コモンセージ
シソ科 常緑小低木
【学名】 Salvia Officinalis
【別名】 ガーデンセージ、ヤクヨウサルビア
【将来的なサイズ】 高さ:60cm 幅:50cm
【花期】 6~7月
【原産地】 地中海沿岸、北アフリカ
【耐寒性】 あり
【利用部分】 葉、花
【利用方法】 ハーブティー、料理、ヘルスケア、園芸、切り花、クラフト
【効能】 防腐作用、殺菌作用、抗菌効果、強壮効果、解熱作用、収斂作用、通経作用、浄血作用、消化促進、更年期障害、防菌、精神安定、美肌、老化防止
【注意点】 特になし
コモンセージの特徴・品種
コモンセージの茎はよく分枝して上に伸び、基部から木質化する。
コモンセージの葉は卵状披針形で、細かい毛があり、べルベットのような感触で、灰緑色に見える。
花は花茎を伸ばしながら紫色の筒状花を輪生し、間隔の長い穂状に多数つける。
セージの中で一番用途が広いのは、「コモンセージ」で、葉の表面が銀が混じったような緑色。
大きな特徴として、全体にふわふわとした白い毛が生えている。
草丈60~80cmで丈夫で育てやすい。
コモンセージの栽培方法・収穫方法・利用方法
◆栽培方法◆
コモンセージの植え付けは4~5月、9~10月。
挿し木は6月。
コモンセージは日当たりと排水、風通しのよい場所に植える。
日あたり、風通しよく、水はけのよい乾燥気味の土地、半日陰や少し湿り気のある土地でもよく育つ。
コモンセージの発芽には、日光と20~25℃の温度が必要。
植え付けは堆肥を元肥とし、プランターなら3~4株、地植えの場合は株間30~40cm。
酸性土壌を嫌うので、2週間ほど前から苦土石灰で中和する。
植え替えは、下の方の古い根を3分の1くらい切り落として、新しい用土で一回り大きい鉢に植える。
挿し木で増やす。
肥料は春と秋に控えめに。
梅雨時は蒸れないように、枝を間引くか切り戻しをして風通しをよくする。
真夏の強い直射日光に当たると、株が弱り、枯れてしまうことがあるので、風通しのよい日陰で育てる。
真夏は土がすぐ乾くので水やりに要注意。
冬は、霜にあたると葉が真っ黒になったり小振りの葉が生えてきたりするのでカンタンに霜よけを行う。
鉢植えの場合は軒下や日の当たる暖かい場所で育て、寒さが厳しいときは室内。
コモンセージの花芽は、前年の枝につく。
春と秋に窒素分の少ない肥料を追肥する。
◆収穫方法◆
コモンセージは一年を通して収穫可能。花をつける直前が、最もハーブとしての効能のすぐれている時期。
コモンセージの収穫は、30cm以上に生長したら、枝の下の方の葉を数枚残して行なう。
◆利用方法◆
開花する前のやわらかい葉を摘んでドライにする。
野菜や乳製品とも合う。
葉を豚肉料理やソーセージ、ハンバーグや焼肉、シチューに混ぜて風味アップ。
肉や魚の脂っぽさや臭みを消してくれるので、肉料理や魚料理、イタリア料理に利用。
葉をそのまま唐揚げ、フリッター、サラダ、みじん切りにしてレバーにまぶして「レバーの唐揚げ」。
花をスープに浮かべる。
ハーブティー。
消化促進、カゼ対策、ノドの痛み、口内炎対策のうがい、リフレッシュに。
夏バテ対策としてドライフラワーやポプリ、リースの素材。
葉を漬けこんでハーブオイル・ハーブビネガー・ハーブワイン。
スイートバジル、ナスタチュウム、フレンチマリーゴールド、チャイブ、ガーリックチャイブ、一部のミント、ローズマリーなどともに実物野菜とのコンパニオンプランツ。
キャベツ、トマト、ニンジン、イチゴなどと一緒に植えこむとモンシロチョウを寄せつけず、ハダニや虫などを遠ざけ野菜の風味もよくする。
キュウリとは相性が悪い。
染色、ハーブバス、石けん、シャンプーやトリートメントなど。