初秋に、裏面に白い毛の生えた小葉を3枚つけた葉(3出複葉)のわきに、紅紫色の甘い香りのある蝶形花が穂状にたくさん咲き、毛におおわれた扁平なさやをつけます。
9月21日の誕生花は、秋の七草のひとつ、クズ(葛)。
花の名は、かつて大和国(奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことから名づけられました。
別名のウラミグサ(裏見草)は、風に吹かれてひるがえる白い葉の裏の印象からつけられています。
花言葉「恋の溜息」は、秋風にあおれた葉の裏の白い色を、恋する乙女の物思いのため息に見立てたのでしょう。
花言葉「治療」は、肥大した根からとれる葛粉から作られる葛湯が風邪などに効果のあることからきているのでしょう。
根を干した生薬の葛根(かっこん)は発汗・解熱剤とされています。
小学生のとき、近所の空き地のクズは花房が葉の上に突き出て咲いていましたが、河川敷のクズは木々が見えないほど生い茂った葉の海の中に、花がちらっと見えるだけでした。
クズは英名もkudzuで、他の木に絡まって生育を妨げる旺盛な繁殖力のため、駆除が大変なことから、帰化した北米では有害植物とされているそうです。
マメ科クズ属、つる性の耐寒性多年草、原産地:日本、中国別名:ウラミグサ(裏見草)
クズ(葛)の花言葉:思慮深い、治療、芯の強さ、恋の溜息。
クズ(葛)の誕生花:9月13日、9月21日
流通時期:―
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