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流麗!ローレンス・ジュバーのアコギ!【ローレンス・ジュバーについて】ローレンス・ジュバー(ジューバーとも表記される)はイギリス出身のジャズ系のソロ・ギタリストとして活動している。彼の名前が最初に世に知れるようになったのは、ジャズバンドやオーケストラのメンバーを経て1978年7月にセッション活動を通じて知り合った当時ウィングスのギタリストだったデニー・レインに声を掛けられてオーディションに合格してからだ。ウィングスは元ザ・ビートルズのポール・マッカートニーが解散後結成したバンドとして有名だ。当時のウィングスは絶頂期を支えたギタリストのジミー・マッカラーとドラマーのジョー・イングリッシュが脱退してポール夫妻とデニーの三人編成だった。この2人の後釜として採用された一人がローレンス・ジュバーだった。Wings時代のジュバーの演奏←「Spin It On」(0:35秒,1:35秒辺りで彼のギターソロが炸裂!)ウィングス時代にはラスト・アルバムとなった「Back to the Egg」のレコーディングに参加。その後、1980年1月の日本公演のために来日するもの、ポールの麻薬所持が発覚し成田空港で現行犯逮捕されたことで他のメンバーは帰国。結局、ポールは有罪判決を受け国外追放となり帰国、グループ存続に意欲を失い未発表アルバム「Cold Cuts」のミキシングでグループ建て直しを図るが、「Tug Of War」の初期レコーディング段階で遂にグループは空中分解し解散となった。ウィングス解散後、ローレンス・ジュバーは渡米し主に西海岸でアコースティック・ギタリストとして、また、ある時はセッション・マンとして活動した。この間にソロ・ギタリストとしての地位を固め、地味ながらもソロ・アルバムをコンスタントに発表していった。【グラミー賞2度受賞】ウィングス時代のリード・ギタリストとしての活動が彼のキャリアにプラスになっているのは間違いない。短かったウィングス時代の活動だが、1979年12月には翌年からの日本ツアーに備える為に英国ツアーを敢行。そのハイライトとなったのは国連からポールに声が掛かった「カンボジア難民救済コンサート」出演だ。このコンサートのハイライトはアルバム「バック・トゥ・ジ・エッグ」のロケストラをステージで再現したことだ。ロケストラによるスタジオ演奏シーン←ジョン・ボーナムの力強いドラミングも!!ロケストラとはウィングスのメンバーとザ・フーのピート・タウンジェントやZEPのロバート・プラントやジョン・ボーナム、らが参加したチャリティー・コンサート。カンボジア難民救済を目的としたコンサートで、ローレンス・ジュバーもウィングスのメンバーとして参加し豪華メンバーをバックにギター・ソロを聴かせた。1979年 Best Rock Instrumental Performance:「Rockestra Theme」2004年 Best Pop Instrumental Album:「Henry Mancini: Pink Guitar」(Various Artists)1979年はウィングスのメンバーとして「ロケストラのテーマ」が最優秀ロック・インストゥルメンタル賞を受賞。2004年はジャズ系アーティスト達による映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニへ捧げたオムニバス・アルバムの1曲目に「ピンク・パンサーのテーマ」を演奏している。このアルバムが最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞している。1. I Saw Her Standing There 2. Strawberry Fields Forever 3. Let It Be 4. Things We Said Today 5. Yesterday 6. Here Comes The Sun 7. You won't See Me 8. Martha My Dear 9. This Boy 10. Oh Darling 11. In My Life 12. While My guitar Gently Weeps(彼の演奏シーンをご覧下さい) 13. For No One 14. Can't Buy Me Love このアルバムは彼が多大な影響を受けたザ・ビートルズの曲をカバーした。ザ・ビートルズのカバーアルバムは数多く様々なジャンルにまたがって存在するが、彼がここで取り上げている曲は代表的な大ヒットばかりでないのが特徴。