** 長島便り **

2005年の経過後半



6月2日(木)
保険Vytraに新規加入、
3ヶ月のブランクを経て、ようやく不妊治療再開。
3:30 pm 夫とLake Success Officeへ。
夫の退職パーティー以来の訪問に大歓迎を受ける。
Dr.ブレナーとConsultation、事前に夫からDr.ブレナーに
母の病気の話がされており、Dr.ブレナーも体外受精へ進むことを
「which is not unreasonable」と了承。

以下、本日の内容

*ファイナンシャル プランについて話す。
 保険が何処までカバーするか
 夫が勤務する総合病院の職員べネフィットが使えるか
 NY州のGrant(無料になる)が適応するか
*PA(フィジシャンズ アシスト)バーバラかゲイルと
 アポイントメントを取って今後のスケジュールを立てるよう
 指事を受ける。
*血液検査のための採血 夫4本 私8本。
*ナースのジェ二ーからART Boarding Pass、ブックレット、
 IVF Check Listを一式もらいそれぞれ説明を受ける。
*Billing DepartmentがVytra Hot Lineにカバーの詳細を尋ねてくれる。
  Basic All Service
 Sonogram, Veni, OV
 IUI - 3 attempts per year
  IVF - Subj. $1000.00 deductive
15,000 Lifetime max or 2 attempts for IVF
which ever one comes first.

6月7日(火)
Dr.ブレナーより電話
先日の血液検査の結果、私にThyron Over Activeの結果がでる。
甲状腺異常なので体外受精の前に再検査と言われる。

6月8日(水)
IVF Interview(体外受精開始に当たっての面接)
10:30 am夫とLake Success Officeへ。
PAバーバラが1時間半かけてじっくり治療の概略を説明。
次のサイクル開始からのカレンダーをカスタムメイドで
作りながら丁寧な説明を受ける。

以下今後の簡単な流れ

*サイクル開始日にOfficeに電話し以下のscheduleを組んでもらう
 Water sonogram (子宮内に水を入れてソノグラム)
 Endo Biopsy(子宮内の組織細胞を採取)
 Injection Teaching(自分で注射を打つためのクラス)
*サイクル開始3日目からBirth control pillを飲みはじめる
 21日間飲み続ける。その間に Water sono、Endo Biopsyを受ける。
 Water sonoは3日前にBlood pregnancy test、
 Endo Biopsyは当日朝に同じくBlood pregnancy testをする。
*ピルを飲み終って3日目からStimulation開始
 Gonal F(ペンタイプの注射冷蔵保存)&
  Repronex (粉と液体を混ぜて打つ注射)&
  Doxamethasone(抗生物質の錠剤)を10日間。
*上記を始めて5日目からGanerel X(Antagon)も同時に服用5日間。
*上記2つが終るころには卵巣がグレープフルーツ大までに大きく
 なっており、自分で卵巣を感じることができるらしい。
*翌日にHCG(お尻に大きな注射)
*翌日 血液検査HCG activeか確認のため。
*Retrieval(HCGから36時間後)
 全身麻酔で子宮から卵巣に穴を開けて卵子を採取。
 夫は精子を採取。
 その日からIM Progesterone(thick & oilyな液体注射)&
 Medrel(ステロイドの錠剤、to prevent body reject embryo)&
Doxycyclone(抗生物質の錠剤) & No aspirin を4日間。
 本来ならBaby Aspirinを血液循環剤として服用するらしいが
 アスピリンアレルギーのため私は無し。
*Retrievalの翌日Fertilization callがある。
 試験管内でいくつ受精できたかを患者に知らせる電話。
 うちの場合は夫の仕事なので夫から知らせがある。
*Transfer(Retrievalから3日後)
 体外で受精され、インキュベーターで培養された受精卵を
 子宮内に入れる処置。部分麻酔。
 この段階ではまだ「妊娠」とは言えない。
 受精卵が子宮内幕から血管を母体につなげて着床してから
 血液検査で「妊娠陽性」のホルモンがでて始めて「妊娠」となる。
*Transferの翌日から
 Progesterone Vaginal capsules(膣内に入れるホルモン剤のカプセル)
 を1日4回Pregnancy Testの当日まで。
*Transferの4日後から
 Estrogen Patchesを左右両腹部に貼るPregnancy Testの当日まで。
 一日おきに取り替える。
*Blood Pregnancy Test 妊娠検査(Transferの2週間後)

