ディアイザ ◇抱き枕◇


「もっと壁側によれ」

自分のベッドから抜け出したと思えばコイツは…

俺に向かってこんなことを、のたまった。


◇抱き枕◇


「はぁ?何で。」

「別にいいだろ。さっさとそっち寄れ」

よくねぇよ、と思いつつも言う通りにしてやる。

と……


「おい、イザーク?!」

「何だ、騒がしい…」

そして、夜中に騒ぐな、と呟く。

じゃあ、夜中にこのいきなりの行動はなんなんだ、と…

訊きたいが…

微妙に聞いていいものかどうか迷う。


「何で、俺のベッドん中に入って来るワケ?」

そう、今現在は完璧に俺の布団奪って…

添い寝状態?;

俺的にはおいしいケド、なんて考えたり………。

「…………。」

何も言わないイザーク。

「ホームシック?」

「違う!」

即答かよ、と笑いたいのを必死で堪える。

それに気付いたイザークが俺を睨みつけるが、今回は迫力がないように感じられて。

必死に笑いを堪え、もう一度質問。

「…じゃー、なんなのマジで」

「知るか。何となくだ!」

そう叫ばれて…ハイそうですか、と溜息をついた瞬間に、毛布を全部イザークに持っ
ていかれる。

「ちょ……おい!寒いだろ?!」

「凍え死ね」

笑った罰だ、と。


「な……?!何してんだ、貴様ッ!」

「騒ぐなって。そう言ったのお前じゃん」

「だからって、貴様は………!」

「あー、暖かい♪」

そう言った俺の鳩尾に的確に攻撃を仕掛けてくるイザーク。

まぁ、抱きつかれてちゃそんなんも当たらないとは思うけど。

「離れろっ!!!」

「じゃ、何でわざわざこっち来たんだよ」

「さっき答えただろ?!」

暴れるイザークを離し、毛布だけ引っ張る。

寒くなったのか、イザークも引っ張り返してくる。

約、30分くらい…そんな事を続けていた……。


「あぁ、もういいっ!」

諦めたか、と…多少まどろみ始めると、違和感を感じ…


そちらを、見ると…


イザークが俺にしっかりくっついていて…

しかも、寝てて…

「……瞬間爆睡?;」

何も言わずに俺にしがみついて寝ている…と思われるイザークの

色白の頬が染まって見えて…

かわいいなぁ、相変わらず。なーんて事葉にしたら殴られる事間違いなしの事を考え
ながら…

さり気なく、そっとイザークを抱き締めて…

そのまま二人で久しぶりの深い眠りについた。



翌朝…


「何…してるんですか?」

寝ぼけ眼でボーっと起き上がっているイザークと

そんな姿を笑いながら見ている俺に、

ニコルが恐る恐る声をかける。

まぁ、気持ちは分からなくはない…同じベッドに居るんだし。


「何って言われてもね~。添い寝?」

言った途端、枕が顔面に投げつけられる。

「違う!!!コイツは俺の抱き枕だッ!///」

それもまた問題だろう…。

ニコルは唖然として動けていない。


その後アスランも来たが…イザークの機嫌を悪化させて終わった。


「…何があったんですか?」

「さぁね~」

「詮索するな!!///」


耳まで赤く染まってるイザークを横目で見て、

期待してもいーのかね~

なんて…

考えたりして。



その夜からずっと…

俺たちの部屋の片方のベッドはからのままだった。


+++

SEED第2作目。
最終回が終わった所で明るい話が書きたかったのに、裏へ持ち込めなかったゆえにシリアス。
裏をしっかり書ける方全てを尊敬いたします…。




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