4,7,8,9とかはこの手のカバーアルバムに収録されることは珍しいだけに、その辺が彼自身の好みなのだろうか?1. Band On the Run 2. Another Day 3. Jet 4. My Love 5. Every Night 6. With a Little Luck 7. Maybe I'm Amazed 8. Silly Love Songs 9. Listen to What the Man Said 10. Coming Up 11. Arrow Through Me 12. Live and Let Die 13. Mull of Kintyre 2000年にザ・ビートルズの曲だけによるカバー・アルバムを発表し、解散後も親交があるポール・マッカートニーの元をアルバムを携えて訪ねたジュバー。そこで彼はポールから「ウィングスのは?」って聞かれたそうだ。そうして2005年に発表されたのがウィングスのカバー曲で構成された「One Wing」。タイトルは「一羽の翼」だが「ウィングスの一人」と訳すのが正解だろう。ザ・ビートルズのカバーは無数にあっても、ポールの解散後のしかもウィングスのカバーって珍しい企画だ。ジャズ系のソロ・アーティストとして活動している彼だが、この2つのカバー・アルバムはスムーズ・ジャズとまでは行かず、むしろ、ロック魂を感じさせる激しさと優美さを兼ね備えたプレイが持ち味のようだ。「One Wing」では1,5,7,10,11,13をウィングス時代のライヴで演奏しているものの、その他の曲は彼が在籍時のライヴでは演奏されなかった。従って、ウィングス時代のリード・ギタリストと現在のジャズ系ギタリストとしての演奏の違いなどがわかって個人的には好きなアルバムだ。就寝前に聴くとグッスリ眠れますよ!ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
2009.01.18
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【曲目】1.The Mean Time 2.Five Months From Midnight 3.Anagram 4.Tumbleweed 5.When Can I Kiss You Again? 6.Cardinal Rule 7.Half Moon Lane 8.Loose Threads 9.Pilgrimage ※Written By Michael Brecker【プロデューサー】Michael Brecker,Gil Goldstein,Steve Rodby & Pat Metheny【参加ミュージシャン】Michael Brecker(Tenor Sax)Pat Metheny(Guitars)Herbie Hancock(Piano)1,5,8,9Brad Mehldau(Piano)2,3,4,6,7John Patitucci(Bass)Jack Dejohnette(Drums)【マイケル・ブレッカー、一音入魂の遺作!】マイケル・ブレッカーが白血病が原因で1月に亡くなったと聞いたときは本当に驚いた。その時、彼が病に冒されながらもレコーディングをしていた作品が3月下旬にも発売されると報道されていたが、結局発売は当初のリリース予定より遅れて5月下旬に発売となったのがこの作品だ。録音は昨年の8月にNYで行われた。マイケルの体調はやはり想像以上に悪かったようで、まさに寿命を削ってでもこの録音に賭けていたのだと私は想像する。この録音に際して集められたメンツはまさに彼の長いセッション生活で培った人脈のなかでも、大物ばかりの実力派ミュージシャンで何の説明も要さない。ギターのパット・メセニーはグラミー賞の常連でマイケルのアルバムのプロデュースも担当した経緯があり、今回のアルバムでも4人のプロデューサーの一人として名を連ねている。ピアノはハービー・ハンコックとブラッド・メルドーの2人がこなす。ハービー・ハンコックは1,5,8,9曲目を担当し他の曲ではブラッド・メルドーが弾いている。ブラッド・メルドーはパット・メセニーとの連名でアルバムを発表しており、今回のセッションもパットの推薦だろうか?ベースのジョン・パティトゥッチ、ドラムスのジャック・デジョネットもセッション経験豊富なミュージシャンで過去のマイケルとのセッション歴からマイケルを支えるに相応しい人物がここに揃った。これだけのメンバーが揃ったことでマイケルをバックアップするには充分すぎるメンバーだ。メンバーたちも当然マイケルの体調のことは知らされていただろうから、各人が魂を込めて演奏しているのがスピーカーを通して感じ取れる。マイケルはこの作品ではジャズ色を強く出したかったようだ。「Ballad Book」なるアルバムでは「大人の演奏」に終始していたが、この遺作となったアルバムでは大物を従えジャズで勝負してきた。若かりし頃のような「超絶プレイ」は影を潜めているが、病に冒されながらもベストのプレイを精一杯聴かせてくれた一枚だ。【各曲の感想】1.The Mean Timeいきなりマイケルのご機嫌なソロで始まる。まるでブレッカー・ブラザース時代の演奏を聴いているような錯覚に陥る、とても死期が迫っているとは感じさせないプレイだ。