薬漬けとはまさにこのことだ。
私はこれから、こんなに人工的に、身体にウソをついて、
脳みそをダマして、自分の子供を”作る”のか。
保守派が「倫理的に問題あり」という気持ちが分らなくも無い。
ここまでしなければならないのかと思うと非常に情けない。
費用の面を思うと夫にも申し訳ない。
「I'm nervous and excited at a same time」とは言ったものの
本心はどちらでもない。この複雑な心境言葉にし難い。
インタビューの後、バーバラと3人でKiss'oでランチを取り
アルバイト先へ遅れて行き働く。

6月10日(金)
Dr.ブレナーより夫に電話。
甲状腺の治療をするために医者を紹介される。
サイクル開始、エクセルで自分用のカレンダーを作る。

6月12日(日)
Oral Contraceptive (Birth Control Pill) Mirecetteという商品名、
一日一錠 飲み始める。体に感じる副作用特に無し。

6月15日(水)
Injection Teaching(注射の打ち方指導)
4PM夫と共にMelville Officeへ。
ナースのジャッキーより指導を受ける。
薬の種類の多さ、投与の複雑さに、ややoverwhelmed…。
注射器・注射針の扱い、薬の混合の仕方・割合、
それぞれの薬の量、投与の場所、回数、等々、
他の患者達はこれを全部一度で覚えられているのか?
針の交換すら満足に出来ず自己嫌悪。
薬のどれかはタンパク質が含有されており投与の後
虫射されの様な後が残るかも、と言われたが、
その薬がいったいどれなのかも、もう分からない。。。
実演を見ながら、メモを取り、実際に練習するも
聞きなれない用語の羅列にやや困惑する。
説明が早すぎるのか、私の頭が悪いのか
一度では飲み込みきれず目を白黒させる私の隣で夫は
「Repronexはホルモン剤の一種、Doxyは抗生物質の一種、
 Medrelはステロイド、IMはinner muscularの略、
 注射器の空気を抜いて、消毒して、テーブルに置かない、
 云々云々」と補足説明。
この日ほど夫がMedical fieldで頼もしく思った日は無い。

6月16日(木)
Dr.ブレナーが紹介してアポイントまで取ってくれた
内分泌系の医者Dr. セス・スティーブンのオフィスに朝電話をする。
今日2:30に甲状腺のチェックを、と話が進んだにも関わらず
Dr.スティーブンは保険Vytraが利かないことが判明。

アルバイトが休みのため、洗濯にも行かず家で
病院からもらったIVF 冊子を一から読み直す。
投与する薬のおさらいをする。
Misunderstandしていた部分が多数見つかり冷や汗をかく。
IVFの流れの記述を数箇所訂正。
多少理解が深まり精神的に落ち着く。
夫が不足分の薬を持って帰宅する。
明日はいよいよ始めの一歩だ。

6月17日(金)
7:30am Melville Office
3日後のWater Sonoに向けてBlood workを診る。
ジャッキーに採血してもらう。
アルバイトから帰宅後ジャッキーからメッセージで
Blood work normalとの事。
よし、次は明後日からのanti bioだ。

6月19日(日)
明日のWater Sono(子宮内に水を入れて行うソノグラム)
のためにanti bio抗生物質のZithromax4錠をone doseで服用。
以前同様副作用アリ。胃痛と嘔吐感で3amまで眠れない。
抗生物質は夫も一緒に服用(夫婦間で細菌等のtransmitが無いように)
だが、夫には副作用なし。

6月20日(月)
10:15am Lake Success OfficeにてDr. ブレナーによる
Water sono(子宮内に液体を入れてソノグラムで診る検査)。
画像に映し出された子宮が水で膨らみ子宮内の映像が見える。
と、子宮の上側の壁に素人の私が見てもはっきり分かる異物が。
しかも3つも。。。オバQのような物体が三人並んでflowの度に
ゆらゆら揺れる。Dr. ブレナー曰くPolypというextra growth
tissueであるとのこと。
Water sonoの後、Dr.ブレナーのオフィスで説明を受ける。
子宮内に異物があると卵が着床しないので手術で取り除く必要がある。
処置の名はHysteroscopy Dilation Curettage(ヒステロスコピー・
ダイレーション・キュレタージ)ナースのスーザンがLIJに
手術のアポを取ってくれる事に。そのため明日予定されていた
Endo Biopsyは術後に延期。その日はその後アルバイトへ。
アルバイト先から勤務中の夫に今日の報告。

帰宅後、夫から手術の詳細説明を受ける。
6/23(木)13:30 LIJにてHysteroscopy Dilation
Curettageの処置。全身麻酔。
前日はno food, no drink after midnight.
当日はbe there at 12:00 noon.
6/21(火は9:00am LIJにて手術前のBlood work.
Ambulatory Pre-surgical (718-470-7000) へ行く。

