カガワちゃんの毎日。

カガワちゃんの毎日。

遠き落日。



いつだったか、
いつの頃からか、
私の心の中にひとつのイメ-ジがある。
それは
ま白き砂浜にぽつんとたたずみ、
どこまでも広がりゆく海を眺めているというもの。

たとえば、
息子をのっけて必死に自転車をこいでいる時や
買い物から帰ってきて
玄関の三和土に、ネギの突き出たス-パ-の袋を
よっこらしょと置いた時や
カレ-の鍋をおたまでぐるぐると
かき混ぜている時
いつでも
私はその海を望むことができる。
って、それは逃避か!?

その海はやさしく凪いでいる時もあるし、
恐ろしく踊っている時もある。
その波間に陽のさす時もあるし、
今まさに夕陽を飲み込もうとしている時もある。

ただ
よるべない不安も
悔恨も
郷愁も
恐怖も
海の波にのみ込まれて
あとには何もみえない。

そして
私はそっと再びもどってくるのだ。


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