変化あり。

変化あり。 2001年春

 ミミズコンポストを設置して、1週間目くらいだったと思う。
上に被せてある新聞紙をどけたら、「異変」がおこっていた。
悪い異変ではない。入れてある生ゴミに、ミミズが群がっているのだ。
茶殻と、マッシュルームのいしづきに、ミミズが寄り集まっていた。

 こんな風に、ミミズはエサ(ゴミ)を食べるんだ…。
それまでずっと、入れたエサに見向きもしなかったように見えたのに。

エサにも、ミミズに食べやすいものと、そうでないものがあるようだ。
キャベツの芯などは、細かくしても、食べ始めるまでに少し時間がかかる。
不思議な事に、「ゴミ」を入れているのにいわゆるゴミのニオイがしない。
 ゴミの原料由来のにおい(茶殻なら茶のにおい)と、朽ち葉のにおいって言うか、雨上がりの雑木林みたいなにおいがする。

生の野菜クズは、コンポストの中の湿気で、「切花」のように生気を保っている。少し朽ちかけると、それをミミズが食べて土に返す。
…コンポストの中の世界は、ますます興味深かった。

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