中間部でパット・メセニーのソロが入り、ハービー・ハンコックの流れるようなソロが続く。そして最後はやはりマイケルのサックスで締める。ジャック・デジョネットのドラミングも確実に「ジャズ」を刻んでいる。2.Five Months From Midnight1曲目よりは多少落ち着いた曲調で、マイケルのサックスもそんな曲調を反映している。ここでのピアノはブラッド・メルドーでハービー・ハンコックの流れるようなプレイとは異なり、一音一音鍵盤を叩くような(適切な表現ではないかも)演奏である。3.Anagramマイケルの入魂ぶりが伝わってくるような演奏だ!一体どこで息継ぎしているのか不思議だ。パット・メセニーのギターソロも秀逸。4.Tumbleweed滑らかにポップなフィーリングで入っていったマイケルのソロも、段々と熱を帯びてブロウしまくる。前半2分後半位にジャック・デジョネットのドラムスとブラッド・メルドーのピアノの「バトル」が展開されるのに注目。5.When Can I Kiss You Again?ここで一転して「静」の世界に突入する。2001年作品の「Nearness Of You~The Ballad Book」のような感じがするフュージョンぽいサウンドだ。3分頃のパットのギターソロはこの曲を良く理解しているし、そこから続くハービー・ハンコックのピアノ・ソロも流石だ。ホテルのバーラウンジから夜景を眺めてBGMとして流れてきたら最高ですね。6.Cardinal Ruleここではマイケルのソロを中心にバックのメンバーと一体となった演奏が堪能出来る。7.Half Moon Lane ここでも「静」のイメージの曲だが、マイケルのサックスはジャズを弾いている。8.Loose Threadsマイケルのソロとハービー・ハンコックのソロが聴き所。ハービーの指先から弾かれる鍵盤には魂が一音一音に込められている。バックでしっかりと支えるジャック・デジョネットのドラミングも見事だ。9.Pilgrimageこれがタイトル曲。最後までマイケルのサックスには魂がこもっていた。←是非クリックして下さい人気blogランキングへ←是非クリックして下さい
2007.06.11
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曲目: 1.That Road(Robben Ford)2.Burnable(Larry Carlton)3.Cold Gold(Larry Carlton)4.Rio Samba(Larry Carlton)5.Derrick's Blues(Robben Ford)6.Two Bad(Larry Carlton)7.Talk To Your Daughter(Jb Lenoir-Alex Atkins)8.Too Much(Bonus Track)(Gabriel Ford)【参加ミュージシャン】Larry Carlton (g)Robben Ford (g)Travis Carlton (b)Jeff Babko (kb) Toss Panos (ds)世界のトップ・ギタリストラリー・カールトンと、コンテンポラリーな世界をクリエイトしつづけるロベン・フォード。ラリー・カールトンは今更何の説明も必要のないジャズ・フュージョン界のみならずロックやポップスなどのセッションでも数多くの印象に残るプレイを展開している。最近ではリー・リトナー(杏里の旦那だ!)脱退後に加入したフュージョン界をリードするスーパー・バンドの「Fourplay」での人気も定着してきた。このアルバムは「Fourplay」での活動の合間を縫って、昨年の8月下旬から9月上旬に掛けて名古屋~大阪~東京~札幌でロベン・フォードと共に日本をまわった時のライヴ盤である。主に9月5日のブルーノート東京でのライヴステージを中心に構成されていると思われる。ラリー・カールトンは「Fourplay」での「静」のプレイがすっかり定着してきているが、旧友ロベン・フォードとの共演では久々の「動」のプレイを聴かせてくれた。私はこのライヴは行っていないが、アルバムを通じてステージでの激しいプレイが伝わってくる。ラリー・カールトンの本来の持ち味は、やはりこうした激しいプレイにあるので、ロベン・フォードというパートナーを得て活き活きと「Fourplay」でのスムーズ・ジャズではなくブルース色の強いプレイをここで披露してくれた。ラリーは贔屓にする日本で本来の持ち味を存分に発揮してようだ。←是非クリックして下さい人気blogランキングへ
2007.02.21
