booママ。の独り言

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絆創膏を何と呼ぶ?





「ばんそうこう」何と呼ぶ?


「ねえ、リバテープ持ってる?」。
そう口にして、友人や同僚に妙な顔をされた経験がある。
私は福岡県出身。
「リバテープ」は九州を中心に流通するガーゼつき救急ばんそうこうの商標名だ。
地元では通じるが、よその皆さんには通じなかった。
実は、それを何と呼ぶか、で出身地が分かる物は少なくない。あなたは「ばんそうこう」何と呼ぶ?【銅山智子】

 ◇広く浸透バンドエイド--リバテープ熊本/カットバン佐賀/サビオ北海道

 ★これも方言

 ばんそうこうは、各地で「バンドエイド」「カットバン」「サビオ」など
商標名で呼ばれていることが多く、どう呼ぶかで出身地が推測できる。

 東京女子大の篠崎晃一教授(社会言語学)は、
呼び方の地域的なバリエーションを「方言」ととらえ、
約10年前に全国調査した。
どの地域でも一般名称である「ばんそうこう」のほかに、
複数の呼び方が存在している。
篠崎教授の調査を参考に、その都道府県で一番ポピュラーと思われる
呼び名の分布をまとめたのが別図だ。

 広く浸透しているのは、
現在43%の市場シェアを誇るジョンソン・エンド・ジョンソンの「バンドエイド」だ。
篠崎教授の調査時点で、全国でテレビCMをしていたのは
「バンドエイド」だけだった。
日本上陸は59(昭和34)年。メディアの影響力も後押しして、
最も有名なブランドになったといえる。

 ★地方発

 「リバテープ」は60(同35)年に星子旭光堂(現リバテープ製薬)が発売。
創業のルーツが西南戦争という、熊本県のしにせメーカーだ。
「熊本での認知度はほぼ100%。九州の人なら一度は聞いたことがあるはず」
と同社総務部。
九州では、ほかに「カットバン」の知名度も高い。
命名の由来は「ばんそうこうをカットしたもの」だから。
佐賀県に本社のある祐徳薬品工業の商品だ。

 北海道での呼び名「サビオ」は、もともとスウェーデンの有名メーカーの商品。
日本では63(同38)年からニチバン、
75(同50)年以降はライオンがライセンス契約を結び、販売していた。
「20年ほど前は、北海道でシェア1位だった」(ライオン広報部)が、
02(平成14)年に製造が中止されている。
商品は消えたのに、商標名が一般名詞として使われ続ける珍しい例だ。

 篠崎教授は「現代になって新しくできたものの場合、
ホチキス、サランラップ、宅急便などのように、
特定のブランド名が一般名称のように定着する例はある。
ばんそうこうは、複数の商標名が定着しているうえ、
地域的な特徴も大きい」。かなりユニークな存在といえそうだ。

 ◇省略の仕方も違う--マック・マクド/でる単・しけ単

 ★東と西

 大きく分けて、関東と関西、東日本と西日本で呼び方が違う物も少なくない。

 例えば「赤ちゃんの夜泣き薬」。
東では「宇津救命丸」だが、西では「樋屋奇応丸(ひやきおうがん)」。
どちらも商標名だが、代名詞化している。

 一般名詞では▽画びょうと押しピン
▽お漬物とお新香
▽お汁粉とぜんざい
▽今川焼と回転焼(ほかに大判焼、二重焼などの呼び名もあり)--などだ。

 また、省略の仕方が東西で違う例も。
ファストフードの「マクドナルド」は関東は「マック」、関西は「マクド」。
約1500万部のロングセラー「試験に出る英単語」は
東日本では「でる単」、西日本では「しけ単」が主流だ。

 日本マクドナルド広報部は「なぜ2種類の省略があるのか、どこが東西の境か。
よく質問されるが、諸説あって正直よくわからない。
会社側からは省略形で呼んだことはなく、
どちらもお客様がつけてくれた『愛称』なので、ありがたいことです」と話す。

 ◇黒板消しをラーフル--鹿児島

 ★局地的

 さらに「局地的」に特殊な呼び方をする物もある。
 例えば、中部・近畿ではコーヒーに入れるミルクを「フレッシュ」と呼び、
関西では一部年配男性がアイスコーヒーを「レーコー」と言う。
「おねえちゃん、このレーコー、フレッシュついてへんで」という具合だ。
鶏肉を「かしわ」と言うのは近畿、九州など。

 鹿児島では黒板消しを「ラーフル」と言い、出身者の生活家庭部デスクは
「大学で上京するまで、外来の標準語だと思っていた」と話した。

(明日は「年代編」) 年代編 言葉に映る時代と価値観 ぼたもち・おはぎ:同じ菓子 異なる名前 なぜだろう 毎日新聞 2006年9月20日 東京朝刊


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