九州、其の四 (博多南線・平和台球場編)

九州、其の四


(博多南線・平和台球場編)


(工事中)

旅行場所:博多南線・平和台球場

期間:1991年 7月13日~ 7月14日

行程:7月13日の朝のうちに新神戸駅へ向って博多行きの新幹線がホームに入ってくるのを待った。過去3度の九州旅行で旧国鉄(現JR九州)の路線を完乗したのに何故福岡へ行く事になったのかは、新たに踏破するべき新路線が開業した為にその区間に乗ろうというのが1つ目で、折角福岡に行くなら丁度平和台球場でプロ野球パ・リーグ公式戦の福岡ダイエーホークスVS西武ライオンズの試合が行われる日程でもあるので、路線の踏破と野球観戦を一緒に済ませようと思ったのである。

新神戸からひかりに乗って昼前後に博多に着くとここから早速新路線の踏破に掛かった。その新路線とは新たに建設されたというのでも無くて新幹線の博多駅から博多車両所を結ぶ引き上げ線を流用して車両所の敷地内に駅を設置して旅客営業となった訳で、新幹線の車両に乗りながらも営業的には在来線の普通列車扱いで利用出来る珍しい区間であり、この区間は博多南線という名称で九州島内の路線であるが山陽新幹線を運行しているJR西日本の管轄である。

ホームで乗り換えの電車を待っていると6両編成の初期のタイプの新幹線車両が入線して来て乗り込むと、それ程早いスピードでもない感じで博多から南へ延びて将来は九州新幹線が走る高架橋を進んで行くとやがて新幹線の九州での車両基地である博多車両所の敷地内の外れに在る単線のホームに着いた。周囲は福岡市郊外の住宅地という感じでこの車両基地へのJR社員の通勤や周辺住民の利便の為もあって車両所への引き上げに使用しているだけの路線を有効に活用となったのである。

博多南駅から折り返して博多駅に戻ると今度は福岡市交通局の地下鉄に乗り換えて、当時仕事で取引のあった業者の商品展示会がたまたま平和台球場へ行く途中駅の西新を下車した場所で開催されていたので顔出しついでに寄り道である。それから再び地下鉄に乗って球場の在る大濠公園駅に着いて外に出ると大濠公園内に平和台球場が姿を現して球場の周囲には入場券を買い求める行列が見えた。

入場客が多いのも当然でかつては西鉄ライオンズ時代から親会社が太平洋クラブ→クラウンライターと変わっても現在の西武に身売りして所沢に本拠地を移転する迄は平和台球場を本拠地にしていた西武ライオンズと、その後南海ホークスがダイエーに身売りしたのを機に本拠地を大阪球場から平和台球場に移転して市民球団として根付きつつある福岡ダイエー・ホークスとの新旧本拠地チームとの対戦なので、移転以前からのライオンズファンと移転後のホークスファンでスタンドは満員であった。

何とか入場券をGETして1塁側の外野寄りの内野席に座って観戦となったがどちらの外野席もハッピを着た応援団で賑やかだった。試合のスコアは覚えて無いがこの日はダイエーが勝ったのは確かである。試合終了後に球場を出るとバスが停まっていてビジター用のブルーのユニホームを着たライオンズナインが乗り込んでいるのが見えて、これから遠征中に使っている宿泊先のホテルへ移動しようとしていた。

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