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曲目: 1. Wish I Could 2. Sinkin' Soon 3. The Sun Doesn't Like You 4. Until The End 5. Not My Friend 6. Thinking About You 7. Broken 8. My Dear Country 9. Wake Me Up 10. Be My Somebody 11. Little Room 12. Rosie's Lullaby 13. Not Too Late14. 2 Men 世界の歌姫、グラミー賞の女王、ノラ・ジョーンズの3年ぶり3枚目のオリジナル・アルバム!!従来の2枚のアルバムとは異なり全曲をノラ・ジョーンズのオリジナル(共作含)で構成されたことで、より"ピュアなノラ・ジョーンズ"を堪能できる、味わい深いアルバム。ノラ・ジョーンズのシンガー・ソングライターとしての実力を発揮している一枚であるのは、アルバムのプロデュースを亡くなった名プロデューサーであったアリフ・マーディンからノラと彼女の私生活上のパートナーでもあるリー・アレキサンダーとの共同制作になったことも無縁ではないだろう。一瞬にして、空間と時間を作り出してしまうノラ・ジョーンズの歌声、ピアノは健在!従来のジャズ色はここでは薄まり、アルバム全体を通して「落ち着きのある大人の夜の音楽」の風情が漂っている。ノラの非凡なところは全曲をオリジナル曲で固めると同じ傾向の曲が並びかねないが、そこはアレンジや演奏で見事にカバーしている。第一弾シングルは「Thinking About You」が選ばれているが、シングルとしての商業性を考えればワルツのリズムを持ち瑞々しさを感じる「Wish I Could」あたりが相応しいだろう。ノラにしては異色な部類に入る「Sinkin' Soon」はチョッとユニークなメロディ・ラインと気だるさが同居している不思議な曲だ。「Little Room」は口笛がいいアクセントとなって曲を引き立てている。後の曲は概ね彼女の従来のイメージ内の曲が続くが、熱心なファンなら耳を細かい所まで傾ければ1~2枚目のアルバムとの違いを感じるはずだ。演奏面では彼女の曲とヴォーカルの良さを大切にするために、華美なアレンジは避けて過不足なく補っている。本作ではノラをシンガーソングライターとしての姿を押出しているが、これからもこの路線を貫くのかは次作で判断したい。 人気blogランキングへ
2007.02.06
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曲目:1. Some Skunk Funk 2. Sponge 3. A Creature of Many Faces 4. Twilight 5. Sneakin' up Behind You(Vocal:Will Lee) 6. Rocks 7. Levitate 8. Oh My Stars (Vocal:Randy Brecker) 9. D.B.B. Musicians:Randy Brecker:Trumpet,Electric Trumpet,Flugel HornMichael Brecker:Tenor SaxophoneDavid Sanborn:Alto SaxophoneDon Grolnick:KeyboardsBob Mann:GuitarWill Lee:Electric BassHarvey MAson:DrumsRalph MacDonald:PercussionChristopher Parker:Additional Drums(Sneakin' up Behind You)マイケル・ブレッカーが白血病で亡くなったのが13日で、彼が難病に冒されていたとは全く知らなかったので驚いた。そこで彼の演奏を振り返る意味でこのアルバムを取り挙げた。マイケルと兄のランディの二人で結成した「The Brecke Brothers」名義のアルバムとしてのデビュー作である。バックを固めるミュージシャンも豪華で、デヴィッド・サンボーンにウィル・リーやハーヴィー・メーソンなど腕利きを集めた。このメンツにランディとマイケルの二人の個性がぶつかれば怖い者なしだ。1曲目「Some Skunk Funk」からしてリスナーをノックアウトしてくれる。こうした曲を掴みとしてトップに持ってこれるのは、やはり若かりし頃の勢いそのものだ。他には3曲目の文字通り多様な面を持った演奏やリズムを見事に一曲として纏めるアレンジ能力も凄い。複雑な曲構成の合間を縫ってランディのソロやボブ・マンのギターソロも見事にはまっている。このアルバムでは「珍しい」ランディのヴォーカル・ナンバーが収録されている。しかしながら8曲目の「Oh My Stars」での歌声は「ご愛嬌」と解釈するのが妥当だろう。この頃のフュージョン・アルバムにはヴォーカル・ナンバーを数曲収録するのがトレンドだったので、そうした流れに乗ったのだろうか?それでも通常はゲスト・ヴォーカリストに歌わせるところだが、敢えてランディが歌った真意?は不明だ。まだまだ彼の名演奏はあちこちで聴けるので、機会を見ながらレビューを書いて見たい。←是非クリックして下さい人気blogランキングへ
2007.01.29
