メートル・ド・テル徒然草

PR

Profile

エルネスト1969

エルネスト1969

Calendar

May 22, 2006
XML
(先回のお話「オカン」な威力-6-)



手術が終わった午後3時過ぎ、私と父は手術室の隣にある接見室にて手術の担当医から説明を受けました。
母は集中治療室へ移動しており、直接会えるのはもう少し経過を見てから、午後6時くらいからになると言うこと。

医師は重く口を開きました。

「残念ですが、やはり悪性の腫瘍でした。」

ほぼ、想像はしていました。医療の進んだこの現代ですので、あれだけ検査をして他の病名を告げられることの方が奇跡だと感じられていました。

「開腹の手術そのものは成功と言えるでしょう。そして、ガンのそもそもの発生箇所は卵巣からです。」

医師から一枚のポラロイド写真を手渡されました。お腹を開いた時の、内臓が写っているものです。

「…そして、急遽、医師どおしの判断として卵巣と子宮を摘出しました。こちらに、、、」


 その病院からの方針か、どこもそうなのか、家族にちゃんと見せるんですねぇ。今ドキの病院は。
 正直言って、自らの母の体内にあった臓器を見るのは少々気が引けます。

口には出しませんでしたが、ふと心の中で思いました。


(俺、こん中に入っとったんやなぁ…)


 あれから一年を過ぎて、断続的に抗癌剤治療を行っています。4ヶ月の在宅療養の期間を経て、先回までは、一月に一回、1週間のペースだったのですが、次回からは3週間に一度のサイクルになるそうです。

 今後、3週間に一度が2週に一度になり、週一回になり、いづれ毎日になるのでしょうか?
 そして、その後は、、、少しだけ、不安な気持ちになります。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 23, 2006 09:45:48 AM
コメントを書く
[ナニワ接客道を極める!] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

Comments

背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

Favorite Blog

料理研究 「稲垣」… New! 四方よし通信さん

DE10-1118 工9393レ… musigny0209さん

湘南フレンチ奮闘記 rannboさん
健康になるレストラン ローズシェフさん
Cool Style piyopiyoyoさん

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: