創業メンバーがひとり抜ける事態が発生
僕の中学からの親友でもあり、悪友でもあった
創業メンバーがひとり抜けることになった。
（この２年後、従業員として戻り、そしてまた去ることになるのだが・・・）
創業１年目の出来事である。
会社の営業は僕とその彼でやっていた。
僕はもともと口達者なところがあったので
営業を楽しんでやっていたのだが、
その彼は結局あがり症が克服できず
ストレスが高まり辞職を申し出てきた。
もちろん薄給ということもあったのだろう。
いろんな意味で残念だったし、裏切られたという
気持ちがあったのも事実だった。
これから！
という時だっただけに足元をすくわれたような、
なんともいえないショックを味わった。
しかも、その彼の辞職に動揺した、もうひとりの
創業メンバーも「僕も考え直したい」とか言い出す始末。
さいわいもうひとりの創業メンバーはかなりやる気で
「俺はがんばるよ」と言ってくれた。
（この彼はとんでもない形で去ることになるにだが・・・）
この頃はまだ４人でやっていたので
２人が一気に抜けるのは、どう考えてもきつい。
このままでは空中分解してしまう。
創業以来、はじめての大きな危機が訪れた。
会社をやっていくということは、いろんなことがあるのだ。
単なる友達としてやっていく以上にシビアなことが多すぎる。
営業であり、創業者メンバーでもあるその彼が抜けることは、
対外的な信用問題も含んでいた。
営業が僕ひとりになり仕事が確実に増える中、
とにかく信用維持に努めた。
社内の仕事の割り振りを見直し、
他のメンバーの動揺を抑えることに注力した。
その彼は結局去ることになり、
残りのメンバーで頑張っていくことになった。
この後また大きな危機がおとづれるのだが、
壁を乗り越えるから、また次の壁がやってくる。
目の前の壁を乗り越えなければ、次の壁はやってこない。
この当たり前のことを体で学んだ出来事のひとつとなった。
今ではその彼に
自分の道をがんばって歩んでほしいと思っている。
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