6月21日(火)
9:00am LIJ総合病院にてPre-surgical(手術前検診)へ。
今年1月に卵管を開く手術で来ただけの不慣れな総合病院で
今日は夫同伴ではないため早めに到着する。
が、すぐに駐車でき、Pre-surgicalもすぐ見つかり
書類記入もたった2枚で、待ち時間も無く早速検診。
なぜかピンクの寝巻き姿のアフリカ系ナースが担当。
問診の内容
現在飲んでいる薬、最後の生理、生活習慣(酒・タバコ・
エクササイズ・マモグラム)、アレルギー、持病・疾患・
病歴・手術歴、同じく家族の持病・疾患・病歴・手術歴、等々。
今まで「特に無し」と答えてすぐに終わって問診が、
今回からガラリと変わり、自分が現在服用中の薬もあり、
手術歴もあり、その理由説明をし、同じく家族(母)も
手術歴ができ、その理由説明をする。時間がかかる。
問診の後は、触診と、脈・血圧(60/90もあった)・体温の測定。
明後日の手術に向けての注意点、詳細説明を受ける。
説明内容がリストになった用紙と、前夜と当日朝に飲む
Metoclopramide 10mg×1とFamotidine 20mg×2をもらう。
最後に血液検査用に1本のみ採血。その後アルバイトへ。

6月22日(水)
Famotidine 20mgは空腹の胃酸を押さえる薬らしいので
薬服用の代わりにmidnight直前にサンドイッチを食べる。

6月23日(木)
手術(Hysteroscopy Dilation Curettage)当日。
Pre surgicalの指示通り、朝7時に起きて
Metoclopramide 10mgとFamotidine 20mgを服用し
再びベッドに戻る。薬は麻酔による嘔吐を抑える薬。
10時に起きてシャワーをして、指示通り何も飲み食いせず、
夫用にサンドイッチを作り、夫に連れられ11:40
LIJ総合病院へ到着。
Surgical Dept.で受付を済ませ、簡単な問診を受ける。

名前を呼ばれ他の患者や家族達と一緒に、カーテンで仕切られた
holding roomへ誘われ、手術用の合わせ着に着替えて待つ。
寒そうにしているとナースが毛布をくれる。
ナースが血圧や体温測定をし、麻酔医が来て麻酔の説明、
執刀医のDr.ブレナーが来て手術前の説明。手術で取った自分の
Polypを見られるか問うと、すぐ組織検査にまわすので見られない
とのこと、残念。 待ち時間中にトイレに行く。
13:00過ぎ、手術室の準備が整い、眉毛を八の字にした夫に
見送られ手術室へ。

室内でチームのスタッフ達に挨拶し、手術台に寝かされる。
枕は円形の穴が開いており後頭部がそこにフィットする。
手術台はお尻部分にギャップがある、おそらく
腰から上と下は別の手術台で、手術中、下の台は
除けられていた可能性あり。
室内が非常に寒く震えているとホカホカに暖められた毛布をくれる。
酸素マスク、心電図、血圧測定器、血中酸素測定器、
点滴などが体につけられ、早速麻酔が体に入る。
Dr.ブレナーが入室後「宜しくお願いします」を言うまでは
起きていようと試みるも、「Start feeling relaxed, honey?」と
黒人ナースに聞かれ、うつろに返事をした後、口からのどに何かを
押し込まれた感覚を覚え、その後の記憶が何も無い。

腹部の痛みと、のどから何かを抜かれた感覚で、少し目が覚める。
目がしっかり開かない。そこは手術室だった。眠った時と同じ、
足をとじて真っ直ぐ仰向けに寝た状態だったが、処置は終了していた。
周りでスタッフが私に話しかけたり、動き回っている様子。
スタッフにお礼をと思うも、眠くて目が開かず、口もきけない。
女性の声で「パットを股に挟むわよ」と聞こえ、
そのようにされるも、まだ口がきけない。
誰かに話しかけられ薄目を開けると、そこはまだ手術室。
自分で腰を持ち上げられるか聞かれ、頷き、やや腰を浮かすと
隣に用意されたベッドに移される。

