ガンマのページ

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豆タ~ロウ物語(五巻)



~鳥の胃の中~

ミュウル「豆さんこれはライストキューブです。この玉は自分が行きたい場所に行くことが出来る道具です。だからひとまず安心してください。」
そう言っている間に光は納まりミュウルは玉をひとまずリュックにしまった。
豆「ふぅ~ん。世の中にはいろんなものがあるんだね~。知らなかったよ。・・・って、 え!? ここから出れるの?なら始めからそれを使えばよかったじゃないか~。」
豆がやや不服気味でつぶやくとミュウルは少しモジモジしていながら答えた。
ミュウル「い・いえ。最初から使えていれば使っていますよ。でも、これを発動させる条件が・・・。」
ミュウルは話の途中で黙ってしまいミュウルの顔は真っ赤になっていた。
豆「どうしたの?条件があるってことはそれほどすごい力を持っていることなの?でも、そのライストなんとかの条件ってなんなの?教えてよミュウル。」
豆は一刻も早くここから脱出しなくてはと思い慌てていた。
ミュウル「わかりました。本当は使用者(または、中級術者以上)以外にはお教えできないんですけど・・・。で・でも、豆さんなら大丈夫だから信頼できますから。このライストキューブの発動条件とは暗黒の世界から真理見つけること。つまりこのキューブを使って暗黒に行き真理を見つけるってことです。」
豆「・・・。え?単刀直入に言われてもわからないんでけど、つまり何かをして暗黒の世界とやらに行き真理を見つけてくればOK!でいいのかな?」
豆がミュウルに訊くとミュウルの表情が少し暗くなった。ミュウルはポケットからある紙を出ししばらくして読み上げた
ミュウル「はい。でも、これの説明書にはまだ続きがあるんです。とりあえず読んでみますね。「この球体使うもの条件があり。一つ、暗黒から真理を見つけること。二つ、見つけた真理が真の真理であるならば真の真理に書いてある言葉を読むがいい。さすればライストキューブの力が使い手を手助けするであろう。 by黒の悪夢メレクト・サレナ」って書いてあります。」
ミュウルは読み終わると紙をポケットに戻した。
豆「でも、もしその書いてあることが本当だったらどうやって発動させるの?ってか、どうやって行くの暗黒の世界?俺普通の豆で体はアリだし。」
豆の顔には不安が募っていたが、以外にもミュウルの表情が徐々に明るくなっていった。
ミュウル「そのことなら大丈夫です!一応私達の種族は魔力持ちですから。前にも1~2度発動させたことがありますけど。内容が毎回違うので今回も大変だと思います。でも、ここで鳥さんと一緒に落ちていくことも嫌ですしね。では、さっそく暗黒界に行きましょう!豆さん。」
ミュウルがもう出発だと言うと豆はやや驚動揺した。童話などの妖精は不思議な力があるが、豆が旅をしていて出会ってきた妖精達は不思議な力を使えることは少なかった。豆が旅をして見てきた妖精たちは、皆大分昔に不思議な力を捨ててしまっていたからである。だからミュウルのような種族はかなり貴重のようだ。
ミュウル「では、行きましょうか。豆さんついでに言いますとこれから行く暗黒界はここの世界と時間の差が違うので多分帰ってくる時間は約十分~二十分後くらいで帰ってこれると思います。そうして帰ってきたら脱出の用意をしましょうね。」
さすがにこれには豆は驚いた。豆も少しだけだが異世界の話を知っていたが、まさか暗黒界ではここまでも時間の差があるなんて思っていなかったからである。
豆「まぁ、荷物がないからいいけど。出発して早く真理とやらを見つけないとね。」
豆も行く決心がついた様で肝が座っている。随分状況に慣れてきたみたいだ。
ミュウル「では、行きましょうか。魔力を開放して陣を出しますので少し離れていてください。」
豆は言われたとおり少し離れて見守っていた。一方ミュウルは徐々に魔力が開放するために詠唱を唱え始めた。
ミュウル「我が眠りし力よ 今解放し我が糧となり 自らを我に捧げよ!空心魔術 ウェンリー・クォート!!」
ミュウルの唱えたの詠唱時間は短かった。豆は今までにこんな光景を見たことがなくただあ然としていた。
そして、やっていること全てに驚きを隠せなかった。
豆「ミュウルって確かに貴重種の方にはいるけど。これほどまですごいとは思わなかった。」
ミュウルには豆の声は届かなかった。それくらいミュウルが集中しているということである。ミュウルは自分の周りにオーラを発していた。そして次に陣を出す準備をしていた。
ミュウル「ふぅー。次は陣を書かないと。え~と構築式はたしかこれでいいと思うけど・・・。」
ミュウルは独り言をつぶやきながらせっせと書き始め、たった30秒であっという間に書き終わっていた。
ミュウル「やっと書き終わったね。あの豆さん、詠唱を唱え終わったと同時に陣の中に入ってくださいね。では、発動します!!」
ミュウルはすぐに詠唱を行った。
「我が魔力よ 絶対なる力で導き 我らを暗黒界へ送れ!空心魔術 技の3再生成・転移降臨!!」
ミュウルが詠唱を終えると豆は素早く陣の中に入り続いてミュウルも陣の中に入った。術が発動し二人は分解されていくようにその場から消えていった。

