まった~り行こうぜ!

まった~り行こうぜ!

突然、創業メンバー2人目去る



早朝、会社のアルバイトから電話が鳴った。

「なんか置手紙があるんだけど・・・」

僕はピンときた。
創業メンバーがもうひとり去っていったことを意味していた。

「わかったよ。とりあえずいつもどおり仕事してて。直ぐ行くから」

平静を装ったが、心の中では動揺していた。

会社へ行くと手紙が置いてあった。


手紙には
「会社を去ります。迷惑掛けてごめん。許してください」

とだけ、書かれていた。

あんなに一緒に苦労を供にしてきたのに・・・
順調に会社が成長してきたのに・・・
重要な仕事を引継ぎもなく・・・

怒りと悲しさとが入り混じっていた。

普通のスタッフが辞めていくときとは違う、
一言ではいえない気持ちだ。


辞めていく前の彼は、仕事のミスも目立ち、
覇気もなく、あとから知ったが鬱の症状だった。

3つめの事業をスタートしスタッフも増え、仕事も増え、
越えなくてはいけないハードルも高くなり、
いっぱいいっぱいになったのだろう。

もう少し早く気が付いてあげられたら・・・と思った。


人間には器というものがある。

良い悪いではなく、器というものがあるんだと思った。


大変だったのはその後だ。

その彼は
プログラムを担当していた。

僕を含め彼が組んだプログラムまではさすがにわからない。

ここで大活躍したのが、最後に残った
もうひとりの創業メンバーOだ。

Oはその昔、最初の創業メンバーが辞めるとき
「僕も考え直したい」と言ったその男だった。

ここ最近目覚しく大人になり、精神も強靭に育っていた。

Oはパソコンに詳しいものの、プログラムなんてしらなかった。

しかし、「僕がなんとかするよ!」
Oは誰よりも力強く問題解決に取り組んでくれた。

おかげで混乱はあったものの
なんとかプログラム面での問題は解決できた。

しかもOはプログラムをだいぶマスターしてしまった。

おどろきである。

僕はいつも壁を乗り越えてきた。

それは、誰かが助けてくれるからだと思う。

必ず不思議と何かの助けがあって、問題や壁を

乗り越えていく。


Oに感謝!

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