ラベンダー

ラベンダー
シソ科 常緑小低木

【学名】 Lavandula Angustifolia
【別名】 コモンラベンダー、イングリッシュラベンダー、ヒロハラワンデル
【将来的なサイズ】 高さ:60cm 幅:80cm
【花期】 5~7月
【原産地】 地中海沿岸、北アフリカ
【耐寒性】 あり
【利用部分】 葉、花、茎
【利用方法】 ハーブティー、料理、ヘルスケア、園芸、 切り花、クラフト、染色
【効能】 殺菌作用、抗菌作用、鎮静作用、精神を落ち着ける効果
【注意点】 特になし

ラベンダーの特徴・品種

ラベンダーは種類が多く、5つのグループと28種類の原種がある。
ラベンダーの栽培品種は数百種もあり、さまざまな花の色や、花や葉の形状、香りなどがある。
香りが最もよい品種は、コモンラベンダーの仲間。

スパイカ・ラベンダー・グループ
寒さに強く、最も代表的なグループ。原種にイングリッシュ・ラベンダーやスパイク・ラベンダーなどがあり、両者の交配にラバンジンのグループがある。
フォルゲート(L.a. "Folgate")やトウィックルパープル、早咲き3号、ヒデコーテ、オカムラサキ、ヨウテイ(L.a. "Yotei")などがこのグループに属す。

ストエカス・ラベンダー・グループ
寒さには弱いが、四季咲きの傾向が強い。
主な原種はストエカスやデンタータ。

オカムラサキ (丘紫)
学名: Lavandula Angustifolia "Okamurasaki"
開花時期: 6~8月
草丈: 60~80cm
耐寒性: 強
オカムラサキは花茎と花穂が長く、紫色の花とさわやかな香りが特徴。

早咲き3号
学名: Lavandula angustifolia"N0.3"
開花時期: 6~7月
草丈: 40~60cm
耐寒性: 強
早咲き3号は北海道で作られた品種で、早咲きでつぽみのときから濃い紫をしている。
丈夫で暑さに強い。

スパイク・ラベンダー
学名: Lavandula lalilolia
開花時期: 8~9月
草丈: 70~120cm
耐寒性: 強
スパイクラベンダーは生育がやや遅く、遅咲き。
スパイクの花は紫色だが、つぽみは灰色がかっている。

スイート・ラベンダー
学名: Lavandula x Heterophylla
開花時期: 四季咲き性
草丈: 70~120cm
耐寒性: 中
スイートはLavandula anguslifoliaとLavanduladentataの交配種。
高さが1m似上になり、紫色の花が咲く。

トウィックルパープル
学名: Lavandula anguslifolia "Twickle Purple"
開花時期: 6~7月
草丈: 40~60cm
耐寒性: 強
トウィックルパープルは早咲き。
多花性で淡紫色の花をつける。
葉は灰色がかった緑色。

ロドンピンク
学名: Lavandula Anguslifolia "Loddon Pink"
開花時期: 6~7月
草丈: 40~60cm
耐寒性: 強
ロドンピンクの花茎は細く、淡いピンクの花が咲く。

アラビアンナイト
学名: Lavandula x intermedia"Arabian Night"
開花時期: 6~7月
草丈: 50~80cm
耐寒性: 強
アラビアンナイトはニュージーランドで作られた品種で、ラバンジングループ。
花穂は先に行くほど細くなる。

ヘルムスダイル
学名: Lavandula Stoechas "Helmsdale"
開花時期: 四季咲き性
草丈: 60~80cm
耐寒性: 弱
ヘルムスダイルはニュージーランドのマーシュウッドガーデンで作り出された品種。
ヘルムスダイルは花穂の先端の苞ややや短く、赤紫色になる。

ヒデコーテ
学名: Lavandula Anguslifolia "Hidcote"
開花時期: 6~7月
草丈: 40~60cm
耐寒性: 強
ヒデコーテは早咲き。
つぽみのときから濃い紫で、花も濃い紫。

ストエカス
学名: Lavandula Stoechas
開花時期: 四季咲き性
草丈: 40~60cm
耐寒性: 弱
ストエカスグループの原種で、生長が早く、ほぽ四季咲きで、寒さに弱い。
穂の先に苞がつき、基部から木質化し、よく分枝して密になる。
やや甘みを帯びた香りが特徴。

ストエカス・アルバ
学名: Lavandula Sloechas "Alba"
開花時期: 四季咲き性
草丈: 40~60cm
耐寒性: 弱
ストエカスの白花種で、花と苞が白色。

ラベンダーの栽培方法・収穫方法・利用方法

◆栽培方法◆
ラベンダーの植え付けは、4~6月、9~10月。
挿し木は、5~6月、9~10月。
ラベンダーは日当たりと排水、風通しのよい場所に植える。
ラベンダーの地植えは、盛り土をして排水を良くする。
4月か9月に伸びすぎた枝や混み合っている部分の枝を切り取る。
ラベンダーは高温多湿に弱いので、枝を間引いて風通しを良くする。
ラベンダーの花つきを良くするために、冬に入る前に、株全体の1/3ほどを切り落とす。
種子からの栽培は時間がかかり、雑交配しやすくなる。
挿し木は開花期を除く春か秋に行う。
枝を5~10cm程切り、下の葉を落し、切り目を斜めに切って、さし床に挿すと、3週間~1ヶ月程度で発根する。

◆収穫方法◆
ラベンダーの収穫は、5~7月。
花をいつまでも咲かせておくとその後の生長が悪くなるので、3~5分咲きで刈り取る。
ラベンダーの花の刈り取りは、株全体の花を一度に行う。
花穂の下のワキ芽が、翌年の花枝なので、葉と芽のついた枝を長く残すと、秋にもう一度咲いたり、枝が細く長くなって折れやすくなる。
花後に最小限の葉と芽を残して扇形になるように枝を刈り込む。

◆利用方法◆
ラベンダーは全草に芳香を持ち、全草を利用可能。
香料をはじめ、ガーデンの植栽やドライフラワー、クラフトの素材、ポプリ、ハーブティーや料理などに利用。



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