敷きにしたスパイ物です。
しかし、結末は・・・

ブライアン・フリーマントル
「消されかけた男」
「再び消されかけた男」
チャーリーマフィンのシリーズは全部持っていたはずなのに見つかったのはこれだけ。
このシリーズを読むたびに石敷きの道路と霧と、それらによってもたらされる音が心に浮かぶ。
チャーリーマフィンシリーズを読むには最初にこれらを順番に読まなくては理解できなくなる。

ジョナサン・エバンス(ブライアン・フリーマントル)
「黄金をつくる男」
南アフリカを舞台にした国際経済小説。
とはいっても中身はやはり東西冷戦を下敷きにしたもの。

ドナルド・A・スタンウッド
「エヴァ・ライカーの記憶」
タイタニック号を巡るサスペンス。
これは面白いです。あまり有名にならなかったのがちょっと不思議なくらい。

アンソニー・ハイド
「レッド・フォックス消ゆ」
典型的なスパイものだけれど、随所に史上有名なスパイの名が出てきて、楽しめる。
翻訳がちと苦しいかな。

ビル・グレンジャー
「ラーゲリを出たスパイ」
これもお勧め。翻訳も引き締まっていていい。

「目立ちすぎる死体」
こちらは舞台はアメリカ、冴えない主人公達が懸命に事件を追う姿がよく描かれている。

ビル・プロンジーニ
「誘拐」
「失踪」
「殺意」
「死角」
「名無しの探偵事件ファイル」
「復讐」
ご存知名無しの探偵「オプ」シリーズ。
TV化もされているので知っている方も多いだろう。
私が好きなのは最初の3作。

S・L・トンプスン
「A-10奪還チーム出動せよ」
すっかり頼りなくなった記憶だが。
確か映画化されていたような気が・・・する。
面白いです、本当に。

トマス・ペリー
「メッツガーの犬」
帯に「CIAを強請る話」と書いてあるが(笑)表題の「メッツガー」は正式名を「ドクター・ヘンリー・メッツガー」という猫。
読みたくなったでそ。

テリー・ホワイト
「悪い奴は友を選ぶ」
ごくごく普通!のアメリカの悪党達に次から次へと出会ってしまう引退間近の元刑事。

ピーター・エヴァンス
「英国人の娘」
これも冷戦なければ書かれなかった作品。
裏表紙に「ゴーリキー・パーク」との比較があるが、それはちょっとこの作品には荷が重いかもしれない。
でも多分大抵の読者にはゴーリキー・パークより読みやすい。

エド・マクベイン
「キングの身代金」
実はこの87分署シリーズは全巻所有していた。
以前の店に置いておいたが、店の移転と共になくなってしまった。
これだけは別に自宅に置いていたので手元に残っている。
有名な事なので書いていいものかどうか悩むが。
黒澤監督「天国と地獄」の原作。

誘拐というのはそこの誰をさらっても成立するのだという話。

ジェフリー・アーチャー
「百万ドルをとり返せ」
見事なピカレスクロマン。
詐欺というのはこういうものだと。

「ケインとアベル」
「ロスノフスキ家の娘」
「大統領に知らせますか」
この3部作は繰り返し読んだ。
名作とか名文学というのではないが、アメリカというものの原点とパワーがどうやって作り出されてきたのかという判りやすい本。

「チェルシー・テラスへの道」
上の3部作に似た一族の変遷物語。

フレデリック・フォーサイス
「第四の核」
「帝王」
この時代の角川文庫の校正担当者は句読点に鈍感だったようで、妙に読みにくい。
作品としては勿論「ジャッカルの日」が一番。

ロバート・ラドラム
「暗殺者」
「狂気のモザイク」
「戻ってきた将軍たち」
「ホルクロフトの盟約」
「マタレーズ暗殺集団」
これらも一時凝ってしまったが、読み返す頻度は少ない。
ちょうどトム・クランシーが現れた頃、読まなくなった。

宇宙大作戦
「過去から来た息子」
「惑星ペリーの謎」
「スター・トレック4」
これらも刊行されていたものは殆ど所有していたが、どさくさでこれしか残っていない。
床に重なっている未整理本の中に少々埋もれているかもしれないが。

2003.8.26








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