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マイケル・ブレッカー白血病で死去!マイケル・ブレッカー氏(米ジャズ・テナーサックス奏者)が、13日、白血病のためニューヨークで死去した57歳だった。1949年、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。トランペット奏者の兄ランディとバンド「ブレッカー・ブラザーズ」を、ベース奏者エディ・ゴメスらと「ステップス・アヘッド」を結成。著名ミュージシャンと数多くのレコードを制作し、グラミー賞を11回受賞。マイケル・ブレッカーは兄のランディと共に幅広いジャンルでのセッション活動も積極的にこなし、ロック界でも彼らの名前をバックミュージシャンの欄で見つけることは多かった。日本にも頻繁に演奏活動で来る事40回以上と言われ、多くのファンが日本にもいるのは紛れも無い事実だ。私はマイケル・ブレッカー名義のCDは下記に紹介する1枚だけですが、彼のプレイを収録したロックのアルバムは数えていないけど数多く持っているはずです。追悼!マイケル・ブレッカー【Nearness Of You~The Ballad Book】パット・メセニーのプロデュースで2001年発表された。メンバーはパット・メセニー(g)ハービー・ハンコック(p)チャーリー・ヘイデン(b)ジャック・デジョネット(ds)に加えて、ジェームス・テイラー(vo)が、彼のオリジナル曲“ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト”と、アルバム・タイトル曲の“ニアネス・オブ・ユー”の2曲に加わった、豪華絢爛な作品になった。アルバム全体を貫くのは、メセニーのスペイシーなコンセプト。流れるような「ウエイヴ」に見を任せたブレッカーのサックスが今までになく優雅にそして華麗に響く。中でも1曲目の「Chan's Song」(ハービー・ハンコック作)はグラミー賞のベスト・ジャズ・インストゥルメンタル賞(ソロ部門)を受賞している。その他の曲でもパット・メセニーによる質の高い演奏とプロデュースが見事で、アルバム全体を通して「癒し」を提供してくれる。インスト曲とジェイムス・テイラーのヴォーカル曲が見事にとけ込んでおり、私はソロ名義ではこのアルバムしか持っていないがお薦めのアルバムです。1 Chan's Song 2 Don't Let Me Be Lonely Tonight 3 Nascent 4 Midnight Mood 5 The Neaness Of You 6 Incandescence 7 Sometimes Ago 8 My Ship 9 Always 10 Seven Days 11 I Can See Your Dream 冥福をお祈りいたします。合掌!人気blogランキングへ←是非クリックして下さい
2007.01.15
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曲目: 1. Breezin' 2. Mornin’ 3.'Long Come Tutu 4. God Bless The Child(Feat.Jill Scott) 5. Summer Breeze 6. All I Am 7. Ordinary People 8. Let It Rain(Feat.Patti Austin) 9. Givin' It Up For Love 10. Every Time You Go Away 11. Four 12. Don't Start No Schtuff 13. Bring It On Home To Me(Feat.Paul McCartney) 【参加ミュージシャン】Paul McCartney(vo)Jill Scott(vo)Herbie Hancock(p)Marcus Miller(b)Patti Austin (vo)Patrice Rushen(key)Rex Rideout(key)Abraham Laboriel(b)Stanley Clarke(b)Dean Parks(g)Ray Fuller(g)Michael Thompson(g)Chris Botti(tp)Marion Meadows(sax)Vinnie Colaiuta(ds)Michael White(ds)ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウというフュージョン・シーンで最大のヒットを記録した重鎮ふたりのコラボレートが実現。しかもゲスト陣も物凄いラインナップだ。詳しくは上記のミュージシャン表記を見ていただくとして、まず、録音を行ったロスのスタジオで隣のブースでレコーデイングしていたポール・マッカートニーが参加を申し出て収録したサム・クックの<ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー>。