歯がガチガチ鳴り、全身の震えで目が覚める。腹部が痛い。
そこはHolding roomだった。鼻に酸素チューブが入っていた。
目を閉じている間、ナースが出入りして様子を見てくれていた。
途中「You’re too young for this」と聞こえ酸素チューブが抜かれた。
震えはまだ止まらない。
Dr.ブレナーの声がして目を開けると、Dr.ブレナーがいた。
何を話したか記憶に無い。。。ひとつだけ覚えているのは
「Polypが見たいって言ってたから、写真を撮っておいた、
ご主人が持ってるよ」とのこと。
かろうじて「ありがとうございました」だけ言い、また眠る。
ナースの声がして、ベッドの背が起こされ座った状態になり
ガラガラとそれが押されて、夫のいる所へ連れて行かれる。
私の震えは「anesthesia chilly」というものらしく
ナースがまた暖められた毛布を持ってきてくれる。

目が覚めてきて、初めて視覚で夫を確認。時間は15時半。
口もきける。ナースが暖かい紅茶とビスケットをくれる。
初めて自分が出血していることに気付く。
夫からPolypの写真を見せてもらう。自分の子宮内を見る。
ナースにトイレに行くように指示される。
立ち上がると血だらけだったので、
そのままカーテンの外に出るわけにいかず
血に弱い夫が、私の着ている合わせの血を掃除。
点滴を持ってトイレへ。ナースに「bloodyでした」と報告。

かなり意識がはっきりしてきて、寒さがなくなったので
分厚いパットを股にあてて、着替えをして帰宅することに。
夫が先に駐車場から車を出し、ナースが私を車椅子で
外に連れていくと言うも、私の確かな足取りをみて車椅子は却下。
一緒に歩いて外まで見送ってくれる。
病院を出たのは16時過ぎ。

手術後48時間 服用する抗生物質の処方箋をもらったが
うちの保険は夫の勤務するMather総合病院の薬局のみ有効なので
車中、LI IVFに電話してMatherの薬局のoffice hourを
確認してもらい、その足でMatherへ向かう。
1時間のドライブのあとMatherの薬局でDoxycycline 100mg x4を買う。
ついでにMather総合病院の職員食堂で夕飯を食べて帰る。

6月23日pm / 6月24日am /6月24日pm / 6月25日am 
Doxycycline100mg服用、やや胃のむかつき。

6月24日(金)
バーバラ宅に夕飯に呼ばれたついでに
Medicationのおさらいをしてもらい
足りない薬をリストアップしてもらう。
手術のため延期になって気になっていたEndo Biopsyの件を尋ねると、
手術でとったpolypが組織検査に行っているので、それで用は足りている
からEndo Biopsyはいらないとのこと。
マイクは今日私が言うまで、私がIVF patientである事を
バーバラから聞かされていなかった。
How professional Barbara is !

7月5日(火)
5:30pm、夫とMelville Officeへ手術後のチェックアップ。
バーバラが働いており、彼女の顔が見られて嬉しい。
Dr.ブレナーに内診してもらう、結果異常なし。
未だに出血が続いている旨伝えると、原因は手術の傷だけではなく
pillで出血しているとのこと。
またpillの服用を始めてから6パウンドほど太った旨も伝えるも
normal reactionなので心配いらないとのこと。
甲状腺の医者に行くように指示を受ける。
採血1本、アネットにしてもらう。
夫にはS/A(精子検査)を自分でではなく、別の人に検査を依託
するよう指示がある。夫の血液型検査、過去2回手違いでlabに
回らなかったため3度目の正直で今日も採血。

今日から丁度1ヶ月後に、最初のblood pregnancy testがある。
母が祖母になるかの結果が分かるまで、あと1ヶ月。

今日はひとつ大きなmake decisionがあった。
伸ばし伸ばしになっていたART Boarding Passを記入。
パレット上で受精される受精卵、2つは子宮に入れ着床させる。
「残りの受精卵をどうするか」
1.破棄
2.冷凍保存。
迷わず冷凍保存を選択。費用はまた千ドル以上かかるが
若いうちの受精卵を残しておきたいため保存を選ぶ。
「もうこれ以上妊娠出産しないと決めた時、冷凍受精卵をどうするか」
1.破棄
2.研究用に寄付
3.他の患者に寄付
迷ったが、一応夫も同意して決断した。
正しい判断なのか、未だ不安。。。

本日最後のoral contraceptive を飲み終わる。
次は3日後から早速、例の注射を打ち始める。

7月6日(水)
甲状腺治療のためEndocrinologist(内分泌系医?)に電話。
Dr.ジョーディーンという人は7/27にアポが取れた。
Dr.ブランドという人は7/18にアポが取れた。
7/18、Dr.ブラントに診てもらって、IVFのOKがもらえなかったら
Dr.ジョーディーンにセカンドオピニオンをもらおうと思う。

