フリーページ
ブリア・サヴァラン『美味礼讃』岩波文庫、 1967 年。
今までこの本を読まなかったのは、自分の誤解による。美食家が食材や調理法に関する蘊蓄を述べた(だけの)作品だと思っていたのだ。これは、間違いであった。「美味学の理論的基礎の確立」という目的のために、解剖学、生理学、化学その他の分野にも視野を広げて語った本。岩波文庫 2 冊(上下)で約 560 ページ。
知の集大成ともいうべき内容で、一人の手になるものだとは信じられない。
原題は『味覚の生理学』( 1826 年刊)。この題のまま日本語版が出版されると生理学の棚に置かれたかも知れない(文庫サイズではあり得ないか)。日本語訳『美味礼讃』のおかげで現代でも読み継がれているのだろう。訳者御二人(関根秀雄、戸部松実)の卓見。
なお、玉村豊男さんによる新訳版はまだ入手していない。
『さすらいの沖縄伝承男』 2026年07月21日
沖縄の本 3冊 2026年03月23日
沖縄の本 2冊 2026年02月07日
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着