山への情熱 音楽への愛

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2026年04月10日
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カテゴリ: 音楽
4月9日木曜日。日中は花を観たり音楽を聴いたりと至福の時を過ごし、夜は六本木のサントリーホールまで出かけて、今、世界的な注目を浴びている韓国のピアニスト・イム・ユンチャンのコンサートを聴いてきた。

                        サントリーホール     夜桜と高層ビルの夜景
イム・ユンチャンは若干17歳でバン・クライバーンコンクールで優勝し、「100万人に一人の才能」と評価される若手ピアニストであるが、私は聴くのは初めてだった。
プログラムがシューベルトの「ニ長調」のピアノソナタ(冗長で世界一難しいと村上春樹の海辺のカフカの中で語られている)、スクリャービンの3つのピアノソナタという一般的愛好家にはなじみの薄い作品ばかりを集めている。それなのにサントリーホールは満席だった。
演奏はまず彼の打鍵の強さに驚愕した。ピアノはスタインウエイを使用していたが、とにかくピアノが完璧に鳴り響いていた。特に重低音の響きが地の底から湧き出るような重量感と縦に突き抜けてゆく熱量と響きを感じた。
それだけではない。Pやppも単に美しいというのではなく、音楽の雰囲気や情景、情緒など多様なものを感じさせてくれた。シューベルトのソナタニ長調は最初はピアノが鳴り響きすぎてまるでベートーベンのタッチでシューベルトを弾いているとしか思えなかったが、3楽章あたりからシューベルトらしくなり、4楽章は無心で素晴らしく、心に響いた。

会場には韓国人の皆さんが多かった。演奏後に日本人ならこんな大声は出さないだろうというような大きな声でブラボーが響き、スタンディングオベーションもあった。大熱狂だった。でも私はそこまでにはなれなかった。

通常は撮影禁止なのだが、一瞬許可が出て、みんなが彼の写真を撮った。ユンチャンは若い青年で髪を後ろでちょんまげのように無造作に結び、急ぎ足で登場し、聴衆にきちんと向き合うこともせず、慌ただしくすぐ演奏を始める。こんなピアニスト初めて見た!!。娘の話では彼はいつもこんな風らしい。
休憩時間にロビーで娘とジンジャーエールを呑んで寛いだ。ワイン以外にサントリーモルツなどウイスキーの品揃えもあるのがさすがサントリーホールというところか。

風は冷たかったが夜桜と高層ビルの夜景が田舎者の私には珍しく、美しかった。稀にみるすごいコンサートだった。韓国の皆さんにとっては彼はきっと英雄だろうなあ。





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Last updated  2026年04月10日 18時19分37秒
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