午後ジャッキーから電話。
昨日の血液検査の結果、甲状腺normalに。
でも医者の予約はそのままにしておくようにとのこと。

昨日より出血が止まる。

7月8日(金)
8:00am Melville Office。
ジャッキーに採血してもらい血が止まらなくなる。
臨月に入ったデビーにソノグラムをしてもらう。
子宮内膜がまだ薄過ぎると言われる。
右の卵巣に卵子6個、左に4個見えるらしい。
ジャッキーに、夫の血液型の結果をもらい、
昨日夫が持ってきた薬progesteroneとHCGの説明を受ける。
不足分の薬と注射針を受け取る。
今日の4pm以降にボイスメッセージを受け取るようにと指示される。
LS office billing dept.のスーザンから電話で$10チャージで支払う。

夕方から来客のため、11:30pmにvoice messageを受け取る。
偏頭痛で目が見えないため、初めての注射は夫に任せる。
Gonal F 150 unit (pen typeの注射器)
Repronex 75 IU(1ccのsodium chlorideと混ぜて注射)
Dexamethasone pill 0.5mg(今日から3日間のみ服用)
偏頭痛だったので、副作用の有無は分からない。

7月9日(土)
サイクル開始。
注射2日目、自分で打つ。Injection Teachingの直後
Overwhelmedだったのがウソのように、我ながら
手際よく打てる。その姿を写真に撮る夫。
今日の写真は、今回の体外受精で生まれた子供が
大きくなったら見せてやろうと思う。
Gonal F 150 unit (pen typeの注射器、使い切る)
Repronex 75 IU(1ccのsodium chlorideと混ぜて注射)
Dexamethasone pill 0.5mg
Repronexはやや痛みを伴う。
昨日ジャッキーから受け取った書類を記入する。
IVFのファイルを作る。

7月10日(日)
5日前にoral contraceptiveを飲み終えたのに
まだ皮下脂肪が付き続けている。ズボンがきつい。
Oval stimulationを始めてまだ3日目なのに
早くも左右の卵巣を歩くたびに確認出来る。
OZファミリーとCaptreeへ行き、夕方はBBQをする。
Gonal F Penを昨日使い終わり、今日から注射器が代わるため
バーバラに電話をして使用方法の確認。
Gonal F2つもRepronexも全てひとつ(1cc)のwaterにmixして
投与してよいとの指導を受ける。

7月11日(月)
本日Day 3。
7:45am Melville officeにてstimulation開始後
始めてのblood work とsonogram。
Follicle(卵胞)は5.5-6.5mmでslow startと言われる。
込んでいてアルバイトに遅れていく。
夜はジャッキーからのボイスメッセージを受け取り
2 Gonal F 注射
1 Repronex 注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月12日(火)
2 Gonal F 注射
1 Repronex 注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月13日(水)
2 Gonal F 注射
1 Repronex 注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月14日(木)
7:40Melville Officeにて sonogram とblood work
子宮の壁は7mmになっており、卵胞は8.5-9.5mm。
デビーは7/31が予定日で本日勤務最終日とのこと。
2:30 歯科医に行き詰め物をいれてもらう。
ジャッキーから電話で、今日からAntagonの投与開始。
2 Gonal F 注射
1 Repronex 注射
Antagon 注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月15日(金)
7:40 Melville Officeにてsonogram とblood work。
Receptionにキャンディーを持って行く。
卵胞が最大13mmになっている。
月曜日Thyroidの医者に行くため、
Medical Record releaceのサインをする。

Gonal F 150 IU注射
Repronex 75 IU 注射
Antagon 0.5mL注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月16日(土)
Gonal F 150 IU注射
Repronex 75 IU 注射
Antagon 0.5mL注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月17日(日)
8:30 久々Lake Success Officeにてsono & Blood.
廊下まで患者が並んでいるにもかかわらず
ペニーが割り込ませてくれる。
ゲイルがsonogramしてくれる、最大16mm.
ゲイルのsonoは痛い。。。draw bloodはアンマリーが。
割り込みが他の患者に分からないようこっそり帰るよう言われたため
明日の内分泌系医に持っていくMedical Recordをもらい損ねる。
夜、ボイスメッセージはジェニーから。
Gonal F が半分の75 unitに減らされる、あとは同様。
Repronex 75 IU 注射
Antagon 0.5mL注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月18日(月)
7:30 Melville Officeにてsono byオルガ とBlood by ジャッキー。
昨日LSでもらい忘れたMed recordをもらい、Stony Brookの
Endocrinologyへ、10:30からアポ。
Dr. Terrana。問診、触診、首のウルトラサウンドで
やはり甲状腺が大きくなっているとのこと。
問診で「動機、疲労感、飲み込みづらさ、首の痛みは無いか?」
と聞かれるも、自覚症状全くゼロで不思議がられる。
8/18に再びアポを取るが、今回のIVFは進んでも良いとの事、一安心。