~暗黒界~

ミュウルの術が成功し豆達は無事に到着した。だが、ミュウルは無事に着地できたが豆は地面に激突した。
ミュウル「ふぅー。無事到着と。あれ?豆さんが地面に衝突してる。豆さん大丈夫ですが?」
豆は地面に強打していたようでかなり痛がりもがき苦しんでいる。
豆「あー痛い!!頭強打した。たんこぶができて記憶が飛びそうだよ。」
豆は頭らしきところを抑えながらわめいた。
ミュウル「(豆さんにも痛いってあったんだ~。ちょっと質礼だけど豆でも神経は通っているんだ~。)ちょっとつまんで確かめたいな。えへ・えへへへ♪」
ミュウルは小声でつぶやいたあと少し妙に笑っていた
豆「なぁ、ミュウルここが暗黒界だよね?何かイメージとだいぶ違っているんだけど・・・。」
豆達は丘の上にいた。そこから見た景色は綺麗とは程遠い景色だった。周りは木々に囲まれているわけでもなくただ見渡す限り荒地が広がっていた。だがかなり遠くには森のようなもの見えた。
ミュウル「はい。ここが暗黒界です。多分豆さんが想像したのは真っ暗で何も見えない異世界のことだと思ったんですか?」
ミュウルも回りを見渡しながら答えた。
豆「え!?よくわかったね~ミュウル。さすが陣を書くだけのことはあるね。偉い偉いミュウルは偉い子だね。あっははは。」
豆は先ほど頭を強打し少し壊れ気味で暴走したままミュウルを子供を撫でるような手つきで頭を撫でた。それがミュウルにはかなり嫌だったようで次の瞬間豆に怒鳴った。
ミュウル「そ・そんな言い方ないじゃないですか~!わ・私だって役に立ちたいんですよ。しかも、私はこれでも大人なんですよ!」
怒鳴ったおかげで豆はすぐに正気に戻り、すぐに状況が把握できた。そして、言うまでもなくひたすらミュウルに謝った。
豆「い・いや。そんなに怒らなくても褒め言葉なのに。一応ごめんねミュウル。俺が悪かったよごめんなさい。(俺が何やったかまったく記憶がない。何やったの俺?)」
ミュウル「まだ、怒りが治まりません!もっと心を込めてください!それでは普通は通じませんよ!」
豆「えー!?そんな~謝っているのに~酷いよミュウル~。」
ミュウルの怒りはまだしばらく治まらないようだ。それから、少し時間が経過した。
~十分後~
やっとのことでミュウルの怒りが納まりミュウルは落ち着いているが豆はかなり疲れている。ずいぶん謝ったのだろう少々やつれている。
ミュウル「(ちょっとやりすぎたかな?)さて、豆さん行きましょうか?」
ミュウルは微笑んで豆に問いかけた。
豆「あ、うん。行きましょうかね。(何か今ミュウルが輝いて見えたのは気のせいであろうか?)」
豆は少し疑問に思いながら二人で歩き出した。
~1時間後~
ミュウル「やっと森に着きましたね豆さん。ここがたしか暗黒界でも一番明るい森ヴァンレトハサキリルの森です。」
豆は少し混乱した。名前がややこしいからである。
豆「えっと、ヴァンルトはサキリルの森だっけ?何かの呪文なんこれ?」
ミュウル「違いますよ。正確に言うと長いので一般に言われているのがヴァンレトハサキリルの森です。でも、ここって迷ったら一生帰って来れないとか、って言われているみたいです。」
豆の表情がやや暗くなった。
豆「じゃあ何でここを通るの?何さっきの罰とか言っちゃいます?」
ミュウル「いえ、あれはもう済んだことですし。まぁ、ここを通りたいのはただ一度は言って見たい森百選に載っていたからです。しかも、順位が百位中八位でした。」
豆「あっそうなの。まぁ、いいや。とにかく出発しましょうかミュウルさん。早くしないと日が暮れちゃいますよ。」
豆は怒られて以来ミュウルにはなるべく敬語で話すようになった。さっきの怒りは随分効いた様だ。
ミュウル「では!出発~!あとについて来て下さいね。」
豆「へぇ~い。」

五巻お・わ・り






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