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ウィキリークスについては、書こうか書くまいかと逡巡していたのだが、やはり、今の時代を象徴する事件であることは 間違いない上に、"ロンドンで逮捕!"となれば、書かざるを得ないな~。と言うわけで、今日は久々に真面目に論じてみます。
ウィキリークスは、政府機関等の内部告発情報を公表することを目的とするサイトで、 先に、各国大使館等と米国国務省のやり取りを公にして、世界中を騒動に巻き込んでいる。 既に周知の事実なので、それ以上は書かないが、その創設者であるアサンジ氏が、滞在中のロンドンで逮捕された。
逮捕の容疑は、婦女暴行。真相は分からないが、とりあえず、身柄を拘束することが目的であるのは見え見えだと感じる。 アサンジ氏の顧問弁護士は、「政治的な力による動きだ」と主張しているが、「純粋に検察の判断」というのが政府の見解。どこかで聞いたような話だ。
アメリカ政府は、先ずは止血をした上で(※ウィキリークスの情報公開は全てアサンジ氏の了解が必要とのことでもある)、世論を見極め (※出来れば、自分達に有利な方向へ誘導)た上で、対応を図ろうとしているのだと思う。つまり、先に、情報漏えい、更にはスパイといった容疑で逮捕 してしまうと、世論の反発や、これを背景にしたウィキリークス側の捨て身の反撃というリスクがあるとの判断があるのだろう。
ちなみに、彼らは 内部告発サイトと訳されているが、英語では、"whistle-blowing website "と言う。何となく、審判みたいで、 フェアな感じがしませんか。だから、アメリカ政府もイギリス政府も、また、両国の報道機関も、ウィキリークスの存在・行為に対しては、 割と慎重な言い回しをしている。アメリカの顔色を伺うしかできない?日本と直情径行型のイタリアだけは、犯罪・テロと切って捨てたが、 この問題は、それ程単純ではない。
そもそも、権力に対する監視や正当な批判は、民主主義の発展に必須の装置であって、それこそがジャーナリズムの基本的使命でもある。 これを頭から否定することはアメリカ国家にとってもジャーナリズムにとても、自己矛盾となる。
もちろん、安全保障上の懸念に繋がるような情報を公開することには問題があるとは考えるが、一番責められるべきは、米国政府の杜撰な情報管理体制だ。 ここを間違えてはいけない。これは、日本の尖閣ビデオや公安情報漏れにも繋がる話だ。
それから、忘れてはいけないのが、アサンジ氏は、ちゃんとこれまで合法的にサイトを運営してきたし、暗殺もされていないし、死刑にもならないだろうし、 家族(※彼は天涯孤独ではあるらしいが・・・)が酷い目にあうわけでもないということだ。世界には、未だそういう恐ろしい国が沢山ある。 本当に問題なのは、そちらの国であり、バランスは必要だが、副作用はあっても、権力のチェック・表現の自由は、守らなければいけないし、 自信を持って拡大していかなければならないということではないだろうか。
ところで、この言論の自由・ジャーナリズムの本質的役割と安全保障・国家間の信頼という極めて重要なテーマを投げかけている現代社会の重大なテーマ について、日本ではどの程度報道され、議論されているのだろう。
海老蔵事件ばかりやっているとしたら、TVはジャーナリズムを語る資格はないし、愚民化政策の一翼だと批判されても仕方がないようにも思えるがいかがであろう。
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