Gonal F 75IU 注射
Repronex 75 IU 注射
Antagon 0.5mL注射
Dexamethasone pill 0.5mg

7月19日(火)
7:30、Melville Officeにてsono byゲイル とBlood byアネット。
アネットは一昨日誕生日なので店の割引券をあげる。
ゲイルにsonoをみてもらうと、最大19.5mm.
ジャッキーからも今夜HCGと言われる。

ジャッキーから電話でHCGのインストラクションを受ける。
その後スーザンから再び電話で、HCGを打つ時間の変更。
最終的には、9:45pm HCG 5000 unit.
Draw 2cc of water to mix with HCG powder,
Draw back only 1cc to inject.
当初の10,000 unitが半分になったのはestrogen level が高いからとの事。
HCG投与のため、その他stimulationやステロイドは何もナシ。
HCG注射はInter Muscularなので腰に打つ、
自分では届かないので逃げ腰の夫に頼んで打ってもらう。

7月20日(水)
7:30 Melveille Office にてRetrieval前日のblood work。
ジャッキーとオフィスでRetrieval とTransferのおさらい。
Melveille Officeの皆に「Good luck」と見送られる。
今日は注射も薬も全てのMedicationゼロで明日に備える。
明日はまた麻酔が入るため、深夜から飲み食いもゼロ。

7月21日(木)
遂にRetrieval当日。
夫用におにぎりを作って6:15出発。
7:00 Mather 総合病院到着。
夫はスクラブに私は手術用ガウンに着替える。
Holding roomでナース、麻酔医、に会い問診、バイタルを受ける。
今日の執刀医Dr. ジェーン・ローマンに会う。
夫はProducing roomで精子を取る。
8:30手術室の用意が整い、ナースに連れられて向かう。
夫は隣のラボ(いつもの自分の職場)で処置を見学しながら待機。
チームに挨拶すると直ぐに麻酔が入り、その後の記憶ゼロ。
人の声で目覚めると、そこはRecovery room。
夫は職員なので入室出来たらしく、私の横におり
「イビキかいてたよ。。。。」と一言(恥)。
又うつらうつらして目覚め、時間を問うと10:30。
「スゴイ写真撮ったよ」と夫が手術台の上の私を撮った
写真をみせてくれる。あまりのみっともなさに我ながら呆れる。
卵は19個取れたらしい。通常の2倍らしい。
ナースに腹部の痛みをレベル1-10で聞かれ「4.5」と答えると
Tylenolを2錠飲ませてくれ、鼻の酸素チューブが抜かれる。
おかまのナースがHolding roomまでストレッチャーを押して
連れて行ってくれる。親切に暖めた毛布をくれる。
ナースに紅茶とパウンドケーキをもらって食べる。
余っていたおにぎりも食べる。
職員用休憩室からもらってきたベーグルも食べる。
今回も血圧が80/40から上がらず、帰れない。
また眠りに落ちる。ナースが呼んだ麻酔医が様子を見に来る。
その間点滴を2袋使い切る。
空腹の限界で、トイレに行けて元気なところをナースに見せて
やっと点滴を抜いてもらう。
着替えをし、Ambulatory Surgical を後にする。
そのまま 夫と職員用食堂へ向かい、やっと食事を取る。
2:30からlabで受精を行うので、それまで日陰に停めた車で昼寝。
3:00頃labに行くと、丁度グレンがうちの受精を行うところ。
19個取れたうちの18個がmatureで、ひとつは少し形が悪い。
一応全部受精してもらう。どの子が生まれてくる子が分からないので
19個全部、受精の瞬間を写真に納める。↓うちの子 

↑右の細い針の中にいる小さな黒いのが精子の頭。
グレンはひとつひとつ卵や精子の様子を説明しながら
丁寧に受精させてくれる。グレンにお礼を言い、
インキュベーターに入れられる我が子達に
後ろ髪を引かれる思いでlabを後にする。
皆、しっかり細胞分裂して立派な受精卵になりなさい。
帰りしな、職員休憩室からピザをもらい食べながら帰る。
17:00帰宅。今日からのMedicationは
Medrol 4mg / 4 times a day
Doxycycline 100mg / every 12 hours for 5 days。
手術後からの腹痛で、帰宅後はベッドで休む。
就寝後1時間おきにトイレに起きる。