ポールは自身が当初旧ソ連用に企画したロックンロールの名曲集でも歌っている愛唱歌だ。他にはソウル・ディーヴァ、ジル・スコットが歌うビリー・ホリディの<ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド>、更にハービー・ハンコック(p)、マーカス・ミラー(b)、パティ・オースティン(vo)を始めとした一流ミュージシャンを贅沢に起用した、まさに夢のアルバム。ジョン・レジェンドが歌う<オーディナリー・ピープル>、ホール&オーツの<エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ>はポール・ヤングがカバーし1位を獲得した名曲、マイルス・デイヴィスの<フォー>、シールズ&クロフツの<サマー・ブリーズ>。そしてお互いのファンにとって嬉しいセルフカバーで、ベンソンはあの<ブリージン>を1曲目でイキナリの熱演。これに対抗?してジャロウはジェイ・グレイドンがプロデュースしAORファンを唸らせた<モーニン>を熱唱!新曲も4曲収録されバランスの取れた配分となっている。ジャンルを超えたアーティスト達が二人の為に共演したこのアルバム、これから冬に掛けて賞レースを賑わせる予感が漂う一枚だ。人気blogランキングへ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【写真館】東北温泉巡り1東北温泉巡り2[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Larry Carlton/Discovery
2006.11.04
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曲目: 1 Lullaby Of Broadway - (with Dixie Chicks) 2 Smile - (with Barbra Streisand) 3 Put On A Happy Face - (with James Taylor) 4 The Very Thought Of You - (with Paul McCartney) 5 The Shadow Of Your Smile - (with Juanes) 6 Rags To Riches - (with Elton John) 7 The Good Life - (with Billy Joel) 8 Cold, Cold Heart - (with Tim McGraw) 9 If I Ruled The World - (With Celine Dion)10 The Best Is Yet To Come - (with Diana Krall) 11 For Once In My Life - (with Stevie Wonder) 12 Are You Havin' Any Fun? - (with Elvis Costello) 13 Because Of You - (with K.D. Lang) 14 Just In Time - (with Michael Buble) 15 The Boulevard Of Broken Dreams - (with Sting) 16 I Wanna Be Around - (with Bono)17 Sing You Sinners - (with John Legend) 18 I Left My Heart IN San Francisco 19 How Do You Keep the Music Playing?(with George Michael) 超ベテランのジャズ・シンガーとして有名なトニー・ベネットの新譜は、今をときめく各方面の名シンガーとの共演盤であるがそのゲスト陣の顔ぶれが凄い。各曲名と共演者を見れば分かるだろうがざっと見てもポール・マッカートニー、スティング、ボノ(U2)、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョンらの超大物。更にエルビス・コステロとダイアナ・クラール夫妻、カントリー界からはディキシー・チックス、ティム・マグロー、カナダからはセリーヌ・ディオン、k.d.ラング、ラテン界からは今年来日も果たした新鋭のファネス、R&B界の大御所スティーヴィー・ワンダー等よくぞこれだけ集めたと感心してしまう。これだけのシンガー達を纏めたプロデューサーはフィル・ラモーンで、彼はビリー・ジョエルのプロデュースを長年担ってきたベテランだ。そして彼こそは今回のプロジェクトの企画者ではないかと勝手に推測する。と言うのもこれと酷似したプロジェクトが1993年に、やはりジャズ・シンガーとしても俳優としても名を馳せたフランク・シナトラのアルバム「Duets」(ウン?同じタイトルだぞ!)