仏ふつキール・ロワイヤル

仏ふつ妊婦





意図せず、しかも外国で妊娠したばあいの動揺はちょっとやそこらじゃなかったです。



・・つまり「できちゃって、結婚しちゃいました」だったのです。

まぁ、できちゃった結婚じたいは、たいした問題ではなかったです。

私は結婚願望ひかえめだったといいますか、あまり深く考えてなかったので・・。


相手の両親家族はどーゆーわけか大喜び!だったのですが、私の親は唐突だったことには驚いていたし、一応一人娘の私なので父親は最初かなりお怒りだったようです。


だけどもしかし、できちゃった結婚ということは「もうすぐかわいい孫がみれる」ということも意味するわけで、結婚に全然興味の無い娘を持ち、もしかしたら孫の顔はみれないかもしれない、と思いかけていた私の両親は意外とはやくあきらめ?「孫いちばん!孫さえいればいい!」体制にはいっていったようです。


 ようするに一番とまどっていたのはダンナと私。

ダンナは「結婚」と「父親になること」に、わたしは「結婚」と「母親になること」と「こどもを産むこと」にとまどっていました。

しかもかわいそうな私(←自業自得)はここに「強度のつわり」と「めちゃくちゃ暑い夏(フランス60年ぶりぐらいの超猛暑・死者続出)」が加わり、おまけに「フランス語ろくに話せない→つまり周りに相談できる人がいない」で、毎日彼(ダンナ)にあたりまくり。


一生絶対忘れられない キッツイ夏 になりました。

赤子よすまん。胎教は忘れてくれ。


 妊娠4ヶ月のときに結婚式。

はやいでしょ?

と、いうのもダンナは仕事のつごうで4ヶ月間南米に滞在しなければならなかったのです。


それが妊娠4ヶ月から8ヶ月に当たったので、赴任の直前に式を挙げなければ、妊娠8ヶ月以降の式になってしまうというわけです。

8ヶ月でも式を挙げられなくもないけども、式の日に生まれちゃう可能性だってちょっとあるし、「花嫁」というにはでかすぎる腹でいまいち可憐さにかけるし、バージンロードは間違っても歩けない。

そして私がいちばん気にしたのが生まれてくる赤子の国籍。



 妊娠3ヶ月の時点でフランスで出産することに決めていた私は、こどもの国籍だけは二重国籍にしたかったのです。

当時調べたところ、フランスで生まれた日本人とフランス人の間の子が日本国籍を持つには(フランス国籍はほぼ自動的に獲得)、生前に婚姻しているか、認知されていれば可能だったと思うのですが、私は認知だけでは不安だったし、どちらにしろ結婚することは決めていたので、それならば婚前に生まれる可能性のある8ヶ月より赴任直前でバタバタしていても4ヶ月の頃のほうが安心だったのです。


 そうして結婚。

式の翌日には外人妊婦の私を残してダンナは南米に行っちゃいました。

式の翌日は、彼と4ヶ月離れること、4ヶ月間言葉もいまいちわからない外国で妊婦として過ごす孤独、不安、「健診とかまともに受けれるんだろうか・・?」なんて考えちゃったりして大泣きして過ごしました。

その吐けぐちはどこへ・・?もちろんダンナしかいません。電話やメールで当たりまくり。いちばんの犠牲者は間違いなく彼です。よく耐えてくれたなぁ。


 なにがショックだったかって、電話代!

なんといっても新婚ほやほやだし、私は不安だらけで、孤独真っ只中、彼もただでさえ心配性なのに私ががんばって心配かけていたので、南米⇔フランス間の国際電話ははてしない金額に・・。

2ヶ月分の電話代が円にして約25万くらい・・・。

っていうか、請求が遅いので気付いた頃にはすでに手遅れでした。


 そりゃもう義母にあきれられるし、「私はもう知らないわよ!」とまで言われてしまった・・。

あーあ、しょっぱなからダメ嫁だよ。


 定期健診は義母に付き添ってもらっていたし、医学用語はきびしいけれど、電子辞書持参でなんとか乗り切れました。

でも日本から送ってもらった“はじめての妊娠”系の本の情報や、日本ですでに母になっている友達からの情報とはけっこうちがっている部分も多かったように思います。


そんなわけで、これ以降、すこしずつ、フランスでの妊娠、出産の経験を書いていこうと思います。

どこかで、だれかのお役にたてれば幸いです。



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