ねことパンの日々

ねことパンの日々

むかしむかしのゴン先生



ごんもの3

ごんもの7

ごんもの9

大学生のころ、ある夜
突然にものすごく寂しくなった私は、ある友人に電話をしました。
「猫ほしい!」

ちょうど彼が家庭教師をしていた先で、猫が生まれたという話を聞いていたからです。

小さい頃から猫嫌いだった私が、なぜそのとき猫をほしがったのが、いまだにわからないのですが、

とにかく明くる日、友人のバイト先の家におじゃまして猫を見せてもらいました。

段ボール箱に入った3匹の子猫たち。その中で、
私に見向きもせずに眠っていた、けっこうとろくさい、黒っぽいやつ。
それが「ゴンタ」でした。

抱き上げたとき、うっすらと目を開けて、

「しゃあねぇなぁ、行ってやるわい」

そう言った気がしました。


以来14年間、ゴン先生と暮らしています。

いろんなことがありましたが、ずっといっしょでした。

これからも、いっしょにいます。


びん1


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