で実現していた。因みにそのアルバムにもトニー・ベネットは参加し「New York New York」で共演を果たしていたのは何か縁を感じさせる。参考までにボノ、バーブラ・ストライザンド、スティーヴィー・ワンダーは双方のアルバムに参加している。更に、驚く事にスティーヴィー・ワンダーは双方で「For Once In My Life」を歌っているのは偶然か?この時期にこうしたアルバムを発表したのは自己のキャリアを見直すと共に、共演者の力を借りて新たなファン層を開拓する意味合いも強い。そしてやはりグラミー賞を睨んでの発売である可能性も高い。この時期の発売はギリギリでグラミー賞の対象時期に滑り込みになるし、共演者の顔ぶれを見るとあわよくば他部門での受賞も可能かもしれないからだ。トニー・ベネットを良く知らない(管理人も「ニューヨーク・ニューヨーク」「思いでのサンフランシスコ(今回収録されていますが)」程度しか知りません)でも、共演者の魅力から買っても損はないと思いますよ。人気blogランキングへ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【写真館】東北温泉巡り1東北温泉巡り2[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Lauryn Hill/Unplugged 2.02.El Edmundo Ernesto Cavour/Padre Viento
2006.10.29
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曲目:1. Turnabout 2. Cinnamon Sugar 3. Eastern Sky 4. Kid Zero 5. My Love's Leavin'(Voc.Michael McDonald) 6. Screenplay 7. Twilight Touch 8. Be My Lover 9. Sunday Morning 【フュージョン界のスーパーグループ健在!】 Bob James(Keyboard)Nathan East(Bass,Vocal)Larry Carlton(Guitar)Lee Ritenour(Guitar)※結成当時のギタリストで現在はラリー・カールトンHarvey Mason(Drums)フォープレイはその名の通りジャズ・フュージョン畑を中心に活躍する超腕利きの4人のミュージシャンによって1991年に結成された。当時とはギターのリー・リトナー(杏里と結婚したよね?)がラリー・カールトンに交代したが他の三人は不動である。ボブ・ジェームスはキーボード・プレイヤーとしてもプロデューサーとしても名を馳せた人物であり、アール・クルーとのジョイント・アルバムなどを通じて多くのファンが存在する。ネイザン・イーストは西海岸を中心にスタジオ・ミュージシャンとしての実績は豊富で、現在はエリック・クラプトンのバックバンドでベースを弾いておりフォープレイの合間を縫って度々クラプトンと一緒に来日公演をこなしている。ラリー・カールトンは今更何の説明も不要だろう。ジャズ・フュージョン畑ではリー・リトナーと並んで第一人者でありセッション経験も豊富だ。ハーヴィー・メイソンもドラマーとしてセッション経験が豊富でメンバーのボブ・ジェイムスやアール・クルーとのセッションでも有名だ。本作はアルバムタイトルが示すように「10作目」である。グループの特徴はメンバー各人が自作曲を持ち寄るのと合わせて、アルバムにはヴォーカル曲が必ず最低一曲収録されている点にある。この当たりが他のフュージョン・グループのアルバムとは違うのだ。今回は5曲目「My Love's Leavin'」で元ドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドがこのスティーヴ・ウィンウッドの1986年作の曲のヴォーカルを担当した。フォープレイは過去にフィル・コリンズ、エル・デバージ、チャカ・カーンなどのゲスト・ヴォーカリストに混じってネイザン自身もヴォーカルを披露しグループのカラーとして定着している。そのネイザンは8曲目「Be My Lover」でミシェル・ピラーと共にヴォーカルを披露している。アルバムの大部分を占めるインスト曲は各メンバーが持ち寄った曲を、フォープレイというフィルターを通すことでソロ・アルバムとは違うグループとしてのグルーヴが刻み込まれている。ギターがリー・リトナーからラリー・カールトンに交代し既に8年が過ぎ、リトナー在籍期間を上回り優美なリトナーからハードなカラーのイメージがあるカールトンのギターも今では違和感はない。自分はグループの音楽的リーダーはボブ・ジェイムスだと認識しているので、彼がいる限りフォープレイは健在であると信じている。1曲目に彼の曲が配されているのもそれを証明しているかのようだ。6曲目「Screenplay」は彼の作品だがカールトンのギターも控え目ながらも個性をを出している。アルバム全体を通してはグループとして目新しい部分はなく、ヴォーカル曲のゲストもマイケル・マクドナルドと控え目?な人選である。それでも安心して聴けるアルバムとして、特に夜遅く聴くと頭に染み入り落ち着いた睡眠が保証されそうだ。人気blogランキングへ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【写真館】東北温泉巡り1東北温泉巡り2[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Bruce Springsteen/The Essential Disc 2