7月22日(金)
やや腹痛があるもアルバイトへ。
帰宅後夫から昨日受精させた卵19個中
14個が細胞分裂したと知らされる。
Medrol 4mg / 4 times a day
Doxycycline 100mg / every 12 hours
IM Progesterone 25mg (1/2cc) 注射 
IMは腰に打つので、自分では届かず夫に頼む。

7月23日(土)
IM Progesterone 50mg (1cc) 注射 
IMは腰に打つので今日も夫に頼む。
明日はいよいよTransfer(受精卵を子宮に入れる日)

7月24日(日)
Transfer当日
この日のインストラクション:
7:15までに受付へ。
香料の入った石鹸、シャンプーを使わない。
膀胱をFullにしてくること。

水を飲んで出発。6:45にMather総合病院到着。
私は腰から下だけ手術用ガウンに、夫はスクラブに着替える。
トイレを我慢しながらHolding roomで待つ間
夫はLabへ行き細胞分裂した受精卵の写真を撮ってくる。
8個に分裂した受精卵。
7:45、Dr.ブレナー到着。彼は本来、休日のところを
私達夫婦のたっての希望で、うちのTransferだけのために
出勤してくれる。スクラブの下にゴルフウエアが見えた。

看護婦二人にストレッチャーを押され処置室へ。
窓の向こうのLabでグレンが手を振りながら
「卵を見せてあげる」と言い、処置室のモニターに
受精卵を映し出してくれる。私に見せるために
朝からわざわざモニターのhook upをしてくれたらしい。

腰の下に二つ折りにされた枕を敷いてもらい処置開始。
お腹にジェルをつけてウルトラサウンドを見る。
なるほど、膀胱が満タンなおかげで子宮のカーブがなくなっている。
モニターに写ったfullな膀胱を見て
「Good job on your bladder」とDr.ブレナーに褒められる。
更に一言「(膀胱の形が)南アメリカ大陸みたいだね」との事。。。

まずは空のカテーテルを入れて、卵を寝かせる位置を決める。
次に、グレンから受精卵の入ったカテーテルを
受け取り子宮の中へ。
モニターに白く二つの卵が見える。
カテーテルから子宮内に入れられる時、卵がフラッシュのように
明るく真っ白に光る。Transferお瞬間は8:03だったらしい。
夫はカメラのレンズ越しでフラッシュを見逃したらしい。

処置はあっという間に終わる。「good luck」と言われ
Dr.ブレナー、グレン、看護婦2人にお礼を言う。
これだけの為に出てきてくれたDr.ブレナーは
「I’m glad to be here at this special moment」と言ってくれる。

ストレッチャーを押されHolding roomに戻り
ようやくトイレに行く事が出来る。
夫が心配性なので、安静の必要はないけど10分だけ安静にして、
病院の職員用食堂へ行き朝食を食べて帰る。

Medrol 4mg / 4 times a day
Doxycycline 100mg / every 12 hours
夜はIM Progesterone 50mg (1cc) 注射 

7月25日(月)~ 
Progesterone Vaginal Capsules 4 times/day
(膣内に入れるプロゲステロンホルモンのカプセル)

7月28日(木)~
Progesterone Vaginal Capsules 4 times/day
(膣内に入れるプロゲステロンホルモンのカプセル)
2 Estraderm Patches 0.1mg (change every other day)
(お腹に貼るエストロゲンホルモンのパッチ)

8月5日(金)
妊娠が分かった日
7:30 Melville OfficeにてBlood pregnancy test
By ジャッキー。その後パートへ。
午後3時、パート先に興奮気味の夫から電話が入る。
血液検査の結果はPositiveとのこと。
「今回は絶対イケる」と確信していたけれど、やはり嬉しい!
これで母は祖母になる。パートの皆に祝福される。
たった1回目で成功、なんて恵まれているのだろう!
ドクターからはEstrogen levelが高いので
Estraderm Patchesの使用を止めてよい、
また、Progesterone Vaginal Capsulesは1日4回から
1日1回に減らしてよい、との指示を受ける。

