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昨日の午後、自分の運転でベルギーのアントワープ市まで納品に行った。
片道150キロだが、片側3車線の高速道路は、時速120で走ってもスピード感が無く、運転も距離ほどには『苦』にならない。
アントワープは...
『フランダースの犬』のネロ少年が死んだ教会がある...らしい...
紅顔の(...失礼...厚顔の)撫少年の頃から、『フランダースの犬』とか、『母を訪ねてなんとやら..』とか、『アルプスの少女だれそれ...』とかにまったく興味がなかったので、その教会にも行った事は無い。
ダイヤモンドの加工・販売が有名...
(こっちも私には無関係...)
食べ物が美味しい...
特に『ムッスレム』と呼ばれる、ムール貝料理は、海運都市アントワープの名物で、これは(かなり)美味しい。
ビールが(かなり)美味しい...
ベルギーは村々にそれぞれ『地ビール』がある..って、言うほどビールの種類が多く、珍味ビールもたくさんある。
私は『さくらんぼ(チェリー)ビール』とか、『白ビール』も好きだ。
今回は、仕事だったので、あんまり時間は無かったが、早々に納品を終えて、
白ビールにムール貝でも食べて...と、『取らぬ狸の皮算用』...ん?
などなど、色々考えながら運転し、予定通りの時間に納品完了。やれやれと倉庫を出たとこで、その会社の社長さんとバッタリ。
この社長は無茶苦茶日本びいき。極真カラテの黒帯で、極真カラテ着の卸もやってるし、家には模造だが立派な日本刀が数振り飾ってある。
数年前に事務所を新築した時、社長室に日本の『鎧』が欲しいから、輸入してくれと頼まれたので、五十万円ぐらいする、立派な赤備えを手配・輸入してあげた。
当然、日本食贔屓で、寿司が大好物。
『せっかく来たんだから、寿司でもどうや!!』...
...いやあ、あのムール貝を...『良い店見つけたから、今日は俺の奢りや!!』
...いやああ、あの白ビール...
よくよく話を聞くと、その店はここでは珍しく、日本人が握ってる店らしい。ふんふん...それなら...ま...大丈夫だろう...
社長の車に乗り込んで、一路その寿司屋へ...
以前同じような展開で、かなり悲惨な事に(まずいトロを山ほど食べさせられて、死にそうに...)なったんで。念には念を...『社長!!本当に日本人が握ってるんですね?』
店はかなり混んでいた。社長が電話で予約していたが、奥のカウンター席しか空いてなかった。混んではいたが、なんか変...客が白人さんばっかり。...
日本人客が居ない=美味しくない...んだろうか...嫌な予感が背筋を流れた...
カウンターに座って、お絞り→酒を頼む→ネタを眺める→ の作法が終った頃、奥から大きな影がのっそり出てきて、カウンターの中へ...
日の丸の鉢巻を巻いて、ステテコ(膝までしかないから、短パンやんけ!!)に、腹巻(あんた『かとうちゃん』かいね。)
それに下駄まで履いて頑張ってるが、碧眼ブロンド白い肌は...隠せない...
『アア シャチョウ!!イラッサィ!』...ふうんん愛想は良いね...でも...
社長!!これどうみても白人さんじゃあないですか!話が違う!!寿司寿司詐欺だあああああ!!
事情を聞くと、キッチンのチーフがバイクで出勤途中にコケテ大怪我。仕方無いから、寿司担当の日本人がキッチンに入って、オーナーが寿司を...
白人オーナーが目の前で握る寿司...あのね。寿司って、シャカシャカ握らないと、シャリが...
コラコラ!粘土じゃあないんだから、そんなにグニュグニュウ握って...もう...それでなくても、あんた握力強いんだから...
『あのう社長...私。昼食べ過ぎたんでまだお腹が...寿司やめて、ざる蕎麦にしまあああす...』
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