2006.10.13
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人気blogランキングへアルバム名と曲名/『Spyro Gyra』(試聴出来ます)【スパイロ・ジャイラについて】スパイロ・ジャイラは1977年にアルバム「Spyro Gyra」でデビューした今年で活動歴28年を迎える息の長いフュージョン・バンドである。そして2枚目のアルバムとして発売されたのが、今回紹介する「Morning Dance」である。元々はグループとしては、アルバム録音時にセッションマンを招いていたが、このアルバムのヒットにより3作目以降は基本的にはグループでの録音となった。【フュージョン史上に残る名曲】1979年に発表された同名アルバムの1曲目に収録された曲で、一度聴けばどこかできっと聴いたことのある曲だと思うはずだ。テレビのBGMなどでさり気無く使用されているし、街の中でもBGMとして度々耳にする。このグループのサウンドの特徴として、リーダー格のジェイ・ベッケンスタインのサックスが筆頭に挙げられる。更に、ヒスパニック系(スペイン語系移民)のメンバーも在籍する影響か、ラテン風のサウンドとの融合がサウンドの中核となる。この「Morning Dance」はイントロでカリブ海のトリニダード・トバゴの民族楽器でもある「スティール・ドラム」から始まり、その後にジェイ・ベッケンスタインのサックスが華やかに入る。キーボードの優しい音色、アコギ、マラカス、ベース、木琴などが一体となり見事に融合している。フュージョン史上に残る名曲とは正にこの曲のために有る言葉だと言っても過言ではない。こうして演奏とアレンジと、この曲を作ったジェイ・ベッケンスタインの能力には敬意を評したい。この曲を朝のお目覚めソングとしてかけたら、まさに爽やかな一日が保証されると言っていいだろう。【現在も活動中】グループは現在もコンスタントにアルバムを発表し、現役バンドとして活動中である。こうした名曲を発表すると「一発屋」としてその後の活動も尻すぼみになるケースがあるが、このグループはそういう事もなく立派に活動している。メンバーも若干の入れ替わりがあったものの、リーダー格のジェイ・ベッケンスタインは相変わらず健在である。【バック・ナンバー】1.ボズ・スキャッグス「We Are All Alone(二人だけ)」(1976)2.ウィングス「Band On The Run」(1973)3.レッド・ツェッぺリン「Stairway To Heaven(天国への階段)」(1971)4.ロバータ・フラック「Killing Me Softly With His Song(やさしく歌って) 」(1973)5.イーグルス「Hotel California」(1976)6.クイーン「Bohemian Rhapsody」(1975)7.バグルス「Video Killed The Radio Star(ラジオスターの悲劇)」(1979)8.ビリー・ジョエル「Tell Her About It(あの娘にアタック)」(1983)9.ザ・シュープリームズ「You Can't Hurry Love(恋はあせらず)」(1966)10.ア~ハ「Take On Me」(1985)11.ボビー・コールドウェル「Special To Me」,「What You Won't Do For Love(風のシルエット)」(1978)12.デレック・アンド・ザ・ドミノス「Layla」(1972)13.エア・サプライ「Lost In Love」(1979)14.クリストファー・クロス「Sailing」(1979)15.マイアミ・サウンド・マシーン「Conga」(1985)16.ジョン・レノン「Jealous Guy」(1971)17.10CC「I'm Not In Love」(1975)18.シャニース「I Love Your Smile」(1991)19.マライヤ・キャリー&ボーイズ・2・メン「One Sweet Day」(1997)20.ワム!「Last Christmas」(1984)
2005.09.03
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