むたた養護学校へ



初めてその施設の園長先生にレントゲンをみてもらい、「可愛相に、こんな手術されて」と言われました。
最近になって知ったのですが、私に施されたのはキアリー骨切といって軟骨までも除
去してしまう手術でした。関節を動かしてくれる軟骨をとってしまったのだから動か
なくなるのは当然のことでした。
やっぱり、私重症なのね。と思いながら婦長さんと一緒にこれから住むことになる部屋に移動です。

「あなたはかなり軽い障害だから1病棟ね」
と、いう言葉に驚きました。そして視界に広がる光景にまた驚きました。テレビでみたことのある車椅子に乗ってはしゃぎまわる子供たち。口をあけたままの子どもに食べ物を流し込む看護婦さん。子どもたちに取り付けられた様々な装具。

薄暗いこの施設で中学時代を過ごした。



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