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マンガ産業論


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「マンガ産業論」中野 晴行/著 筑摩書房,2004.7 初版


■内容は、 第1部 マンガ産業の基本構造(マンガが産業になるまで。
マンガ市場は二つあった;テレビがマンガ市場をビッグにした。
マンガ生産者としてのマンガ家)
第2部 マンガ産業の三十年(低迷と市場の拡大―七〇年代。
マーケットの多様化と八〇年代
。情報としてマンガを消費した九〇年代)
第3部 マンガ産業のあしたはどっちだ(少年誌と青年誌が読者を奪い合う。
新しいマンガはどこから来るのか?雑誌の時代は終わるのか?
還暦を迎えるマンガ世代。デジタル化はマンガを救うのか?)


●マンガというコンテンツが、いかに戦後、時代(メデイア、大衆文化)とともに成長し、産業の中でポジションが変わってきたを年代別に検証している。

●インターネット革命という、新しい産業構造の中でマンガ作家、出版というふるいタイプの産業構造が、いかにデジタル化に対応していくか。つまり雑誌と単行本にささえられたきた産業構造だったが、また、人口構成の変化、消費者であった読者の高年齢羽化。あるいは、メデイアの多様化、ライフスタイルの変化などによるマンガ離れ。
マンガを原作としたテレビはいかに変わるかのか、携帯電話などのメデイアにいかに対応するのか。マンガと、関連産業であるアニメ産業、キャラクター産業、などにいかにかかわっていき、コンテンツ配信の流通形態はいかに変わるべきか、グローバル世界にどう対応していけばいいのかそのような問題が、これからのマンガ産業には山積みである。

そのためには、日本を代表するコンテンツ産業、「マンガ産業」がいかに生成されていったか?その要因を検証することは必要であろう。
基本文献の本である。


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