帰宅後、ソウルは土曜の朝6時だというのに夫は早速電話。
私はシオモニに「ありがとう」を繰り返され恐縮する。
実家の母にも「本日、公式におばあちゃんになりましたよ」と報告。
ソウルの義兄や、経過を見守ってくれていた人々にも連絡。
丁度、夕飯のお裾分けを持って来てくれた友人Cicciさんは
抱きついて涙を浮かべて喜んでくれる。その姿に夫と二人で感動。
夫は「まだ早過ぎる」という私の言葉も聞かず、
私のおなかの写真を何枚も撮る。
妊娠検査キットを使ってみる。今までいつも
「陰性しか出ないんじゃないの、これ」
と思っていたキット、今日初めて「妊娠」を示してくれた。
Ziplocに入れて保存。

Dr. ブレナーをはじめ、病院の皆さん本当にありがとう。
励まし続けてくれた皆さん本当にありがとう。
そして夫、サポートありがとさん & お疲れさん。

8月8日(月)
第2回目血液検査の日。
8:00 Melville officeにて、officeに着くと皆がhugをして
祝福してくれる。他の患者の手前、気が引けたが
ここの医院で妊娠出来るんだと希望を持ってもらえれば。
アネットに血を抜いてもらう。

パートから帰るとDr.ブレナーから電話。
血液検査の結果、ホルモンの値を教えてくれる。
hCG(pregnancy)hormone 722
Estrogen 2458
Progesterone 321
数字は最初の血液検査から毎日2倍ずつ増えているのが
理想らしく、私は非常に理想的と言われる。
そのためProgesterone Vaginal Capsulesの使用も
今日で止めて良いとの指示を受ける。
ついにすべての薬から開放された!と思ったら
ビタミンだけは飲み続けるようにと指示。
今日は8/8、祖父が生きていたら88歳の誕生日。
八並びで良いことが続く、非常にありがたい。
全身が感謝の気持ちで一杯。本当に本当にありがとう。

8月18日(木)
10:30 Endocrinology Dr. Terranaへ。
甲状腺のモニタリング2回目。
まずは妊娠の報告をし、祝福を受ける。
前回(7/18)の血液検査の結果、今度はなんとlow thyroid
(甲状腺ホルモンが少なすぎる異常)とのこと。
だが、相変わらず私自身に甲状腺異常の自覚症状が全く
無いので、妊娠中もこのまま毎月モニタリングを
続けて様子を見ることに。
念のため、Synthroid 75mcg を一箱くれる。
まだ服用しなくて良いとのこと。
血圧も毎回低めなので心配される。今日はさらに低く80/50.
血液検査1本。

8月25日(木)
Endocrinology Dr. Terranaより留守番電話メッセージあり。
8/18の血液検査の結果、甲状腺値が正常に戻っているとのこと。
これからも妊娠中はモニタリングを続けるとのこと。

8月26日(金)
双子発覚の日
8:00 夫と Lake Success Office へ。
妊娠後初のソノグラム。
オフィスへ入るとまずは皆に祝福される。
ナースが全員、ソノグラムの助手に立候補してくれるも
Dr.ブレナーによりアンマリーが選ばれる。

ソノグラムはまず左右の卵巣から診て子宮外妊娠でないことを確認。
そして子宮を診るとDr.ブレナーは「You have two growing sacs」。
夫は即座に「Yes!」。私は唖然。一瞬「sacs」が「sex」に聞こえて
もう性別も分かるの?と思ってしまった。
モニターには二つの黒い胎嚢と、その中にそれぞれ白いわが子の姿が。
とにかく、受精卵は二つとも着床したらしく、私は双子の母になった。

夫の喜びようは異常。
その後、小さな小さな心臓が鼓動するのを見せてくれる。
つわりがまだないので心配だったが、二人とも元気に生きているようで安心。
血液検査で採血2本。
Billing Dept.にも行き、皆に祝福される。
その後パートへ行き、パート先から実家の母へ電話で知らせる。
どうかI hope she can stay well to enjoy them for a few years.
せめて子供が「おばあちゃん」と呼べるようになるまで。

夜、ソウルへ電話。シオモニが声を裏返して大興奮。
そういえば夫の家系は、今生きている人の中だけでも
双子が3組(夫の甥、夫の叔母、夫の従兄弟)。私の子で4組目。
双子を産んだ経験のある義姉は、「妊娠線には十分気をつけるように」
とアドバイスをくれる。あんなに美人でゆで卵の様な肌をした義姉でも
「お腹と乳は80歳」らしい。

今日の時点で私は妊娠7週。
出産予定日は、双子なので36週目に産まれるとすると3月半ば。

今日で不妊治療医院の訪問は最後になった。
病院の皆さん、本当に本当にありがとう。
一人ひとりにhugしてお礼を言いたい。
ありがとう、ありがとう。



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